ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

街角を曲がれば,喫茶店があった。

2011-02-18 05:46:19 | Weblog


昨日は少し雨模様だったけど、今朝は雪が積もっていた。

寒暖をくり返し、一歩一歩春に近づいて行く。
一気に春は来ない。
そんな中でも、何とか何処かで、春の兆しを見つけたいと
人は目を凝らし、耳を澄まし、空を行く鳥達を仰ぎ見る。
雪の峠はもう越えたと思われる。
何年暮らしていても、雪国の春は待ち遠しい。

昨日、用事があって、札幌駅の大丸百貨店に居た。
百貨店を歩くのは、多分何十年ぶりくらいだろう。
ニュースでは老舗の百貨店が苦戦している・・とよく見かけたけど・・・。
平日の午後、ロマンスグレーの年配者が目立った・・というか
殆ど、コートを羽織ったロマンスグレーだった。
大手書店、大手家電、札幌駅前は再開発?がくり返され
大体、何でも間に合うので、人が集まる場所となった。

昔,京都に暮らした頃,何度も通った、フォークシンガーの
歌詞の中にも出て来る「イノダの珈琲」があちこちに店舗を構えていた。
「イノダの珈琲」と言えば,肉厚のマグカップに
ミルク入りが定番(頼みもしないのに最初からミルクが入ってた)だったけど
今は、そうでもないらしい。スィーツや軽食も充実している、
一人で気軽に休憩出来る場所・・という設定がなされていた。

学生時代の喫茶店というイメージは,薄暗くて,煙草の煙りで
霞み、奥まで何も見えない、サークルの帰りに皆で立ち寄って、
朝まで「議論を交わした」・・・大体そうだった。
軽食を頼めば,朝まで置いてくれる深夜喫茶?がけっこうあった。
街角を曲がれば,喫茶店があった。今はコンビニだけど。
煙草の煙りを胸一杯吸って、口に泡を吹かせて議論(青臭い)していた
若者の姿が思い出される。みんな・少しは・本を・読んでたのか?・・・。

一方で「お前ら、そんな話する『暇』あったら,自分で稼げ!!」という
目線も,背中に感じていた時代だった。選ばなければ,仕事にありつけた
時代だった。大手航空会社が倒れたり,大手銀行が倒れたりということは
想像すら出来ない良き?時代だった。

ウッドストック・いちご白書・・・・時は流れて・・・・・チュニジア・
エジプト・バーレーン・・・・・「切実さ」に差は無かったのか・・・?
民衆に銃口を向ける権力はいつか滅びる。

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