対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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「古碁」のススメ

2007-07-18 00:55:55 | 雑談
棋譜並べはするけれども、
「古碁まで並べようとは思わない」
という人は多いと思う。
「現代の棋譜を追いかけるのだけでも億劫なのに、ましてや実戦に役立つかどうかわからない19世紀以前の碁なんて…」
という気持ちはわからなくもない。

ただ古きものを楽しむというのは、囲碁や音楽、小説といった限られた分野だけに許された特権でもある。
この特権を楽しまないのは、私は勿体無いと思う。
実際、お隣の将棋でこの楽しみ方はなかなか出来ないし、中韓では19世紀以前の碁は形式の違いもあって、部分はともかく全局的には参考にならないだろう。

「でも古碁は、布石や定石が古いし…」

布石のウェイトが大きくなるのは、プロに近くなってから。
第一みんな、結構定石外すジャン…(ぇ)。



それに昔の定石で、現在あまり使われない定石といっても、小目にケイマにかかった時の「二間ハサミ」(上図)ぐらい?
これに加えて小目からの「コスミ」(A)と「三間バサミ」(B)、目はずしの定石(C~Eなど)ぐらいしか登場しない。
これらを一通り理解すれば道策以降は、序盤とて現代とそう変わらないと思う。
逆に三連星や中国流、星とシマリの並行型などがないのでパターンが少ない。
出てくる定石も少ないので、それだけ中盤の攻防や、ヨセに集中できる。

また「二間バサミ」定石の多くは、現代でも頻繁に登場する「二間高バサミ」定石と通じる部分も多く、学んでも全く応用が利かないということもない。
それでも
「小目が嫌いだ」
という方は、拙記事「小目のススメ」もご覧ください。
模様の碁だって、安井仙角仙知本因坊元丈がいるぞ!

相場一宏氏が提唱する
「いろいろ術策を弄する現代碁より、古碁の方が学びやすい」
という言には必ずしも賛成できないが、棋譜によっては現代碁よりわかりやすいものが存在するのも事実。
現代古典を問わず難解な碁は難解だし、逆もまた真なりということ。

どうか毛嫌いせず、「碁界黄金の19世紀」などを手にとってみて欲しい。
きっと時代小説を読むような気分で、意外と楽しめるはずだ。


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