石油元売各社の4月29日または30日から2週間の仕切価格は、足下のコストがやや弱含みで推移する中で各社とも全油種据え置きを通知している。
今回は、ENEOSと出光興産はゴールデンウィークを挟んで2週分の通知となる。原油コストは前週比でやや下落しているが、今回はサウジアラムコの4月積のアラビアンライト調整金の改定幅(0.4ドル/バレル値上げ)が反映された。
本紙で計算した原油コストは、参照期間により若干の差があるものの、わずかに下落している。これに対しサウジ調整金の改定幅を為替レートをもとに円建てで計算すると、1リットル当たり0.3円の値上げ要因となるため、原油コストの下落にほぼ相殺されたことになる。
ここ数年のゴールデンウィークの仕切価格は荒れることが多く、一昨年は足下の原油価格急騰を反映して元売各社は2.0円値上げを通知したものの、油価はすぐに反落し「元売の上げ逃げ」と揶揄された。一方で昨年は原油価格が急落する中で6.5円値下げを通知され、タイムラグで流通マージンが一時的に厚くなり、SS店頭での大型連休中のガソリン大減販を救った。今年は据え置き通知となったが、SSでは適切なマージン確保が肝要だ。
石油通信社
今回は、ENEOSと出光興産はゴールデンウィークを挟んで2週分の通知となる。原油コストは前週比でやや下落しているが、今回はサウジアラムコの4月積のアラビアンライト調整金の改定幅(0.4ドル/バレル値上げ)が反映された。
本紙で計算した原油コストは、参照期間により若干の差があるものの、わずかに下落している。これに対しサウジ調整金の改定幅を為替レートをもとに円建てで計算すると、1リットル当たり0.3円の値上げ要因となるため、原油コストの下落にほぼ相殺されたことになる。
ここ数年のゴールデンウィークの仕切価格は荒れることが多く、一昨年は足下の原油価格急騰を反映して元売各社は2.0円値上げを通知したものの、油価はすぐに反落し「元売の上げ逃げ」と揶揄された。一方で昨年は原油価格が急落する中で6.5円値下げを通知され、タイムラグで流通マージンが一時的に厚くなり、SS店頭での大型連休中のガソリン大減販を救った。今年は据え置き通知となったが、SSでは適切なマージン確保が肝要だ。
石油通信社