MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.074 「パピヨン」 (1973年 151分 シネスコ)

2010-09-12 00:18:41 | 2010年劇場鑑賞
監督 フランクリン・J・シャフナー
出演 スティーヴ・マックィーン   
   ダスティン・ホフマン
   ヴィクター・ジョリイ



この日の2本目の作品はなんばTOHOシネマズで開催されてつ「午前10時の映画祭」からスティーブ・マックイーンの主演作から「パピヨン」を鑑賞します
この後「ブリット」「大脱走」とマックイーンの主演作が公開されるけど、是非見て見たいですね。
残念ながら「ブリット」は午前10時の上映のみなので行く機会がなさそうですが、「大脱走」は夜の回あれば行きたいですね~一度大画面であの傑作を・・・

(あらすじ)

胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返していく・・・



小学生のころTV映画劇場でやってた時、その放送を見た誰かが「あの映画ゴキブリ食う場面出てくるんやで~」って聞いて当時の私「薄気味の悪い映画絶対見るもんか!」と思ったもんでした。
それから数年後TV放送で見た「パピヨン」は実に面白い映画だと少年心に思ったもんでしたが、大人になって改めて鑑賞するとやはり名作ですね。

無実の罪で牢獄されたパピヨンが再三脱獄を試みる姿は、罪から逃れて逃げるというより、由を勝ち取るという姿が、脱獄ムービーというサスペンスな部分以上に人間の執念のドラマとしての部分が強く印象深く感じます。
そんなところがこの映画を深い名作にしてると思います。

スティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンの2人の演技も素晴らしい。
2人が再会するシーンの何とも言えない間といい、ラストの島のシーンのやりとりは、まさにこの2人でないと出せない雰囲気があります。
独房に収監されたマックイーンの熱演(ここでゴキブリやムカデを食べるシーンが出てくる・・・でも今見たら直接口にするカットは無い)も鬼気迫るものがあるし、また白髪頭になったマックィーンの老け役も実に上手い。



生きるという事にたいして執念を賭けて脱獄を試みる主人公パピヨンの姿は、見る者を勇気づけるぐらいのパワーが伝わる。
ラストの大海原に漂流するパピヨンが「まだ生きてるぞ~!」と絶叫する姿は、何十年に渡るドラマの締めくくりに相応しい名場面です。
やはり昔の映画はエエなぁ~



★★★★ 2010.9.9(木) TOHOシネマズなんば スクリーン1 20:00 F-4