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PIKEなMINICAR

昔々デザインをしたパイクカーたちが主人公のブログです。
ちひさきものはみなうつくし。

S12ガゼールのテールランプ

2010年02月22日 | S12 SILVIA/GAZELLE
日産名車コレクション37号のS12ガゼールの修正が完了。(2008年10月11日のブログ参照) 今回はテールランプの修正がメイン。手描きは不可能に近いサイズなので薄手の粘着フィルムを使用。

やや鈍い光沢のある3M社製スコッチカルフィルムのコントロールタックシリーズ「180-13」を約0.7mmの細さに切りだして貼りつけ。ライセンスプレート側から貼りつけ、ターンシグナルランプの塗装の部分でカット。何事もなかったような完ぺきな仕上がり。エンブレムは極小コピーの貼りつけで妥協。

画像は修正済みのS12ガゼールと国産名車コレクションシリーズのS12シルビア。下は当時のカタログ。赤いボディーの車両はCA18E・Tエンジンを搭載した「TURBO R-XG」。

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日産名車コレクション37号 ガゼール

2010年02月20日 | S12 SILVIA/GAZELLE
日産名車コレクション37号にS12ガゼールが登場。国産名車コレクションシリーズのS12シルビアの色違いバージョン。DOHC TURBO RS-Xのモデル化なのでイメージカラーのホワイト+ダークグレーのツートンかと思いきや単純なレッド。

本体は国産名車シリーズと同じなのでまずまずのプロポーション。ディテールの詰めの甘さは前回同様の修正が必要。(2008年10月11日のブログ参照) 今回の残念な部分はフード(ボンネット)のシルビアのままのエンブレムと、テールランプの分割パターンのミス。ターンとストップの間になぜか黒い線が入っています。シルビアとガゼールを識別する最も重要なポイント。いつもと同様のずさんな企画。

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一般的な反射板

2009年06月20日 | S12 SILVIA/GAZELLE
誰も気にしないと思いますが、一般的なリアリフレクターはこのようにランプのデザインに合わせて新設され、レンズの表面に認証番号が入れられます。パイクカーのデザインでは一般の車だと気にしなくても良いことが課題になることもたくさんありました。画像は1/43 ノレブ製 S12 シルビアクーペと1/1 S12ガゼールクーペのリアコンビランプ。

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解説書

2009年05月19日 | S12 SILVIA/GAZELLE
ミニカー付き解説マガジン。「食玩」じゃなくて「書玩」か。いずれも主役は「玩」。最近付録がパフォーマンスしている雑誌がすごく増えていて、傘とかバッグとか靴下とか皿とか・・どこまでエスカレートするのだろうか。

国産名車コレクションと日産名車コレクション、どちらもアシェット社なので掲載写真は使いまわし。解説文に解説者の個性があるかどうかが分かれ道。日産名車のS12型 シルビアハッチバックの解説はO氏、国産名車のS12型 シルビアクーペの解説はK氏。前者はスペック中心の平均的解説。後者は当時の時代背景も含んだ解説。

Be-1の記者試乗会で初めてお会いしたK氏は、誰も知らないようなマイナーなクルマにも造詣が深く、ミニカーマガジンなどにも寄稿されている方。当時のクルマの評価基準をはみ出したBe-1に対して、スペックだけで語らなかった数少ない自動車ジャーナリストです。

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コストパフォーマンス

2009年05月17日 | S12 SILVIA/GAZELLE
1/43 S12型シルビア・ハッチバックのコストパフォーマンス対決。手前からトミカリミテッドSシリーズのS12(2000円)、日産名車シリーズのS12(1790円)、ビザールの200SX(6510円)。ビザール製は価格も完成度も高い。ラリー車特有のデカールは七難を隠す。やたら全幅が大きいギミック満載のトミカリミテッドが意外と善戦。コストパフォーマンスではトミカ一歩リード。

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プロポーション

2009年05月15日 | S12 SILVIA/GAZELLE
日産名車コレクション16号 S12型・シルビア2000ターボRS-X。国産名車シリーズのS12型・シルビアクーペと比べると異常なプロポーションがよくわかります。ハッチバックはクーペに比べて全幅が2mmくらい狭いため、腰高で細長い不安定な形になっています。車体と大きめのホイールのバランスも影響しています。

本来クーペと同じ位置のリアバンパーもなぜか2mmも高い位置にあり、サイドの形状も明らかにヘン。実車換算だと90mmの違い。一番の特徴であるハッチ後端の形状もヘン。両方とも一応ノレブ社(本当か?)のモデルなので、ドアから前半分同じ両車のデータや部品(ホイール、ミラー、フロントウインドウ)を共用できたはずなのですがどうしたことでしょう。キッチュなモデルです。

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日産名車コレクション16号

2009年05月13日 | S12 SILVIA/GAZELLE
日産名車コレクション16号 シルビア2000ターボRS-X(S12型シルビア・ハッチバック)が発売されました。アシェットコレクションズ社の国産名車コレクション(画像下段は72号のS12型シルビア・クーペ)のメーカー別続編といった位置づけ。国産名車シリーズに登場しなかったPAOの登場に期待したいシリーズ。

4月下旬に発売されたのですが雑誌なので5月13日が発行日になっています。ほぼ同時期にインターアライド社のハイストーリーブランドからもモデル化。こちらは樹脂製の高価格商品なので比べるのは酷ですが、今回のモデルはプロポーションがヘン。

さらに驚きはパッケージ。国産名車シリーズは外装がキャラメル箱タイプだったのですが、今回は一見箱風に仕立てたシュリンク包装を破ると単なるカバー。解説書を箱の一部に見せたり、中箱の段ボールの材質変更などの手も使いながら原価低減に知恵を絞っているようです。パッケージの簡略化は大歓迎ですがモデルの手抜きはいただけません。

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テンション

2008年10月13日 | S12 SILVIA/GAZELLE
改修後の国産名車コレクション72号の1/43 S12シルビアです。左はフジミ1/24、右はトミカ1/62。これまでのS12シルビアは1/24スケールのプラモやトミカダンディなども含めて、いずれも車体面の張りが表現されていなくて薄っぺらな感じでした。単純なカーブ同士を単純なアールでつなぐだけの処理。今回のノレブ製は小スケールながら面の緊張感が良く表現されています。

クレイを削る際、両手で持った鋼板の片方の小指に力を入れながら何度も何度も削ると、テンションのかかった緊張感のある面ができます。それに対してBe-1、PAO、FIGAROのフェンダーの面などは両手全体を使ってテンションをかけて削ります。いまテレビに流れている「キムラが削る新型ムラーノ」のCM、注意して見ると面白いと思います。

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国産名車コレクション72号

2008年10月11日 | S12 SILVIA/GAZELLE
エンスーCARガイドの解説の途中ですが、アシェット・コレクションズ・ジャパン社から「国産名車コレクション第72号 日産シルビア クーペ」が発売されました。S12シルビア ハードトップ系初の1/43モデルとして期待していたのですが予想通り雑! 早速大改修です。

全体のプロポーションやかたまり感はとても良いのですがディテールが悲惨。プロテクトモールの印刷がズレズレ。車幅灯がヘッドランプに見えてしまう取り付け。リアコンビランプなどのバランスがヘン、なぜかフロントホイールオープニングにマッドガードの痕跡などなど・・。

簡単な改修の手順とポイントをならべます。これだけで随分しゃきっとします。

 1.台座から取り外しシャシーとボディーを固定しているネジをはずす。
 2.室内パーツを取りはずす。自信のある方は室内塗装を。
 3.クリアランスランプの溶着部を白か銀で塗装。ギラつきが減ります。
 4.フロント・リアコーナーからサイドに回り込んだプロテクトモール部をラッカーうすめ液で慎重にふき取る。
 5.コンパウンドでふき取った後のボディーを磨く。
 6.0.6mmのつや消し黒粘着テープを切り出し貼りこむ。ホイールオープニングの前後で斜めにカット。
 7.前後バンパーの黒色塗装部をタッチアップ。
 8.リアクォーターピラー後方上部をつや消し黒でシャープに補正。ここがポイント。ボディーに緊張感がでます。
 9.リアターンシグナルランプがサイドに流れ込み過ぎているので黒色でリム部を約1.2mmに補正。
10.リアライセンスプレートの縦横比がヘンなので上下に0.5mmのつや消し黒テープを使って補正。
11.ドアミラー上側に車体色が見えるので黒で補正。ついでに取り付けが雑なので傾きも修正。
12.前ライセンスプレートの角度修正。折れないようにゆっくり力を加えます。
13.前ピラー付け根の黒線が唐突に終了。ボンネットの分割ラインをめがけてラッカーうすめ液で消して補正。
14.最後にホイールの凹部に水溶性アクリルのつや消し黒を塗って軽く拭き取る。ホイールに品質感がでます。

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マイナー

2008年07月17日 | S12 SILVIA/GAZELLE
グンゼ産業のデフォルメ関連でS12シルビアターボRS-Xです。実車もモデルもマイナーです。デフォルメスケール1/48と記載されたグンゼ産業製BOYシリーズ。どこが1/48なのかよくわかりません。手前は2001年製のチョロQノスタルジックセット全15台の中の1台。せっかくチョロQより2まわりほど大きいサイズなのだからデフォルメするなら、もうひとひねり欲しいところ。

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表現の限界

2008年03月25日 | S12 SILVIA/GAZELLE
いろいろな200SXです。アンテナの太さはせいぜい5mm程度。これを1/43換算すると0.1mmくらい。ビザールの1/43スケールでようやく表現できるぎりぎりの太さです。真ん中のCM'Sの1/64スケールだとさすがに太すぎ。でも樹脂製の別パーツだとこれが限界。チョロQの印刷もこのスケールでは随分頑張っていますが、これも限界か。しかし近年の複雑な立体への印刷技術はすごいので、さらに驚くような表現方法が現れるかもしれません。

チョロQは2002年製、大図鑑シリーズ「国際ラリーへの挑戦 ニッサン編」からの一品。雰囲気はありますが、この時代のペイントを逆方向で表現してあります。このようなペイントの車両が実際にあったのでしょうか?

精密な部品

2008年03月23日 | S12 SILVIA/GAZELLE
アンテナは簡単に言ってしまえばただの金属棒かもしれませんが、縮小したときのスケール感や質感が集約される大切な部品のひとつです。画像はビザール1/43 200SX サファリラリー#14、イクソ1/43 240RS モンテカルロラリー#3、CM'S 1/64 200SXと240RS。

特にビザールの200SXのディテールはアンテナやワイパー、ロードホイールなど秀逸です。鉄道模型や船舶模型に匹敵するような執念が感じられます。もっともお値段もいいですが・・。このモデルではマルボロのステッカー上部がデカール供給され、貼り付けの楽しみがちゃんと残されています。未完成部分を意図的に、かつ自然に残すのも愛される商品づくりには大切なこと。パイクカーの実車にもこのような隠されたディテールがいくつもあります。

紙箱

2008年02月22日 | S12 SILVIA/GAZELLE
ミニカーの紙箱には親切な箱と不親切な箱があります。左から2008年1月にリリースされたビザール1/43 日産200SX サファリラリー#14。そしてイクソ1/43 日産240RS モンテカルロラリー#3、京商1/43 日産Be-1(トマトレッド)。

ビザールの箱の外観はなかなか素敵なのですが、基本的に開封を拒絶する箱です。梱包資材として考えられていて、樹脂ケースを取り出そうとすると内側に貼られた緩衝材の発泡シートがめくれてしまいます。樹脂ケースの上から巻きつけるようにして両面テープで固定して出荷しているみたいで、スパチュラを使ってもはずすのが難しい不安定な構造です。

イクソの箱は最も一般的なキャラメルケースの構造で、差込部分の切込みに注意すれば問題ありません。ただし雲形のトムソン抜きの窓はどうもディスプレイにはじゃまな気がします。最も親切なのは京商の箱。切込みがなく破れる心配がありません。ユーザー心理をよく理解した、なにげない小さな工夫、あるいは余計なことをしない工夫が魅力を高めていて、これもアノニマス・デザインといえるかもしれません。

エンジンの表現

2008年02月10日 | S12 SILVIA/GAZELLE
左はトミカ1/43 リミテッドSシリーズ、右はトミカ ダンディのシルビア(S12)に搭載されたFJ20E・Tエンジン。Sシリーズはダンディと同じ金型を使って少しリアルに仕上げたモデル。エンジンも黒塗装や部分的な色差しを加えていますが、トミカではこれが限界なのでしょうか。

原型がもう少し実物を観察して作ってあれば良かったのですが、あまりにも省略されすぎているのでいまいち感心しません。赤色の部分をアズキ色に、黒色の部分をシルバーグレーくらいにすると少しは雰囲気がでたのかもしれません。「HOBBY」商品を目指した「TOY」商品の限界が感じられます。

黒い稲妻

2008年01月28日 | S12 SILVIA/GAZELLE
白い稲妻のキャッチコピーを持つ黒い稲妻。なんという矛盾。奥のモデルは初期のトミカ ダンディ 1/43のS12シルビア(実車には赤色のインテリアはありません)。手前は2002年10月発売のトミカ リミテッド Sシリーズ。前者は日本製、後者は中国製。基本的に同じ金型から作られているようですが、リミテッドの方が細かいところまでよくできています。塗装も最近の中国製らしい光沢。純正のアルミホイールもなかなかいい雰囲気で、車体とトレッドの関係も良好。ただ全体的にボディーの角アールが硬い仕上がり、もう少しとろりとしたマイルドなアールでまとめたつもりなのですが・・。下にあるのは当時(昭和58年12月)のカタログ。