監督 降旗康男
出演 妻夫木聡
香川照之
夏木マリ
駒川タナベキネマという街中の小さな映画館に朝から出かけました。
そもそもここの招待券が今月末で切れるので慌てての鑑賞なんですが、ここで公開されてる作品が「憑神」という作品。
朝の平日ってことでお客さんはほとんど居ないんやろな~と思って見に行ったら、意外にも半分近くは席が埋まっていた・・・月末の招待券恐るべし!?
街中の映画館ってこともありご近所の主婦って感じの人が多いですね。
中にはご年配の夫婦などもチラホラ・・・繁華街のシネコンとはまた一つ雰囲気が違いますね。
(あらすじ)
うだつのあがらない下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)は、ささやかな出世を願って神様に懇願するが、祈る稲荷を間違えたために貧乏神・疫病神・死神という3人の災いの神に取り憑かれてしまう。
社会や家からのけ者扱いされて日々を過ごしてきた彦四郎だったが、突然の災難に見舞われたことによって、次第に自分の人生の意義について目覚めていく。
結果として意外に面白かったし、何箇所か笑ってしまいました。
まるで落語のような雰囲気の前半はドタバタ喜劇のような感じだが、ストーリーが進むにしたがって作品の雰囲気が幕末の乱世の時代の中で侍として、また人間として目覚めていく彦四郎の成長のドラマとなっていく。
貧乏神・疫病神・死神とそれぞれを演じる西田敏行、赤井英和 、森迫永依とそれぞれのキャラの面白さがこの作品の持ち味で、お馴染みの芝居で笑わせる西田敏行、相変わらずセリフが棒読みの赤井英和 、そして死神に限って可愛らしい少女という意外性を狙った森迫永依(「ラストラブ」で田村正和の子供役してたね)らが個性的な災いの神を演じていて、妻夫木聡に絡んでいきます。
また佐藤隆太もTVの「バンビーノ」のシリアスな芝居とはガラッと変わり気の弱いおっちょこちょいな家来を演じていて、彼と西田敏行と妻夫木聡の3人の絡みは結構笑わせてもらいました。
「宿替え」という神の中でも秘法中の秘法で自分の災いを他人に降り返らせて、何とか災いから逃れた主人公がいざ死神と対峙した時、自らがその運命を受けようと心に決心するあたりは教訓じみたメッセージを感じとれるが、ここらから後半は少し映画のタッチが変わったように感じました。
単にドタバタ喜劇で終わりそうな話だけど、侍として、人間として自分が本当にやらなければならない事に皮肉にも災いの神と出会い気付いていく・・・
時代劇だけどテーマは何となくニートやフリーターが全盛の今の現代に当てはまるような作品。
ラストに流れる米米クラブの主題歌「御利益」は明るい楽しい曲だけど、合間のコーラスはモロにマイケル・フォーチュナティの「ギブ・ミー・アップ」のパクリやね~?(と言うより替え歌かな)
★★★★ 2007.6.28(木) タナベキネマ 9:40 3列目中央
出演 妻夫木聡
香川照之
夏木マリ
駒川タナベキネマという街中の小さな映画館に朝から出かけました。
そもそもここの招待券が今月末で切れるので慌てての鑑賞なんですが、ここで公開されてる作品が「憑神」という作品。
朝の平日ってことでお客さんはほとんど居ないんやろな~と思って見に行ったら、意外にも半分近くは席が埋まっていた・・・月末の招待券恐るべし!?
街中の映画館ってこともありご近所の主婦って感じの人が多いですね。
中にはご年配の夫婦などもチラホラ・・・繁華街のシネコンとはまた一つ雰囲気が違いますね。
(あらすじ)
うだつのあがらない下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)は、ささやかな出世を願って神様に懇願するが、祈る稲荷を間違えたために貧乏神・疫病神・死神という3人の災いの神に取り憑かれてしまう。
社会や家からのけ者扱いされて日々を過ごしてきた彦四郎だったが、突然の災難に見舞われたことによって、次第に自分の人生の意義について目覚めていく。
結果として意外に面白かったし、何箇所か笑ってしまいました。
まるで落語のような雰囲気の前半はドタバタ喜劇のような感じだが、ストーリーが進むにしたがって作品の雰囲気が幕末の乱世の時代の中で侍として、また人間として目覚めていく彦四郎の成長のドラマとなっていく。
貧乏神・疫病神・死神とそれぞれを演じる西田敏行、赤井英和 、森迫永依とそれぞれのキャラの面白さがこの作品の持ち味で、お馴染みの芝居で笑わせる西田敏行、相変わらずセリフが棒読みの赤井英和 、そして死神に限って可愛らしい少女という意外性を狙った森迫永依(「ラストラブ」で田村正和の子供役してたね)らが個性的な災いの神を演じていて、妻夫木聡に絡んでいきます。
また佐藤隆太もTVの「バンビーノ」のシリアスな芝居とはガラッと変わり気の弱いおっちょこちょいな家来を演じていて、彼と西田敏行と妻夫木聡の3人の絡みは結構笑わせてもらいました。
「宿替え」という神の中でも秘法中の秘法で自分の災いを他人に降り返らせて、何とか災いから逃れた主人公がいざ死神と対峙した時、自らがその運命を受けようと心に決心するあたりは教訓じみたメッセージを感じとれるが、ここらから後半は少し映画のタッチが変わったように感じました。
単にドタバタ喜劇で終わりそうな話だけど、侍として、人間として自分が本当にやらなければならない事に皮肉にも災いの神と出会い気付いていく・・・
時代劇だけどテーマは何となくニートやフリーターが全盛の今の現代に当てはまるような作品。
ラストに流れる米米クラブの主題歌「御利益」は明るい楽しい曲だけど、合間のコーラスはモロにマイケル・フォーチュナティの「ギブ・ミー・アップ」のパクリやね~?(と言うより替え歌かな)
★★★★ 2007.6.28(木) タナベキネマ 9:40 3列目中央
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