今回洋画で時間合うのがなく、かといって邦画でも見たそうなのはレイトショー無し…て訳でたまには邦画のラブストーリーでも見るかと言う事で若者で賑わうこの作品を見てきました
終電を逃した事により、偶然知り合った2人の男女の5年間の物語
この2人が見事なほど趣味や価値観が同じで、同じお笑いライブさえ見に行く予定になってたが事情で行けなかったのも同じ…読む本も同じで見たい映画も同じ…
まさに人生最良のパートナーに出会ったが如く2人は打ち解あいやがて愛し合って同棲生活が始まります
2人の夢はこの生活の現状維持…しかし社会に出てから徐々に同じ価値観からズレが生じてくる
この作品はリアリティのある内容で、どんだけ趣味や好みが一緒でも所詮は別々の人間が一緒に暮らしてる訳で、必ずしも彼らが目指す現状維持ってそう容易く出来る事ではないと見せてくれる
大学時代からフリーターの頃は自由に好きな事が出来ても、就職してそれなりに仕事を任されるようになると男は中々今までの訳には行かず、また女はそんな彼を応援していながらも、苛立たしく感じだす…些細な言葉尻から言い争いになったりとこれは男女が一緒に居ると若いも年寄りも関係なくあるんですね
見てる若い人達にはあるあるな場面は多々あるんでしょうねー
2人で見たかった映画も、共有して読んでたコミックも、2人で食べたかったステーキもいつしか単独になってる
こんな情景を2人の文学調のモノローグを挟みながら展開していく
特に別れ話を切り出すファミレスのそばのテーブルでかつての自分達の写鏡のようなカップルの初々しい会話に2人して涙する場面は切なく菅田将暉と有村架純がいい芝居の抑えた感情表現を見せてくれます
現状を回復手段として結婚と言う方向を打ち出すが、これ中高年目線から行けば…これこれ…となった(笑)
しかしこの映画決して悲しく暗い映画でなく、思い出深い良い恋愛をした感謝の気持ちを持った別れだけにラストシーンの爽やかな印象はまさにタイトル通りの作品だと思った
★★★ 2021.3.12(金)アポロシネマ スクリーン2 20:50 F-1