高速道路会社3社によるお盆期間中(8月8日(木)~18日(日)の高速道路サービスエリア・パーキングエリア内SSの販売量がまとまった。ハイオクは4690klで前年の同曜日=2018年8月9日(木)~19日(日)と比較すると▲4.4%となった。一方でレギュラーは2万4682klで1.1%増となるなど、レギュラー仕様が中心のハイブリッド車の普及を象徴する結果となった。軽油は2万3487klでほぼ前年並み、燃料油全体では、5万2859klで0.1%増だった。今年は、山の日(8月11日)の振り替え休日を含む3連休(前年は8月11日が土曜日)とお盆が連続していることから休暇が取りやすかったことに加え、働き方改革で企業が長期休暇の取得を奨励する動きもあり、行楽や帰省などでのマイカー需要が喚起される環境が整っていた。
さらに今年は7月下旬から全国的に記録的な猛暑が続いており、ガソリン需要の追い風になると期待されたが、東日本は序盤のみ好天でその後は天候が不安定で推移。中日本、西日本は好天に恵まれたが、13日頃に西日本に台風10号が接近・上陸。さらに日本海に抜けた温帯低気圧が北海道に接近するなど西日本と東日本のガソリン需要が失速した。
今年のガソリン販売はこうした状況が顕著になっており、全般的に天候が振るわなかった東日本は減販、台風により後半の需要が失速した西日本は前年並み、比較的天候が安定していた中日本は増販と傾向が分かれた。
石油通信社