7月4日は皆さんご存じのとおりアメリカの独立記念日。
そして、ブルーインパルスにとっては、忘れられない日でもあります。
1991年の7月4日、宮城県の金華山沖で訓練を行なっていた当時のブルーインパルス、
第21飛行隊戦技研究班のT-2 2機がシーフォグの発生により海面に激突し墜落、
搭乗していた浜口誠司1尉と式地 豊1尉(それぞれ当時の階級)が殉職しました。
そして2000年の7月4日、同じく金華山沖で訓練をしていた第11飛行隊のT-4が
帰投時にやはりシーフォグに遭遇、2機が山に激突し、搭乗していた
阿部幹雄3佐、一嶋三樹3佐、梅川智弘1尉の3名(それぞれ当時の階級)が
同じく殉職しています。
ブルーインパルスは2010年に活動開始から50年の節目を迎えましたが、
その歴史のなかではいくつかの苦い事故も経験しています。
そのなかでも複数の殉職者が出た、奇しくも7月4日という同じ日付に発生した
このふたつの事故は、関係者のなかでも忘れられない出来事です。
当然のことながら、パイロットも整備員も、彼らを支える人たちも、
事故を起こそうと思っている人などひとりもいません。しかしそれでも起きる事故。
それを極力減らすために、空の仕事に従事している人々は、不断の努力をしています。
そして、事故を起こさないようにするためには、過去の教訓を忘れないことが大事です。
ここで採り上げたのはブルーインパルスに関することではありますが、
こうした事故を思い出すことをきっかけとして、すべての人がさまざまな事柄に対し、
身の回りの安全やいろいろなことに対する準備をすることに思い至れば、
きっと事故は減っていくのではないでしょうか。
7月4日ということで、自分が忘れないためにもブログに記してみました。
忘れないようにしましょう。過去の事故も。震災のことも。 (神野)
事故の数か月前、厚木基地での展示飛行があった折、浜口一尉と一緒に写真を撮っていたからです。
その時点では興奮のあまり名前を伺っていなかったのですが、事故の一報に写真をよく見ると、ネームが・・・。
この衝撃は長らく尾を引きました。
そして2000年の事故。しかも同じ日に・・・。
決して忘れることはないと思います。