MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.015 「キツツキと雨」(2011年 129分 ビスタ)

2012-02-20 23:03:43 | 2012年劇場鑑賞
監督 沖田修一
出演 役所広司
   小栗旬
   高良健吾



この日の二本目の作品は同じく邦画の作品
でもこの映画は完全にノーマークでした
ラジオの映画紹介のコーナーで紹介してたのを聞いてみて興味が湧いてきた作品
主演が役所広司と小栗旬でしかも何とゾンビ映画!? そらぁ興味そそられんで~

(あらすじ)

小さな山あいの村にやって来たゾンビ映画の撮影隊。
なぜだか手伝うことになった木こりの克彦(役所広司)は、プレッシャーに弱く使えない新人監督の幸一(小栗旬)にイライラする。
しかし、幸一は克彦との交流で自分を取り戻していき、二人のいい関係がイマイチかみ合わなかった撮影現場にも不思議な影響を与え始め……



役所広司が今までと違ったキャラを見せてくれて新鮮でした
キコリの役ですがそれ以上に不器用な男でどことなく憎めない・・・そんなキャラを山本五十六を演じたばかりの役所広司が演じてる
しかもゾンビメイクでゾンビのエキストラもでやってのける・・・この意外性の面白さだけでも十分楽しい!

で、この映画はゾンビ映画の撮影現場が舞台となった作品で、ロケ地で住民と撮影隊がひょんな事から一つになりゾンビ映画を完成さす物語・・・
でも役所広司扮する克彦とダメ映画監督の小栗旬の2人の互いに不器用な男同士のやりとりがとても面白い
どちらも意外性のある役柄で、この取り合わせだけでも楽しめる

このプレッシャーに弱いダメ監督はこのゾンビ映画の脚本も書いてるようだが、多分周りからはツマラナイと思われてると思っていてイマイチ自身がないんでしょうね
撮影にいざ入っていてもプレッシャーに押しつぶされ逃げ出してく思ってる(事実夜逃げを敢行するも未遂に終わる)
でもそこで木こりの克彦と出会い、互いに刺激されていく過程が面白い!
彼との出会いで、ダメ監督が少しづつ自身を付けて行き、やがて村中が映画撮影で盛り上がり、多数のエキストラを使いゾンビ皆殺しのクライマックス撮影のシーンでの彼の嬉しそうな姿は、まさに好きな事を一生懸命する大切さ、素晴らしさを感じさす
それはダメ監督だけでなく、木こりの克彦にも言える。



ノーマークの作品だったが、力を貰える意外な伏兵のような作品に出会えた
このダメ監督はきっと低予算のB級監督なんでしょうね・・・それは次回作のネタをチラッ見ただけでも分かる
まさに愛すべき監督なのです
早くも本年度邦画ナンバーワン候補です



★★★★ 2012.2.16(木) なんばパークスシネマ シアター5 20:35 E-12