エルピーガス振興センターはこのほど、中国地方LPガス懇談会を開催し、保安とLPガス料金透明化・取引適正化で消費者委員、事業者委員、学識経験者、資源エネルギー庁が最新情報の共有と意見交換を行った。
このうちLPガス料金透明化・取引適正化については、消費者委員から「電力と都市ガスは自由化で電力・ガス取引等監視委員会が設置されたが、LPガスは通報フォームがその役割を果たすと考える。この取り組みが進み、過大な営業行為がなくなることを期待したい」「強引な勧誘情報が全国レベルで共有されることを期待したい。集合住宅の入居者は、入居後にLPガス事業者を変更することが難しい。だからこそ入居前に情報が示され、入居の判断材料となることが望ましい。不動産業者の協力を期待したい」などの意見も寄せられた
コスモエネルギーソリューションズとコスモリフォームの2社はこのほど、アルミ導体ケーブルを使った太陽光発電所「CES千葉印西太陽光発電所」(千葉県印西市)の運営を開始した。
同発電所は出力2387kWで電線に高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」を使用。日本国内では最近、銅価格の高騰で太陽光発電所の銅導体ケーブルの盗難が相次いでいることをふまえ、アルミ導体ケーブルを採用した。
アルミ導体ケーブルは、銅導体電線と比較しても通電性に遜色がなく、軽量かつ柔軟性が高いなどの特徴がある。外観で容易に銅導体ケーブルでない事を視認できるため、盗難の抑止にもつながるとみている。
コスモエネルギーソリューションズはアルミ導体ケーブルによる施工に加え、独自の防犯システムも複数導入することで、より安全で安定した太陽光発電所の運営を目指す。
今年4月に就任した、石油資源開発社長の山下通郎社長は、本紙のインタビューで、「まずは当面の投資の軸足をE&P事業に置き、CCSにも重きを置く」などと語った。
石油連盟は28日、会長主催のメディア懇談会を開催した。
冒頭、木藤俊一会長が挨拶し、「昨日(27日)の衆議院総選挙は、与党にとって大変厳しい結果となった。日本は未だデフレからの完全脱却には至っておらず、今後、成長型経済への移行やGXの推進など政治主導で取り組まなければいけない重要課題が山積している。自民党、公明党を中心とする安定的な政治体制のもとで日本の経済発展に資する政策本位の政治が進められることを改めて強く望んでいる」と語った。
出光興産と旧昭和シェル石油の歴史を「人」にターゲットを絞り紹介する「出光興産ヒューマンギャラリー」が24日、SIビル青山(東京都港区北青山)でリニューアルオープンした。同ギャラリーは、2019年の出光興産と昭和シェル石油の経営統合を機に、旧社の社員同士がお互いの理解を深めるということを目的として、2021年に帝劇ビル(千代田区丸の内)内にオープン。社員や特約販売店など関係者向けに出光興産創業者の出光佐三店主の考えや、社史・経営理念などを紹介してきたが、帝劇ビルの建替えにともない、株主など一般の人々にも開放するかたちでリニューアルオープンした。
新ギャラリーは、複数のゾーンに分かれており、出光佐三店主の経歴を紹介するゾーンでは、誕生から出光商会創業までの歴史や、思想、主張、提言、人材育成や芸術活動などを貴重な資料や写真などで紹介。さらにタマゴ型の筐体の中に座り、店主本人の肉声による50の言葉をじっくり聴くことができるコーナーを設置。会場の中央には、帝劇ビル内にそのまま保存されている店主の執務室をベースに、CGやAIを駆使して立体的に現れた店主から「互譲互助」にちなんだ現在の人々に向けた言葉を聴くことができる。CGは店主の仕草や語り口もリアルに再現。バリエーションも今後増やす予定。
出光興産ヒューマンギャラリーの営業時間は、10時30分から17時30分まで(最終入場16時30分まで)、土日祝・年末年始など休館。入場無料(10名以上は要事前予約)。
なお、来年3月頃まで企画展「日章丸事件70周年」を併催。会場内では貴重な資料を展示したり、1953年のイラン原油の輸入などについて、映像や春風亭愛嬌氏による講談を交えながら紹介している。企画展は年に数回、内容を入れ替えながら展示する予定。今なら来場者アンケートに答えると、日章丸二世の精巧なペーパークラフトがもらえる。