MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.017 「ファイナル・カット」 (2004年 カナダ=ドイツ 94分 シネスコ)

2006-02-20 00:14:50 | 2006年劇場鑑賞
監督 オマー・ナイーム
出演 ロビン・ウィリアムズ
    ミラ・ソルヴィノ
    ジム・カヴィーゼル



最近はコメディでなくこう言ったサスペンスが増えてきたロビン・ウィリアムズの出演の近未来サスペンス作。
「ストーカー」の時もそうだったけど、割りとこんな映画合いますね~ この人・・・
大人しい一見控えめな中年男は「ストーカー」と似てる部分がありますが、明るいコメディ映画で見せる彼の姿とは対称的に違ったもう一つの一面を見せてくれてます。

マイナーな映画ですが、人生の記憶を記録する(録画と言った方が判りやすいか)と言うアイディアはなかなか面白いと思いましたね。
生きてきて目で見て来たものが頭の中のチップに記憶され、死後再生されて見れてしまうと言うのは実際こんな時代がいつか来ても不思議ではないですね。
でも、今までの記憶が再生出来たら・・・見たいかな~?
と言うより他人には見られたくないですな~ 生まれた瞬間から死ぬ時までを記憶されたるんだから、それゃ疾しい事もありますで・・・
でも、死者に対していい思い出だけを残してあげよう・・・と言う仕事がロビン・ウィリアムズ演ずる記憶の編集者。
彼は人生の記憶をまるで映画のフィルムのように特殊なモニターで見て都合の悪い場面はカットしていき良い部分だけを残して編集していく。
生前はどんな人物だったかを遺族から取材し、または遺族の希望に沿ったように作っていく場面は興味深かったですよ。
まさに彼の手にかかれば極悪人でさえ良い人生を送ったように思われてしまいます。
ある意味これは恐ろしいことですね。
それを記憶の追悼集会で上映し、故人を偲ぶという発想もなかなか面白い。

そんな彼もあるトラウマを抱えており、それが皮肉にも自らの仕事に関わることで絡んでくるのも良く出来ておりました。
死後とは云え記憶が他人に操作される恐怖と故人を偲ぶには持ってこいな題材となる記憶の上映会・・・時代の移り変わりとテクノロジーの発達が生んだ新商法ですな。
その記憶のチップを巡りジム・ガヴィーゼルとロビン・ウィリアムズが攻防戦を繰り広げる近未来スリラーといったとこです

久々にミラ・ソルヴィーノが出ておりましたが、ここ数年割りとB級映画でよく見かけてたけど最近はめっきり見なくなってて忘れられた存在でしたね。
でも久々に見たら・・・年食ってました。



★★★ 2006.2.17(金) 天六ユウラク座 22:30 中央座席

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