石油連盟の月岡隆会長は25日、定例記者会見で平成の石油業界の歴史を振り返り、「平成8年(1996年)の特石法廃止、14年(2002年)の石油業法廃止で石油業界は自由化された一方、国内需要の減少にともない、業界再編に大きくシフトした。元年(89年)の石油連盟の会員会社は27社(12元売)だったが、現在は11社(5元売)に集約された」と自由化と再編の歴史を振り返るとともに、「平成は、大規模災害も多かった。7年(95年)の阪神淡路大震災、23年(11年)の東日本大震災のほか、最近では熊本地震や北海道胆振東部地震など多くの災害に見舞われた。我々はエネルギー供給の最後の砦として、平時・有事問わず安定供給に努めてきた。令和の時代は災害がないことを祈りたいが、万が一のために強靱化を進めていきたい」と強調。超大型連休によるガソリンなどの需要については、「休みが長いことで分散され、マイカーなどは比較的スムーズに移動できるのではないか。レジャーなどで楽しく車を利用して欲しい」と期待を寄せた。
石油通信社
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