5月28日。Sちゃんとお父さんが、久しぶりに来院し嬉しい報告をしてくれました。
二分脊椎症で1番苦労するのは排泄問題です。これは病気の本題ではないと言われていますが、毎日の排便排尿にたいへん苦労しているのが現実です。
Sちゃんは今小学1年生です。初対面は、2歳の終わりくらいだったと思います。当初は圧されることを嫌がるので、お母さんが指圧を受ける様子を見せていました。ずいぶん長い間、Sちゃんの治療はお預けでした。しかしご両親の子を思う気持ちが勝り、この1年半くらいでしょうか、ちゃんと指圧を受けられるようになってきました。
今日の指圧治療は、Sちゃんの後、お父さんが受けることになりました。ふだんからSちゃんのお腹などをよく圧してくれます。指圧は、受けることもとても大事です。自分が受けなければ、圧すイメージが育ちません。
治療中お父さんから、Sちゃんが「イキム」ことができてきた、との嬉しい報告をいただきました。そういえばより効率良く圧すために、寝た姿勢で深呼吸をしてお腹を膨らませ、空気を取り込み、次に凹ませて吐き、声を掛け合い親子で一緒にそのタイミングで「圧す」これを繰り返していました。
なぜイキムことが大事か。二分脊椎症患者はほとんど例外なく便意を感じることができない。だからだからイキムということもできず、時間を決めて洗腸などをするのです。案の定、Sちゃんもうまくイキめた後には排便できることがあるそうです。それにしても凄いです! きっと、もっともっとよくなっていくことを感じています。
この先にしっかりした便意を「獲得」できると信じています。親御さんが気長に頑張ったことがよかったですね。
キラキラ光る小学1年生です。
「お勉強は何が好き」
「算数が好き!」
とっても可愛い! 元気な学童に成長してください。
見よう見まねでパパの頭部を指圧するSちゃん。とっても可愛い……。