「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

ひどい「時差ボケ」からやっと抜け出す

2008年09月24日 | 私の趣味
  8日間のオランダ・ベルギー旅行から帰りました。今、ひどい時差からやっと脱け出せたところです。「時差ボケ」という言葉がピッタリなこの10日あまりでした。
“身体の中が眠っていてまったく働かないまま、外観の身体だけが動いている”という、不思議な状態で過ごしていました。これはとても人に見せられる状態ではありません。元来情け無い程に「時差」に弱いので、遠方はとても苦手です。しかし今回は大変貴重な面白い体験がたくさんできたので紹介したいと思います。  

  ヨーロッパ旅行は、一面に敷き詰められた石畳との戦いでもあります。日本はどんな山奥でも、コンクリートやアスファルトで道路が舗装されています。平な地面しか歩かなくなっている私達にとって、石畳を歩くのは実にきついことです。 
  連日足の筋肉痛との戦いになります。毎晩ホテルに帰ってから同行の2人の足の疲労を取る指圧をしていました。  

  私は草履で通しましたので、足に負担がかかることもなく助かりました。同行の妹は足の辛さに耐えかねて、持参して来た下駄を履いて歩いたところ、足が痛くないことに驚いていました。 
  その夜指圧をしてみて私も驚きました、足に無理がかかっていないのです。古い文化を頑固なまでに守り抜いているヨーロッパの街で、日本文化の鼻緒の履物の威力を痛感させられる出来事でした。  

  私はこの旅行中和服で通しましたので、履物は当然草履か下駄でした。長い移動中も腰などの疲れを出すこともありませんでしたが、最終日は洋服に靴で観光したら、腰は痛くなるし足は痛くなるしで散々な思いをしました。この日は朝ホテルを出発してから、観光のあと20時発の夜のフライトでしたので、やむなく洋服にしたのです。改めてやはり和服に草履の方が楽だと痛感しました。  

  アムステルダムの街は、運河が縦横に走り、中世の雰囲気をそのまま遺す素敵な街でした。17、18、19世紀頃の建物が街の中心のようですが、中には13世紀や15世紀の建物までが、いまだに大事に使用されているのには、今更ながら驚きました。日本も近代化の名のもとに大事な文化をあまりにも切り捨ててしまいすぎたのではないかと、しみじみ思いを深くしました。

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