「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

東京都美術館、憧れのフェルメール展

2008年09月01日 | 私の趣味
  8月13日から3日間は、私の治療室の夏休みでした。まずは東京都美術館で開催されているフェルメール展に行くことに決めて心待ちにしていました。 
  この9月にオランダ・ベルギーに旅行する予定ですが、現地での楽しみの1つにフェルメールの絵画を見ることがあります。ところが向こうからその1部が日本に来てくれたのです。なにがなんでも見に行かなくてはならなくなりました。  

  ところがその2~3日前から、夫が歯が痛いと苦しんでいました。指圧で少しは楽になるようですが、夜も眠れないほど痛がっているようでした。私は寝ていますので、その様子は分かりませんでしたが……  
  かかりつけの歯科医院は夏休みで、電話をかけても留守電になっています。この日、我慢しきれず診てもらえる歯科医院をインターネットで探して、朝一番で治療してもらいました。 
  痛みのためフェルメールどころでなくなっていました。私は内心ガッカリしていましたが、ここは夫婦です。歯科医院まで急いで車で送り、駐車場で待っていました。  

  あれほど辛そうで、1分でも早く処置してほしいと言わんばかりが、ウソのようににこやかな表情で駐車場に戻ってきました。その日は諦めていた私に、開口一番「楽になったからこれなら出かけられる」と言うのです。 
  内心「ヤッター!」と跳び上がらんばかりでしたが、取り合えず「無理しなくても」と、様子を見るように提案しましたが「大丈夫」とのことで予定通り東京都美術館へ。 
  到着は丁度お昼でした。2階のレストランは超満員です。昼時のせいか、思ったよりも楽に入場できて見ることができました。憧れのフェルメールが7点も一挙に来日しています、それだけでも感動です。  

  全体に、かなりハイレベルな作品による展覧会なので驚きました。フェルメールの絵の師匠である、カレル・ファブリティウスの素晴らしさには驚きました。さすがレンブラントが絶讚したというのが納得できます。またフェルメールの「手紙を書く女」に強く惹かれました。手紙という通信手段がきっと当時は流行の先端で、とてもお洒落なことであったのだと、一目見ただけで感じる絵なのです。そんな雰囲気がとても素敵です。いかにもフェルメールらしいと感じる作品でした。  

  印象派の原点といわれる、オランダ・デルフトの巨匠たちの絵画が一堂に介した感がある、素晴らしい展覧会でした。デルフトスタイル、時を経て、なお庶民生活の空気を感じることができる展覧会に大変満足感を得ることができました。  

  12月14日まで開催されます。ぜひ足を運ばれることをお勧めします。
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