自遊日記

定年後の備忘録

理髪店の「サインポール」

2017-06-21 12:29:26 | 国内旅行

 

 

 

現在、我々が街でみかける理髪店のサインポールは、赤・青・白の3色ですが・・・

 

 

昔欧米では、理髪師が外科医も兼ねており理容外科医と呼ばれていたそうです。

理容外科医のサインポールは、写真のような赤・白2色だったそうです。

 

このマークの由来については、いろんな説あるようですが、ご主人によると

瀉血(しゃけつ)の時に使う赤い棒に白い包帯が巻きついた姿、

という説が有力のようです。

 

 

 

 

 

 瀉血の様子を描いた図が店内にありました。

昔は、血を抜けば病気が治ると信じられていたようです。

理容外科医が瀉血もしていたようです。

瀉血してもらう人は、赤く塗られた棒を握っています。

 

 

 

瀉血用の器具(ランセット)も、本物が店内にありました。 

 

 

 

 御主人から、瀉血のシーンを再現しましょうか、と提案があり

家内が恐る恐るモデルになりました。

医療知識が未発達な時代には、こんな治療が行われていたのですね。

御主人の蘊蓄話、超楽しく拝聴しました。

 

 

  

 

 昔、ロンドンの「シャーロック・ホームズ博物館」を訪れたことがあります。

怪しげなものがいろいろ展示されていましたが、いずれも偽物です。

それに比べ、こちらの理髪店兼資料館には、世界各国から集めた

本物の貴重なお宝がいっぱいです。

これだけのお宝を集めるのに、家1軒買えるぐらいの費用をかけたそうです。

貴重なお宝を無料で拝見させていただいたご主人に感謝です。