対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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形勢判断の本

2005-06-11 22:30:30 | 棋書
HPMさんのブログに「形勢判断の本についてまとめてみますね」みたいなことをウッカリ書いてしまって後悔した。
正直、私が「書評」という形で書けるほどしっかり読んだ形勢判断の本はないし、もうしばらく読むつもりもない。
先月末に今月の目標として「目算をする」を挙げたが、出来ないばかりか、以前より目算しなくなったような気がする。
大体、普通に手を読んでいても時間が全然足りないのだ。
半ば諦めている。
目算なんてぅたくさん

更にはHPMさんの嘆いている通り形勢判断について書かれた本そのものが少ない。
大体、形勢判断で難しいのは「どこを最低限確保できる確定地とみるか」という部分なのだが、その線引きについて書いていては多分、本が何ページあっても足りないだろう。
無数にヴァリエーションがあるから。
そういうのは読者が形勢判断に取り掛かる前に別の手筋、打ち込みなどの本を読んで自分で体得しておかねばならない項目である。
だから形勢判断の本は、ほとんどはプロが「実戦でこの局面は、この辺りがこういう形で確保できると判断します」と実例をいくつか挙げるという形に留まっている。
驚くような簡単な方法というのは読んだ範囲ではなかった。

そもそも級位者が形勢判断に必要な境界線の手筋をしっかり身につければ、形勢判断が出来なくても(日本の碁界所)の初段ぐらいまでいってしまうと思う。
加えて「何故、形勢判断をするのか」というのは、その判断で「強く踏み込んだり」「妥協したり」選択肢での正しい判断をするためなのだが、級位者はそんなに多数の選択肢を持っていないだろう。
「形勢判断」がどうであろうと「私はこうとしか打てない」というのが現実。
だから級位者向けの形勢判断の本はないといってもいいかなと思うのだ。

刊行されている中ではイ・チャンホの「私の形勢判断」は比較的、どうやって境界線を引くかなど、様々な角度から形勢判断に取り組んでいる印象を受けた(ざっと見ただけだけど)。
これ以上、簡単には書けないのでは?
似たような本では趙治勲十段の「ひと目形勢判断法」があるが、これは絶版。
私は図書館の書庫から出してもらって読んだが、まぁ何となく「こんなもんか」というのを感じたに留まった。
特に凄い本とは現段階では感じなかった。
現在、手に入る本では他には石田芳夫九段の「形勢判断とヨセ」(新・木谷道場入門)というところか。
ただ月刊「囲碁」の今月号と似たような書き方なので、HPMさんはあれがダメだというならこちらもダメかもしれない。
絶版も含めて形勢判断に関する本はこの辺
ただし11番の「形勢判断と大局観」は半田道玄先生の打碁集。
1番の「『手割り』プロの形勢判断法」もとりあえず全局的な形勢判断とは違ったように思う。

それから確かHPMさんも持ってらしたと思うのだけど、「誰も言わなかった碁の本」にも形勢判断の章があったはず。
全然分量はないけれど、あの程度を知っているだけで級位者は十分なのではないかと感じている。
級位のうちに形勢判断を意識しておくのは将来武器になりうるので、決して取り組むのは無駄ではないと思うが。

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