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MRJの納入時期延期、正式発表

2015-12-25 12:10:14 | BLOG×記事
三菱航空機と三菱重工業は、MRJの開発状況のレビューを発表とした先のリリースのとおり、
12月24日に開発状況に関する説明会を愛知県春日井市で開催し、
三菱重工業副社長の鯨井洋一氏、三菱航空機社長の森本浩通氏らが登壇、
量産初号機の納入時期を2017年第2四半期から1年程度先に変更することを発表しました。



あわせて発表された正式なリリースは以下のとおりです。

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三菱航空機と三菱重工業は、次世代リージョナルジェット機 MRJ(Mitsubishi RegionalJet)の量産初号機の納入時期を 2017 年第 2 四半期から 1 年程度先に変更致します。
現在までに、初飛行及びその後の試験飛行で機体の基本特性が良好であることを確認しておりますが、開発を加速する中いくつかの課題を認識し、これらの対策および以下の観点を含め、全体スケジュールのレビューを行ない、スケジュールを変更しました。具体的には、これまでにエンジニアリング作業を米国知見者と共同で進めていく中で、より完成度の高い機体にするため、試験項目の追加・見直しを行ない、これらを納入までのスケジュールに反映致しました。
なお、パートナーとも全体レビューを行ない、開発スケジュールに反映しています。
今後、開発マイルストーン管理を行ない、進捗に合わせてスケジュール精度を高めて参ります。また、北米での飛行試験の早期実現、3拠点(三菱航空機本社・シアトルエンジニアリングセンター・モーゼスレイクテストセンター)の役割・体制を明確化し、各種作業の加速など施策を講じて、開発作業を推進していきます。
これらにより、安全・安心で完成度の高い機体と高品質なサービスをお客様に提供することを目指します。
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また、地上試験、走行試験、飛行試験で得られた成果を適宜機体に反映していくとして、
その改修内容について
・全静強度試験結果を反映し、機体強度を向上
・機体システムに組み込まれているソフトウエアのバージョンアップ
も施しているとしています。

これらのMRJ開発に関する最新情報については、次号『航空ファン』3月号(1月21日発売)でも
詳細をお伝えする予定です。

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