コスト軟化で３期連続下落、今後の油価に注目 主要都市交通局１～３月バス向け軽油入札結果

主要都市交通局の2022年度第4四半期（23年1～3月）のバス向け軽油落札価格（消費税抜き・軽油引取税込み）が出揃った。本紙計算による加重平均では各都市で1リットルあたり106.64円～109.80円（前期108.28円～110.92円）と3期続けて下落している。

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２０３０年にＣＯ２年間６００万ｔ貯留 ＣＣＳ長期ロードマップ、法整備も急ぐ

経済産業省は26日、CCS長期ロードマップ検討会を開催し、CCS（CO2回収・貯留）と利用を含めたCCUSにおける2050年までの行程表を示す「CCS長期ロードマップ」の最終とりまとめ案を示し、2030年のCO2目標貯留量として約600万トンが示された。
なお、CCSの社会実装には法整備を急ぐ必要があるため、次期国会などで「CCS事業法」（新法）が審議される見通し。例えば現行の鉱業法・鉱山保安法などにならった法案の整備や、海外CCS事業でのCO2輸出に向けた法的枠組み、回収したCO2を売却する場合の定義などが求められることになる。
このほか、CCSの進捗状況を把握・検討する「CCS行動計画」を定期的に策定することもロードマップに盛り込まれた。

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油価軟化と円高で２期連続値下げを打ち出す ＥＮＥＯＳ、２３年１～３月Ｃ重油仕切基準

ENEOSは26日、特約店に2023年1～3月のC重油仕切基準を通知したが、原油価格の下落と円高シフトを反映し、サイト60日、平水湾内運賃ベースでHSC重油は１kl当たり7万4300円で前期比1万6780円値下げ、LSC重油は8万5880円で前期比1万9340円値下げが打ち出されている。ENEOSではこの仕切基準をもとに大手需要家との交渉に入るが、このの水準で決着すれば、HSC重油、LSC重油ともに2期連続の値下げとなる。

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第７次中計で飛躍、新しいコスモを作る コスモＨＤ山田新社長「チャレンジする」

コスモエネルギーホールディングスは、24日の取締役会で4月1日付で代表取締役社長に山田茂取締役常務執行役員が就任する代表取締役人事を決めたが、同日の記者会見で山田新社長は、「私に期待されている役割は、『新しいコスモを作る』ということだと思う。石油事業の安全・安定操業などとともに、グリーン電力のサプライチェーンを強化・拡大していきたい」と意気込みを語った。
また、4月1日付で代表取締役会長に就任する桐山浩代表取締役社長は、「私は社長就任時に業界の第三極として存在感のある会社にすると述べたが、第6次中計の目標も前倒しで達成でき、財務体質改善にめどが立ったため、新たな社長にバトンタッチすることにした。今後は山田新社長をグループCEOとして、私は会長と取締役会議長としてサポートする。山田新社長は歴代で一番若い社長であり、グループの先陣を切ってチャレンジしていってほしい」と強調した。

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ガソリン94％、物価高による買い控えも 1月中旬の販売動向、全体的に伸び悩む

本紙推計による石油元売各社の1月中旬（20日現在）の販売動向によると、ガソリンは前年同期比94％で上旬に続き前年を下回っている。
1月中旬のガソリン販売は、コロナ禍でも行動制限のない中で低調に推移している。前年の反動による影響も含まれるが、2020年比では98％、19年比では91％。20年はコロナ禍直前、19年はコロナ前だが、いずれも小売価格の上昇で需要が伸び悩んでいた。
今年も同じような条件だが、政府の燃料油価格激変緩和対策事業により一定程度の水準に抑制されているため、ハイブリッド車の普及などの構造的な需要減退要因に加え、電気やガス、食料品などの物価高がガソリンの買い控えに繋がった可能性がある。

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