origamiはどこに行ってしまったんでしょうか?
微妙な出だしで申し訳ないですが、近頃はタブレットPCの「コンセプト」と「噂」だけは元気ですけど、実際の製品となるといまいちな状況が続いています。先のCrunchPadは残念な結果に終わりましたが、AppleのタブレットPCの噂やOLPCのXO-3などの製品”候補”から、Androidやubuntu搭載の自作機など、話題には事欠きません。なんだかんだ言ってもタブレットPCに皆さん興味があるようですね。
かくいう私もその一人なのですが、ベッドなどの寝転んだ状態や立った状態でネットを扱うためには、置いて使うのが基本となるノートPCスタイルよりも、一枚板のタブレットスタイルの方が使いやすいと常々思っているためです。ですから、このニュースにも食いついたのですが・・・
Freescale、タブレット型の「第2世代スマートブック」を公表。予価200ドル以下 engadget
FreescaleがCESに向けてスマートブック / タブレットのリファレンスデザインを発表しています。Smartbookといえば、x86プロセッサ(というよりAtom)で動くネットブックに対抗して (あるいは便乗して)、「ネットやメディア再生程度ならハイエンドスマートフォンで使われているARM系アプリケーションプロセッサで十分だし、フル Windowsは走らなくてもAndroidとかLinux系が進歩してきたし、むしろ安くて低消費電力で軽くできますよ」と提案するカテゴリの製品。
と言うわけで、ARM系プロセッサを使った「低価格」「低消費電力」のタブレットのリファレンスデザインを発表し、パートナー企業と組んで市場に投入していくという計画です。
リファレンスデザインを名乗るからには、もちろんベースとなるものがあります。それが、Freescale社の開発したARM系プラットフォームである i.MX515で、平たく言えばQualcomm社のSnapdragonやNVIDIAのTegraと同じようにARM系CPU+HD動画再生支援機能+3Dグラフィックスエンジンetcをパッケージングしたプラットフォームです。
これにより、パートナー企業はSnapdragon、Tegraに加え、i.MX515といった選択肢を手に入れたことになります。タブレットPCのリファレンスデザインよりも、むしろそれの方が重要で、これにより高性能ARMネットブックの市場投入の可能性と、出た場合の選択肢がより広がる事になります。
とりあえず、リファレンスデザインのままでも良いので、パートナー企業から早い時期の市場投入が始まることを祈るばかり。このまま行けば、SnapdragonやTegra搭載のネットブックより早く世に出るかもしれませんね。