動画関連サイト、具体的にはYouTubeのおかげで、手軽にとれるポケットビデオカメラが流行っている・・・という記事を、当ブログでも半年に一回程度の頻度でご紹介してきました。
トレンドは「安くて手軽なカメラ」なのか 2009/4/16
時代はミニビデオカメラなのか ビクターも参戦 2009/09/25
もう、タイトルの付け方の方向性が、半年前とほとんど一緒で恥ずかしいですけど。あれからほぼ半年経ちまして、engadgetにてポケットビデオカメラの新製品が紹介されていましたので、また関連記事を書こうかなと思います。
6センチ大のビデオカメラ Easy Shot Clip、70ドル engadget
時は大盛りあがりだったYouTubeカメラ市場ですが、YouTube自体の高画質化とビデオカメラ付きiPod nanoの登場で今は一息ついた感があります。そこへもう一度乗り込もうというのがConcord Keystone社のEasy Shot Clipです。一番の魅力はUSBメモリ大のサイズ(57 x 21 x 18mm、18g)。
Concordkeystone社のサイトによると、2時間分の映像と音声を保存でき、プレビュー画面は無く、ボタンも一つのみの超シンプル仕様。また、Easy Shot Clip HDという、720pの動画がとれる上位モデルもラインナップにあり、こちらは1.5インチの液晶画面を装備している模様。
Webカムが1000円程度で売っている中、何となく「70ドルでもピンホールレンズでは高いかも?」と錯覚してしまいがちですが、色々調べてみたところ、このクラスの製品は5,000円~15,000円程度の価格幅で販売されているようですから、まあまあ妥当な金額だと言えそうです。
日本で普通に買えるポケットビデオカメラとしては、有名どころだとCreativeのVadoやビクターのPICSIO、日立のi.mega、コダックのZi8があげられるでしょうか。無名メーカーを入れると、価格コムでもAmazonでも結構な数が出てきます。値段もこなれていますし、日本でも、すでに1ジャンルを形成していると言えるかもしれませんね。
とはいえ、iPod nanoという強力なライバルも存在しますし、何より携帯電話という伏兵がこのジャンルには潜んでいます。以前の記事にも書いていますけど、最近の携帯電話はムービーが撮れるのは当たり前に近い機能ですからね。
また、意外に無視できないのはコンパクトデジカメのムービー撮影機能。このクラスの製品よりもレンズの分だけ綺麗にとれたりするので、一度手持ちのデジカメの機能を見直してみるのもアリかもしれません。
・・・そう考えると、かなりライバルが多いですが、「高品質にこだわらず、動画をとる」という目的がはっきりしているならば、かなりおもしろい製品では無いかと思います。いまだに日本での製品投入がない、ブームの火付け役となったFlipや、SonyのWebbieシリーズが参入してくるとまた、活気が出てくるのではないかなあと思うのですけどね。