対局日誌

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棋書評「感性とヨミを鍛える」

2011-07-03 21:55:55 | 棋書


感性とヨミを鍛える」(日本棋院:石田章著)

「碁敵に勝つ秘訣」シリーズ第6巻。
構成は小西泰三。

石田章プロの本には時折アマチュアを皮肉るような記述があり、
あまり好きではないのだけれど、
その分、アマチュアに媚びたようなレベルダウンがなく、
黎明秀甫」などをはじめとして、内容はしっかりしている本が多い。

とはいえ今回紹介する「感性とヨミを鍛える」は
中身は私のあまり好まない次の一手問題集であり、
しかもアマチュアとの指導碁を題材としている点で
さして期待しておらず、古本屋で廉価で入手できたというのが、
購入した唯一の理由だった。

しかし「大垣会チャリティー碁会」「こころの囲碁」を前に紐解いてみたところ、
意外にも指導碁に対する心構えを身につけるのに
役に立ったのは嬉しい誤算。

第1章 速戦即決うわ手粉砕(32テーマ)
第2章 プロはここを見ている(14テーマ)
第3章 本手のすすめ(12テーマ)

先に書いたとおり一部を除き石田プロの
指導碁、つまり置碁を題材にした次の一手問題集だが、
部分よりも全局的にどういう手筋、
あるいは定石を選択するかを問う問題が多く、
盤面を広くみて方針を決めることの大切さがよく分かる。

これがタイトルの「感性」と「ヨミ」の意図だろう。
レベル的にはネット碁初段から3段向け。

小西先生の記述が、やや芝居がかってクドい感じがするため、
多少、読む人を選びそうな気はする。
また現在は恐らく絶版なので、探してまで読むような本ではないが、
見かけたら、ちょっと手にとってみる価値はあるのではないかと。

特に高目がよく出てくるので、高モッカーは一見の価値ありか?

当時としては珍しく問題図までの手順も、
一部を除いて掲載されているので、
碁盤に並べて考えてみることをオススメする。


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