スマホアプリ〝パパコミ〟を開発 昭シ、子育て世代向けに無料提供

昭和シェル石油は30日、育児に取り組む父親と母親のコミュニケーションをサポートすることを目的にスマートフォン用アプリ「パパコミ」の提供を開始した。子育て世代の父親にとって育児に役立つ情報を配信することなどを目的に開発したもので、ｉＯＳ版とＡｎｄｒｏｉｄ版を利用料無料で提供する。今回開発したアプリは、２０１７年に同社が社員の多様な知見を活用し、既存の枠にとらわれないイノベーションの創発を目指して導入した「新規ビジネス関する社内提案制度」で提案されたアイデアをもとに開発。実際に子育て世代の男性社員からは「子育てに関する情報が、母親中心のものがほとんどで、父親にとって役立つ情報がなかなか見つからない」などの声が寄せられたことから、男性目線の子育てに関する情報やツールなど「パパが楽しく、ママとコミュニケーションを取りながら、積極的に育児や家事を行える」アプリを提供することに決めた。アプリの提供を通じて男性の育児参加を促進することで働き方改革の一助となることを目指す。

石油通信社

ガソリンは年初の低調が尾を引く １月中旬の販売動向、軽油は堅調

本紙推計による１月中旬（20日現在）の石油元売販売動向によると、ガソリンは前年同期比95％で上旬時点（90％）から持ち直したものの、いぜんとして低調な水準で推移している。１月中旬のガソリン需要は、年末年始の休暇が前年より長い人が多く、帰省などのマイカー需要が喚起されたが、その後も需要は伸び悩んでいる。一方で「年末年始の休みが長かったことで帰省などのマイカー需要が分散され、結果的に渋滞などで燃費をロスする局面が少なかったのではないか」（業界筋）との声もあり、低調だった上旬の影響が尾を引く状況にある。

石油通信社

４期落札価格は急落、５期の動向に注目 防衛省艦船軽油入札、原油価格の変動で

防衛省はこのほど、２０１８年度第４期の艦船軽油１万４０００klの入札を実施したが、原油コストの急落での落札動向に注目される中で５万円台後半の落札価格となった。これは昨年10月下旬に実施した第３期入札の落札価格の中心だった７万円台後半に比べ３割程度安く、油価の急落ぶりがうかがえる状況にある。なお、防衛省は２月８日に第５期の艦船軽油７万６５８８２klの入札を予定しており、足下の油価が反発し、やや強含みで推移するなかでの価格水準が注目される状況にある。

石油通信社

後継の新たな事業体制を模索 メタハイ開発事業の加速化で

次世代燃料メタンハイドレート（メタハイ）について、新年度以降も国の開発事業を継続するため、新たな事業体制の在り方の模索が進んでいる。これまで経産省から委託を受けて、「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム（ＭＨ21）」が事業を実施してきたが、今年度末で受託の期限が切れるためだ。資源エネルギー庁は、新年度から新たな計画に基づいて事業を続ける方針で、近くロードマップをまとめる。

石油通信社

ガソリンは必要な人が使うだけの燃料に 石連会長、地方創生でドライブ推進策を

石油連盟の月岡隆会長は、24日の定例記者会見で足下の国内需要について「灯油は暖冬の影響を受け前年に比べ減販している。それ以上にガソリンの需要低迷が気になる。昨年秋の高値から小売価格が下落しても需要が戻ったという印象がない」としたうえで、「ハイブリッド車の普及やガソリン車の省燃費化が急速に進んでいることによる需要への影響に加え、今はユーザーの価値観が変化し必要な人だけがガソリンを使っているように思う。自動車メーカーがドライブを楽しむことをＰＲしているように、地方創生などの観点からドライブを推進する政策が組み込まれることを期待したい」と語った。

石油通信社