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今のひ弱な野党勢力で、安倍政権をぶち負かす方法は、ないのか?

2014年10月17日 14時27分49秒 | 日記
 安倍自民党政権は、どうしてこんなに強力になったのか?

 各社の世論調査を見ても、自民党の支持者は30%台で、他の政党よりも支持者が多い様に見えるが、圧倒的に強い勢力である訳でもない。

 しかし不思議に安倍内閣の世論調査支持率は、悪くても50%前後をキープしている。

 小選挙区制の実施の結果として、一位を取れる可能性が多くなった、自民党議員が選出される可能性が大きくなり、他の票が全て死に票になってしまっていると言う事も言えるかもしれない。

 それでも、民主党が小沢一郎氏の選挙戦略に乗って選挙戦を戦っていた時は、自民党を蹴散らす勢いを持っていた。

 ただ民主党は自民党以上に、右勢力と左勢力の混在であり、党内の真の結束は、とてもおぼつかなく、党内の主導権争いが解決せず、政権を担う事が出来たが、ものの見事に国民から見放されてしまった。

 さて、現在の野党勢力は、下の「英エコノミスト紙」の解説記事の通りで、全く自民党と対抗できるような結束も出来ていない。

 筆者などは、心情としては小沢一郎氏にまとめ役を買って欲しいが、世間に形成されてしまったアンチ小沢の雰囲気では、まず野党の結束は不可能であろうと思う。

 自民党をぶっ壊すと言って人気が続いた小泉純一郎氏が退いて、結果として曲折はあったが、今の安倍政権が出来上がってしまった。

 筆者は基本的に小泉氏、安倍氏は政策的に異次元の政治家であると見ている。

 所属母体が自民党であると言うのが、筆者にはあまり賛成しかねるのであるが、小泉氏につく自民党議員と野党勢力の一部、公明党などが結集し、ガラガラポンが生じ、出来れば小沢氏が陰ながら協力すると言う体制が取る事が出来れば、今の余りにも右傾化した、日本の政治が揺り戻される可能性があるのではないかと、夢想するばかりだ。

(JBプレスより貼り付け)

日本の政治:首相に対抗できない弱い野党
2014.10.17(金) The Economist
(英エコノミスト誌 2014年10月11日号)

●野党は強い首相に対抗するのに悪戦苦闘している。

相次ぐ暗い経済ニュースで、安倍政権を取り巻く無敵の雰囲気が弱まった。

 東京、大阪、福岡などの活気のある大都市以外では、一般市民が安倍晋三首相の政策は、ほとんど自分たちのためになっていないと声高に不満を訴えるようになっている。

 一方、4月の消費税増税は成長に大きな打撃を与えた模様で、例えば第2四半期(4~6月期)の国内総生産(GDP)は年率換算で7.1%減少した。

 これは効果的な野党にとって格好の材料のように思えたかもしれない。だが、安倍氏の人気に陰りが見え始めたとしても、同氏率いる自民党と対抗する野党は依然、有権者に痛烈な失望を与え続けている。

●有権者を失望させ続ける野党の現状

 日本の野党は長年、分裂し、規律を欠いていた。そうした欠点はここへ来て、一段と深刻さを増しているように見える。2年前の自民党の地滑り的勝利によって政権を追われた最大野党の民主党内でも、2大政党を取り囲む寄せ集めの小政党の間でも、状況は変わらない。

 近代化を進める勢力として当初期待を集めていたのが、今は亡き自民党の実力者の息子で、同党を離党した渡辺喜美氏と、かつて民主党の希望の星だった浅尾慶一郎氏が2009年に創設したみんなの党だ。

 両氏はともに、官僚が持つ力とそれぞれの出身政党の市場志向の欠如に苛立っていた。彼らが立ち上げた新党は、専門職の若手の心に訴えた。

 しかし今年4月、渡辺氏は親しい実業家から借りた8億円の使途を説明できず、代表辞任に追い込まれた。現在は、自身の後を継いで代表に就いた浅尾氏の辞任を要求している。浅尾氏がみんなの党を、渡辺氏が2012年12月に首相復帰を支持した安倍氏と連携させることを拒んでいるからだ。
 奇妙にも、浅尾氏は中傷に耐えている。

 苦しい立場に置かれたもう1人の党首は、民主党代表の海江田万里氏だ。民主党の幹部らは何カ月にもわたり、同氏に公然と反旗を翻してきた。海江田氏は、選挙での敗北から民主党が直面している危機の深刻さを十分に理解していないように見える。この9月、同氏は党執行部を刷新して批判勢力を数人招き入れることで、辛うじて代表の座にとどまることができた。

 差し当たり、自民党に対する野党の力が今以上に弱かった時代はなかなか思いつかない。実際、安倍氏に対する強い制約は、恐らく連立与党のジュニアパートナーである公明党から来るだろう。

●最大の制約、脅威は与党内にあり?

 事実、平和主義に基づいて創設された政党として、公明党は好んで自分たちのことを自民党の対抗勢力と呼ぶ。公明党の指導部は、集団的自衛を認める安倍氏の改革を最終的に支持したが、平和主義と社会保障を重視する創価学会――数百万人の会員を抱える仏教団体――の支持者たちを完全に無視することはできない。

 そして自民党内における安倍氏の反対派も軽く見てはならない。 自民党は今も、強力な派閥の存在が目立つ(もっとも、こうした派閥がイデオロギ―に沿って形成されることはほとんどない)。

 さらに、ハト派の自民党議員の多くは、安倍氏が昨年12月、一般の戦没者とともに有罪判決を受けた戦犯が祀られている靖国神社を参拝したことに怒りを露わにした。 特に中国との関係がそれによって大きく損なわれた。 親中派でリベラルな谷垣禎一氏を自民党幹事長に据えることで、安倍氏はもしかしたら、最大の脅威となる反対勢力の源を取り除こうとしたのかもしれない。

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(貼り付け終わり)

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