自遊日記

定年後の備忘録

「オリバー・ツイスト」

2006-02-17 18:44:27 | その他
家内とシネマ・コンプレックスで「オリバー・ツイスト」を観た。
文豪チャールズ・ディケンズの名作の映画化。
監督は「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー。

数奇な運命に翻弄されながら、純真無垢な心を失わず
健気に生きていく、孤児オリバーの物語。
バーニー・クラーク演ずる、オリバーが可愛い。

オリバーを助ける富豪ブラウンローを演ずる、
エドワード・ハードウイックは、「シャーロック・ホームズの冒険」の
ワトソン役でお馴染みの俳優。
家内も私も彼が大好き。
彼が登場したので、スクリーンがより身近に感じられた。

19世紀のロンドンの街並み、人々の衣装風俗は、特に見応えがあった。
夜になると、灯りと言えばローソクのみの時代。
移動手段と言えば馬車しかない、のんびりした時代。
こんな時代にタイムスリップしてみたい気になる。
しかし、貧しさと、ひもじさが、常態化していた時代でもある。

翻って、今や日本は飽食の時代。
ひもじさで苦しむ人は減り、物質的には確かに豊かになったが・・・

19世紀に生きた人々に比べ、
我々は、より豊かな人生を送っているのか?
それとも、より貧しい人生を送っているのか?
本当の豊かさとは?

そんな事を考えながら映画館を後にした。