岩谷産業はこのほど、長崎県五島市と高齢者見守り・介護予防等に関する連携協定書を締結した。同社は一般家庭に設置するガス警報器に通信機能を付加したイワタニゲートウェイ端末による自社独自のIoTプラットフォームの構築を進めており、既に複数の地域でサービスを提供。同社創業者の岩谷直治氏の出生地である島根県大田市と協定を締結し、自治体ぐるみでの問題解決にも乗り出している。
12月24日には五島市役所で連携協定の締結式が執り行われ、出口太市長は、「五島市は高齢化率42.7%で全国的に高い水準にあり、75歳以上の高齢者は今後も増加する見通しで、医療や介護を必要とする人が増える。岩谷産業とお互いの強みを活かし、地域の人々や事業者を巻き込みながら、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくりを進めたい」と語り、岩谷産業の間島寛社長は、「LPガス供給地の多くが、少子高齢化や過疎化の問題を抱えている。LPガス供給のリアルの事業インフラとAI技術を活用したサービスを地元のLPガス事業者とともに提供していきたい。五島市をモデル地区として、今後も自治体の要望があればニーズに応えていきたい」と語った。
石油情報センターは25日、12月第4週(23日現在)の石油製品小売市況調査を発表した。1リットル当たりのレギュラーガソリン全国平均価格(消費税10%含む)は、180.6円(前週比4.8円上昇)となった。
石油元売各社の仕切価格は、12月19日から政府の燃料油価格激変緩和対策事業の出口戦略を反映し、補助金減額分を含めた実質的な卸値は4.2円値上げとなっていたが、SS市況はそれを上回る大幅上昇となった。
資源エネルギー庁は今後1ヵ月程度で全国平均価格が5円程度上昇するとみていたが、SS小売市況のコスト転嫁のスピードは予想以上に速かった。レギュラー全国平均価格が180円台となったのは、前回出口戦略実施時の2023年9月25日の180.5円以来、約1年3ヵ月ぶり。
岩谷産業が建設を進めていた、横須賀デポセンター(神奈川県横須賀市)のトレーラー棟と事務所棟の新築工事が完了し、稼働を開始した。
同センターは、1984年にLPガス充填所として開所し、三浦半島エリアの顧客のLPガス供給を担ってきたが、神奈川県内では、2024年4月に東京ガス根岸LNG基地に隣接する場所に根岸液化ガスターミナルLPGシリンダー充填所(横浜市磯子区)を新設。輸入基地から卸・シリンダー出荷の小売まで一気通貫で対応できるようになったことから、横須賀センターはバルク払い出し機能(20tストレージタンク)以外はLPガス充填機能を終了し、デポセンターへの改修作業が進められていた。
三浦半島エリアの人口は70万人でLPガスユーザーは10万4千件、岩谷産業がLPガスを配送する顧客は4万件で約4割を占めるという。岩谷産業は今回の供給網再編による合理化効果に加え、LPガス業界内の充填所の統廃合などの動きを見据えて10年後には配送シェア6割を目指すほか、災害が多発する日本国内において、三浦半島エリアにおける災害時におけるLPガス在庫を確保する役割を担うことで地元に貢献する。
政府の燃料油価格激変緩和対策事業の出口戦略を受けて、全国各地の生協灯油の値上げが相次いでいる。特に出口戦略第1弾がスタートした12月19日を挟んで大幅値上げに踏み切るケースが多く、生協灯油は長らく続いていた価格変動のない状態から、価格変動のある状態が戻ってきた。
生協灯油を巡っては、2022年1月の激変緩和対策発動以降、政府が石油元売などに支給する補助金により価格上昇が抑えられていたため、小売価格がほとんど変動しない状況が続いていた。スキームの見直しや昨年夏の出口戦略の際、補助金ではカバーできないほどの一時的な油価上昇や円安の進展などの際は価格が大きく変動したケースはあるものの、現在のスキームになった昨年9月以降、一度も価格改定を行っていない生協もあり、今後の動向が注目される。
ENEOSグローブはこのほど、自社で開発した「ガス漏れ対応VRシミュレーター」の得意先向けレンタルサービスを開始した。
今回の取り組みは、LPガス利用客の安全確保とLPガス販売業者の労働災害の予防や従業員の安全意識の向上に貢献するために実施。同社は今年3月にガス漏れ対応VRシミュレーターを開発し、グループ内の研修に採用するとともに、同社の特約店向け人材育成プログラムであるENEOSグローブカレッジに取り入れるなど、積極的な活用を進めていた。
ガス漏れ対応VRシミュレーターは、1週間単位のシンプルで分かりやすいレンタルプランで提供し、期間内であれば、回数に限りなくトレーニングが可能。VR機器やコンテンツはスーツケースにコンパクトに収まるため、宅配便で配送。専用伝票で返送できるなど、手間を極力省いたほか、セットアップや操作方法については動画でサポートするなど、初心者でも安心してトレーニングに集中できるようにした。
レンタルできる機器は、VR専用パソコン1台、VRゴーグル(Meta Quest3)4台、Wi-Fiルーター1台など。システム自体はスタンドアローン方式だが、VRゴーグル同士を連携するためWi-Fiを使用する。レンタル期間は1週間から最長4週間(期間は今後変更する可能性がある)。






