
出光興産と旧昭和シェル石油の歴史を「人」にターゲットを絞り紹介する「出光興産ヒューマンギャラリー」が24日、SIビル青山(東京都港区北青山)でリニューアルオープンした。同ギャラリーは、2019年の出光興産と昭和シェル石油の経営統合を機に、旧社の社員同士がお互いの理解を深めるということを目的として、2021年に帝劇ビル(千代田区丸の内)内にオープン。社員や特約販売店など関係者向けに出光興産創業者の出光佐三店主の考えや、社史・経営理念などを紹介してきたが、帝劇ビルの建替えにともない、株主など一般の人々にも開放するかたちでリニューアルオープンした。
新ギャラリーは、複数のゾーンに分かれており、出光佐三店主の経歴を紹介するゾーンでは、誕生から出光商会創業までの歴史や、思想、主張、提言、人材育成や芸術活動などを貴重な資料や写真などで紹介。さらにタマゴ型の筐体の中に座り、店主本人の肉声による50の言葉をじっくり聴くことができるコーナーを設置。会場の中央には、帝劇ビル内にそのまま保存されている店主の執務室をベースに、CGやAIを駆使して立体的に現れた店主から「互譲互助」にちなんだ現在の人々に向けた言葉を聴くことができる。CGは店主の仕草や語り口もリアルに再現。バリエーションも今後増やす予定。
出光興産ヒューマンギャラリーの営業時間は、10時30分から17時30分まで(最終入場16時30分まで)、土日祝・年末年始など休館。入場無料(10名以上は要事前予約)。
なお、来年3月頃まで企画展「日章丸事件70周年」を併催。会場内では貴重な資料を展示したり、1953年のイラン原油の輸入などについて、映像や春風亭愛嬌氏による講談を交えながら紹介している。企画展は年に数回、内容を入れ替えながら展示する予定。今なら来場者アンケートに答えると、日章丸二世の精巧なペーパークラフトがもらえる。
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