対局日誌

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棋書情報「実戦的な定石の使い方」

2011-12-30 17:55:55 | 棋書
刊行からスパンが空いてしまったけれど、
一応「こんな本が出ているよ」的なお知らせコーナー。
それがこの「棋書情報」。
イベントのレポで随分後回しになってしまったからねぇ。

今日紹介するのは「実戦的な定石の使い方」。
著者は小長井克プロ。
同じく日本棋院から出版された
打ち過ぎ撃退法」「布石、その後の攻防」の姉妹編。

後回しになったのは、それだけポジティブな評価でないためで、
前著、前々著と似たような問題点を抱えている。

私はジョバンニ(序盤の鬼)で自称しているので、
比較的定石にとらわれて打っていないつもりだったのだが、
第1章「構想力を試す」第2章「ここでどう打つ」が
で解説されいる問題をいくつか解いてみて、
まだまだ定石から縛られていることに気づいた。
私の嫌いな「選択式次の一手」形式であるのはとりあえず目を瞑り、
気づきがあった点で、本のタイトルに沿った第1・2章はそこそこ評価。

ただそれが続かないのが悲しいところで、
第3章「教室の生徒さんのQ&A」…。
「オイラは教室の生徒さんじゃない!」(辛っ!)
生徒さんの質問が自分も知りたいことなら参考になるけれどねぇ。

そして第4章「置碁・虎の巻」…。
「え?これ置碁の本だっけ?」

前々著にも書いたけれど、一生懸命作っているのはわかるのだけれど
「教室での経験から出たテーマを思いつくままに書いた」
という感じで本として、もう一つまとまっていないんだよなぁ。

ここまでくると単純に小長井プロのスタンスが
私と合わないということなのかも。
タイトルのテーマとの違いに過剰に反応せず、
「そういうもの」と割り切って読めば、
とりあえずレベル的には初段にちょっと届かない人
…辺りに参考にはなるかと思う。


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