ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

バランスを欠いてしまったのだ!!

2010-04-07 06:27:25 | Weblog


雪が降って真っ白になった。
足踏みはするけど,雪融けは早足で進んでいる。
深い沢を流れる水の音も聞こえるようになって来たし、
風の中に、やさしさが少し感じられるようになって来た。

昨日、お邪魔した隣町の昆布小学校は全校生徒が30数名の
小さな小学校だ。北海道は人々の生活圏が非常に拡散し
距離もある為、所謂,僻地校と称される学校が多い。

地域の人々,地域の産業と密接に繋がった,学校経営が行われている。
何十年か前,お世話になった、襟裳岬の漁師の親方の家で、
昆布漁が始まれば,岬の小学校は,開店休業だった。

子どもたちは,皆,漁の手伝いに借り出されるので、
漁のある日は、誰も,学校には行かなかった,(行けなかった)
子どもを,陸上競技大会(全道)に出場させるのには、担任の先生が
その日、浜に手伝いに来ていた。

田植えが始まれば、休みとか、各学校の運営は地域の産業と密接に
関係していた。こともたちは、仕事の辛さ,大切さを知っていたし
生きることの「知恵」を、自ずと学んでいた,学ばざるを得なかった。
学校で学ぶ「知識」とは,別の価値観が存在することを、幼い頃から
叩き込まれていた。

今,多くの子どもたちは、学校,塾に通って、沢山の「知識」を学ぶ。
勿論大切なことだけど、磯舟のウィンチの巻き上げ方や、風が変われば
雨が近いことなどは、塾でも,学校でも、誰も教えてくれない。

バランスを欠いてしまったのだ。

お金を出せば,無人島ツァーでも、アウトドア・サバイバルキャンプでも
参加出来る時代だけど、
お金を出せば,高学歴?も手に入れることは
出来る時代かも知れないけれど、
一度、バランスを欠いた社会は、
なかなか、元に戻せない。

日々、マスメディアのおかずにされている、問題と称される出来事、
世相のようなものに、騙されてはならない。
おもしろ・おかしく・紹介はしていただけるけど、
それらの,本質は別の所にあることが多い。

昨日、「大阪ラプソディー」の大正琴Bass譜を書いた。
チャンチャカチャン!!・・・とても楽しい曲だ。

「雨にぬれても」の2ndと3rdを書いてみた、これは検証しないと
何とも言えない。

ニセコ・ビュープラザ(道の駅)で「Fantasy」がコンスタント?に
売れている?。
ご購入頂いた,多くの方に感謝、お礼を申し上げます。
間もなく,次作「Nostalsy」が発売されます。

何も,特別なことは,弾いておりませんが、
心を込めて,演奏しました。

私に,春は来なくても、季節は確実に移ろいで行く。
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