MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.023 「藁の楯 」(2013年 125分 シネスコ)

2013-05-03 23:47:11 | 2013年劇場鑑賞
監督 三池崇史
出演 大沢たかお
   松嶋菜々子
   岸谷五朗




GWもまもなく後半!
シネコンも平日ながらロビーは割と賑わっています
話題作が揃ってる今回のGWシネマですが、その中で私が期待してる作品が邦画であるこの作品です
日本映画が一番?苦手とするアクション映画ですが、監督が三池崇史・・・当然期待値があがります

(あらすじ)

少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。
清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。
清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。



期待通りこの映画は面白かったです
ストーリー展開に役者たちの演技、アクションと三位一体となった娯楽映画としては一級ではないでしょうか
原作があるようなので、原作とどういう違いがあるか分からないけど、懸賞金が掛けられて単に支払らわれるだけでなく、一応は服役しなくてはならないとかのルールなど細かい部分も面白い
取り調べ室では警官が、病院で看護師が、高速道路ではニトロを積んだトラックが逆走して襲いかかる!
あらゆる場所に刺客が居てるこの展開は日本映画の娯楽アクション作としては余りなかったよね~

でも振りかえって見るとアクションシーン自体はそんな特別を目を見張るもんではないけど、殺人犯を警護しながら進んでいくドラマが異様な緊張感と期待感を抱かせるので、まったくダレる事が無い
そう言うテンションを最後まで持続出来る、邦画にしては数少ない作品であると思います

少女を惨殺したサイコ犯を守る価値があるのか?そんないかけが何度が出てくるが、こう言う問答は色々過去の映画にもあった
職務の為に守らなければ行けないSPと刑事たち・・・でも個々の中で10億円と言う大金に一瞬たりとも葛藤が無い訳で得ないのがまた面白いし、この10億円と言うキーが見事に生かされて様々な出来事が次々起こる



この映画は10億円の懸賞金が懸った殺人犯を護送するSPと暗殺者たちの対決を描いた作品だが、でも本当のテーマは1人の男の再生の物語なのかも知れない
痛ましい過去を引きずり、仕事と言う名で自分の理性を支えてきた男が直面するラストは思わず力が入るし、まさにあの「セブン」ブラピのように精神の末端まで追いつめられる大沢たかおの芝居は鬼気迫ります
そしてサイコパスな殺人犯を演じた藤原竜也の演技の凄さ・・・特にイクとこまでイッタ感のクライマックスは見物です

でも松嶋菜々子さんは何か私は違和感を感じました
彼女でなくても良いような・・・?
ま、悪くはないんですがね~なぜ彼女なんだと・・・それだけが気になりました



★★★★★ 2013.5.2(木) なんばパークスシネマ シアター7 18:00 L-29