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トンガ海底火山噴火被害の自衛隊救援活動、無事活動終了へ

2022-02-22 21:39:27 | BLOG×記事
発売中の『航空ファン』4月号では「自衛隊航空2022」と題して
来年度予算を含めた自衛隊の最新情報を紹介していますが、
自衛隊は1月15日に発生したトンガのフンガトンガ・フンガハーパイ海底火山の
大噴火被害によるトンガ王国への救援にも出動しており、
誌面では表紙を含め、この活動についても写真を掲載、リポートしています。



同じ太平洋に面する国家としてトンガと日本の関係は良好で、今回の派遣についても、
日本国内とトンガ双方で、好意的な反応が多かったようです。

そうしたなか、自衛隊はJTF「トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊」を編成、
航空自衛隊は1月20日、海上自衛隊と陸上自衛隊は1月24日に日本を出発、
援助物資の輸送などを実施しています(空自C-130Hは2月10日に帰国、
陸自と海自の隊員を中心とした「おおすみ」の輸送部隊は2月12日に任務を終えトンガを出港)。

雑誌の性格上航空機に特化して紹介しますが、
空自からはC-130HがオーストラリアのRAAFアンバーレイに展開し、
日本とオーストラリアをC-2で物資空輸し、オーストラリアからトンガまで
C-130Hが4回の空輸任務を実施したほか、
輸送艦「おおすみ」からは陸上自衛隊第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第105飛行隊の
CH-47JAが艦と空港の間で飲料水などの空輸を行なっています
(そのほか、港で陸揚げした荷物や、LCACで運んだ物資も多数)。
こうした活動の一部は前述のとおり、4月号でもご案内していますので、ぜひご覧ください。









なお、オーストラリアまで行けばトンガはすぐそこ、と思われがちですが、
じつはアンバーレイからトンガまでは3,000km以上離れており、
C-130Hはアンバーレイを夜明け前に出発、片道5時間以上かけて
トンガまでフライトしていたようです
(正式発表はありませんが、その距離ですので途中フィジーなどで
給油も実施したのではないかと思われます)。
ここで写真を紹介したC-130Hの機窓からの星空が、
広大な南太平洋でのロングフライトを想像させます。



なお、今回誌面では(本欄の写真も)一部オーストラリア国防省発表の
写真を掲載しましたが、リリースされた写真のなかに、
いつも取材などでお世話になっている小牧基地の広報班長の姿も発見しました。
班長はC-130Hのナビゲーターを兼任しているため、
今回の派遣ではクルーとして、そして広報班員として従事したと思われますが、
いつか今回の派遣のエピソードを伺ってみたいものです。

※写真提供:Austrarian DoD、統合幕僚監部




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