3月号既報のように、日本航空写真家協会(JAAP)の分科会「谷の戦闘機」研究会が、
下記要領で写真展を開催します。写真展を制作統括する瀬尾 央JAAP会長から、
熱きメッセージが届いていますので、以下ご紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/5d/c51f19df003c0ad902d22606f506955d.jpg)
ⒸJAAP
日本航空写真家協会(JAAP)の分科会、「谷の戦闘機」研究会では、ニコンプラザ新宿「THE GALLERY 1」(新宿エルタワー28F)において、1月28日(火)から2月10日(月)の会期(日曜休館)に写真展を開催します。
「谷の戦闘機」とは、敵防空レーダーに探知されることなく侵攻するため、さらには対空砲火を避けるため、狭いV字谷を高速で、超低空地形追随飛行訓練を行なう戦闘機・攻撃機のことです。国際的に有名な訓練空域は、米国デスバレー国立公園の一角にある通称スターウォーズ・キャニオンと、英国ウェールズにある通称マック・ループでしょう。スターウォーズ・キャニオンでは、飛来機は多い日で20機、少ない日で4~5機です。これらの訓練場の上空は軍用機低空飛行空域としての制限空域ですが、地上は立入禁止ではなく、世界各国の戦闘機写真マニアが集まってきます。
最大の狙いは見下ろす最新鋭戦闘機です。谷のどちらの側からも小さな尾根が張り出しています。それを避けるため、戦闘機は右へ左へと機敏に、しかも大きく機体を傾け、高速で地形追随を行います。これを谷の稜線付近から撮影すると、通常地上からでは撮影できない戦闘機の姿が得られます。戦闘機の速度感・躍動感を写真にするには、500~800mmクラスの超望遠レンズを使い、1/500以下のシャッター速度で撮るのがいいのですが、それには充分な撮影技術が必要です。また、戦闘機は予告なく飛来しますから、持続する集中力も必要です。さらに撮影地は砂漠の土地柄(米国)であったり、強風・低温・多降雨の地(英国)であったりしますから、撮影者としての自己管理能力も問われます。
最新鋭戦闘機の撮影に成功すると、次の撮影行はいつにしようか、帰国早々もう考え始めている自分がいます。しかし昨年、英国では練習機を除く英空軍戦闘機の谷の通過が禁止され、週に一回程度の米空軍F-15Eのみの飛来となり、米国ではF/A-18Eが谷の斜面に激突する事故があり、年単位でいう当分の間、こうした撮影は不可能になりました。大変残念なことです。そんなわけで、当面最初にして最後の写真展企画かとも思われます。
「谷の戦闘機」展では、スターウォーズ・キャニオン、マック・ループに加え、さらにはスイスで行われたエアショーで撮影された戦闘機を中心に構成する写真展としています。参加撮影者は16名、全44点を展示します(瀬尾)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/9e/163d2e320f698ccb64a1baeacf1b7cae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/c3/e2910a8c452cfcf61a70f831061ef197.jpg)
オープン2日目に編集子も行ってきました。これは一見の価値、十二分にアリ!
ニコンプラザのスタッフも、戦闘機の躍動感に驚いていました。
下記要領で写真展を開催します。写真展を制作統括する瀬尾 央JAAP会長から、
熱きメッセージが届いていますので、以下ご紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/5d/c51f19df003c0ad902d22606f506955d.jpg)
ⒸJAAP
日本航空写真家協会(JAAP)の分科会、「谷の戦闘機」研究会では、ニコンプラザ新宿「THE GALLERY 1」(新宿エルタワー28F)において、1月28日(火)から2月10日(月)の会期(日曜休館)に写真展を開催します。
「谷の戦闘機」とは、敵防空レーダーに探知されることなく侵攻するため、さらには対空砲火を避けるため、狭いV字谷を高速で、超低空地形追随飛行訓練を行なう戦闘機・攻撃機のことです。国際的に有名な訓練空域は、米国デスバレー国立公園の一角にある通称スターウォーズ・キャニオンと、英国ウェールズにある通称マック・ループでしょう。スターウォーズ・キャニオンでは、飛来機は多い日で20機、少ない日で4~5機です。これらの訓練場の上空は軍用機低空飛行空域としての制限空域ですが、地上は立入禁止ではなく、世界各国の戦闘機写真マニアが集まってきます。
最大の狙いは見下ろす最新鋭戦闘機です。谷のどちらの側からも小さな尾根が張り出しています。それを避けるため、戦闘機は右へ左へと機敏に、しかも大きく機体を傾け、高速で地形追随を行います。これを谷の稜線付近から撮影すると、通常地上からでは撮影できない戦闘機の姿が得られます。戦闘機の速度感・躍動感を写真にするには、500~800mmクラスの超望遠レンズを使い、1/500以下のシャッター速度で撮るのがいいのですが、それには充分な撮影技術が必要です。また、戦闘機は予告なく飛来しますから、持続する集中力も必要です。さらに撮影地は砂漠の土地柄(米国)であったり、強風・低温・多降雨の地(英国)であったりしますから、撮影者としての自己管理能力も問われます。
最新鋭戦闘機の撮影に成功すると、次の撮影行はいつにしようか、帰国早々もう考え始めている自分がいます。しかし昨年、英国では練習機を除く英空軍戦闘機の谷の通過が禁止され、週に一回程度の米空軍F-15Eのみの飛来となり、米国ではF/A-18Eが谷の斜面に激突する事故があり、年単位でいう当分の間、こうした撮影は不可能になりました。大変残念なことです。そんなわけで、当面最初にして最後の写真展企画かとも思われます。
「谷の戦闘機」展では、スターウォーズ・キャニオン、マック・ループに加え、さらにはスイスで行われたエアショーで撮影された戦闘機を中心に構成する写真展としています。参加撮影者は16名、全44点を展示します(瀬尾)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/9e/163d2e320f698ccb64a1baeacf1b7cae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/c3/e2910a8c452cfcf61a70f831061ef197.jpg)
オープン2日目に編集子も行ってきました。これは一見の価値、十二分にアリ!
ニコンプラザのスタッフも、戦闘機の躍動感に驚いていました。
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