「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

正しく圧せば自然治癒力で骨格は矯正される

2009年09月12日 | 基本指圧の素晴らしさ
  8月30日にアップした「歯列矯正と前頸部の関係に注目」の記事に寄せて、関連のある骨格矯正についてです。   ご存知の通り、世界中には色々な治療法があります。それぞれ頑張って技術を研鑽し、より高い効果を目指しているのだと思います。私達の目指している基本指圧もまた超高度な技術であり、努力して修練する価値は十分にあるものだと思っています。    今回、続けて3回、歯列矯正について書きましたが、指圧治療前後の写真を比べてみると、顔の形の変化がハッキリと見られます。これは、頭部顔面の骨格が緩む方向に自分で動いていき、結果、歯の歪みが矯正されているからです。この2例に間しては、頭部顔面の指圧はしていません。顔に直接触れることなく顔面の骨格、形自体に変化を与えているのです。  人の身体の骨組みは、骨と骨が直接ガッチリ触れ合うことはありません。筋肉や靭帯といった張力で、骨格が支えられて自由に動き回れるようにできています。そのシステムを利用して、筋肉等のコリを緩めてあげることで、骨組みが自分の力で自然に良い位置へ移動していくのです。     人の体にある3つの大きな入れ物 ― 頭骸骨、胸郭、骨盤。これらは、わざわざその骨組みを直接人為的な力で動かさなくても(矯正しなくても)、きちんとした圧し方(基本指圧)ができれば、人に具わる自然治癒力によって、自力で勝手に骨格は矯正されていくのです。   基本指圧の立場から見て、世間に多くある各種整体、カイロプラクティク、骨盤矯正等の骨格を人為的に動かそうとする治療は、はたして必要でしょうか? 私の個人的な考えでは、答えは「不要」です。  極論ですが、前頸部と腹部をきちんと圧すことができれば、人の骨格はきれいに拡がります。今回の歯列矯正の指圧では、いちばんに見つめていた指圧点は腋窩とお腹でした。歯(口)は、消化器の入り口です。また神経的な疲れが、実は歯に出やすいのです。ですから、「腋窩とお腹」の指圧をすることで、直接顔面に触れなくてもこのような効果がでるのです。基本指圧で身体即骨格が理想的に緩むという訳です。これこそが基本指圧の効果でもあります。    基本指圧で対応できれば、かなりの分野や範囲での高い治療効果が期待できます。しかし世の中には、「矯正系」の治療を好む方も実際にあります。好き好きは、個人の自由ですから、それを好む方がある以上、それは存在するのです。しかし「治療効果」から考えると、私は、基本指圧こそがもっともっと理解され実践されることを望んで止みません。     どの世界でも一流の人は、本当によく練習しています。基本指圧修得に向けていかに練習するかが、本当はいちばん大事なことなのです。自分の練習を今一度振り返ってさらなる工夫を探ってみたいものだと思っています。
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