「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

治療例を通し 「子供たちの身体の訴え」 を話す

2008年09月01日 | 指圧の活動
  8月19日(火)、川越市立月越小学校にて開催された「特別支援教育研修会」での講話を依頼されました。指圧師という立場での依頼でしたので面白いと思い受けることにしました。 
  テーマは「心と体」という少々漠然としたものです。参加者が小学校教諭の方々なので、このテーマを「子どもの心と体」にしぼって、指圧師として仕事を通して体験した子供達の体からの訴えがどういうものなのか、実際の治療例を挙げながら話しをすすめてみました。  

  子供達は自分が生きて行くために1番必要な人(ほとんどが母親)のために、その人が良くなるように体を使って色々な表現をします。 
  大人は子供を一生懸命育てているのですが、実は子供から学んでいることに気が付いているでしょうか? 子供の感情は1人前で、大人とまったく同じなのですが、その表現の仕方が未熟なため大人にうまく伝わらないことも多く、そんなときは身体を使って表現するのです。 

  実は病気や怪我も、そんな表現であったりします。治療上の実例を挙げながらの話を、かなり熱心に聞いていただきました。思った以上の反応でした。

 「目から鱗でした」
 「聞いているだけで鳥肌が立ってしまいました」
 「怪我までが子供からのメッセージだとは驚きました」
 「子供って凄いんですね」 
  等々、やりがいを感じる反応に感激しました。今日の話をもう少し色々な場でしてほしい、との具体的な依頼もありました。何かの参考になることが出来た実感を感じています。  
  月越小学校はとても素敵な学校でした。校舎内の各部屋は全てガラス張りで、どの部屋も外から見えます。入り口から入ってすぐは木の床で広く、エントランスがとられています。子供が裸足で走り回って安心な空間がタップリありました。きっと子供の心も開放的になりそうな空間です。様々な期待をかけてしまいます。斬新な校舎が話しかけてきたのです。 
  こんな素敵な小学校で親子の指圧教室などができたら、きっと想像を超える効果があると思います。すでにこの日、来年度に親子指圧教室を実現しよう、という熱心な先生が名乗りを挙げてきました。とても楽しみです。来年度に期待をかけてみたいと思います。  

  またぜひ実演をして欲しいとの声が多く、3人の方を圧しました。圧し終えてすぐに驚嘆の声が上がりました。前頸部指圧の効果に感動していたのです。 
  これが今後の広がりに繋がるとの実感をつかみました。今後がとても楽しみです。

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東京都美術館、憧れのフェルメール展

2008年09月01日 | 私の趣味
  8月13日から3日間は、私の治療室の夏休みでした。まずは東京都美術館で開催されているフェルメール展に行くことに決めて心待ちにしていました。 
  この9月にオランダ・ベルギーに旅行する予定ですが、現地での楽しみの1つにフェルメールの絵画を見ることがあります。ところが向こうからその1部が日本に来てくれたのです。なにがなんでも見に行かなくてはならなくなりました。  

  ところがその2~3日前から、夫が歯が痛いと苦しんでいました。指圧で少しは楽になるようですが、夜も眠れないほど痛がっているようでした。私は寝ていますので、その様子は分かりませんでしたが……  
  かかりつけの歯科医院は夏休みで、電話をかけても留守電になっています。この日、我慢しきれず診てもらえる歯科医院をインターネットで探して、朝一番で治療してもらいました。 
  痛みのためフェルメールどころでなくなっていました。私は内心ガッカリしていましたが、ここは夫婦です。歯科医院まで急いで車で送り、駐車場で待っていました。  

  あれほど辛そうで、1分でも早く処置してほしいと言わんばかりが、ウソのようににこやかな表情で駐車場に戻ってきました。その日は諦めていた私に、開口一番「楽になったからこれなら出かけられる」と言うのです。 
  内心「ヤッター!」と跳び上がらんばかりでしたが、取り合えず「無理しなくても」と、様子を見るように提案しましたが「大丈夫」とのことで予定通り東京都美術館へ。 
  到着は丁度お昼でした。2階のレストランは超満員です。昼時のせいか、思ったよりも楽に入場できて見ることができました。憧れのフェルメールが7点も一挙に来日しています、それだけでも感動です。  

  全体に、かなりハイレベルな作品による展覧会なので驚きました。フェルメールの絵の師匠である、カレル・ファブリティウスの素晴らしさには驚きました。さすがレンブラントが絶讚したというのが納得できます。またフェルメールの「手紙を書く女」に強く惹かれました。手紙という通信手段がきっと当時は流行の先端で、とてもお洒落なことであったのだと、一目見ただけで感じる絵なのです。そんな雰囲気がとても素敵です。いかにもフェルメールらしいと感じる作品でした。  

  印象派の原点といわれる、オランダ・デルフトの巨匠たちの絵画が一堂に介した感がある、素晴らしい展覧会でした。デルフトスタイル、時を経て、なお庶民生活の空気を感じることができる展覧会に大変満足感を得ることができました。  

  12月14日まで開催されます。ぜひ足を運ばれることをお勧めします。

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