ネタを探しに覗いたITmediaのニュースページに、このような記事が載っていました。
[WSJ] 低価格ビデオカメラWebbieに見る「ソニー文化」の変化 ITmedia
Webbie HDは動画を撮影してインターネットにアップロードするための必要最低限の機能だけを備えたビデオカメラだ。米国ではシンプルで低価格な小型ビデオカメラ「Flip」が爆発的な人気を博しており、そうした状況を受けてソニーが出した答えがWebbie HDだ。
元記事を要約するならば、「ソニーは今まで高付加価値の製品を高価格で出してきたが、低価格でシンプルな製品に手を出し始めた。これは以前のソニーからは考えられない歴史的な転換だが、やや遅かったのかもしれない。」といった具合でしょうか。内容は分かりましたけど、それについての私の感想は正直芳しくないです。と言うのも、ソニーが廉価製品を作っているのはアイワを知っている世代にとっては別に驚くべき事ではないですし、今のネットワークウォークマンの下位機種は、十分に安かろう悪かろうでしょう。
そんなことよりも、今までビデオカメラにちっとも興味の無かった私にとって、「200ドル以下のビデオカメラが売れている」という点の方が重要です。ビデオカメラが200ドルですって?
なんでも、海の向こうではYouTubeにアップするために作られたと言っても過言ではないくらいの、お手軽ビデオカメラが順調に売れているとか。その火付け役が引用文中にもあるFlipで、軽くて小さくいカード型ビデオカメラです。お値段は150ドル~250ドル程度で、USB端子がついており、PCに直差しして簡単に動画をアップロードできるんだとか。
このカメラの成功を受けて、様々なメーカーがこの価格帯のビデオカメラを続々とリリースし始め、ソニーもその流れに乗ったというのが今回の記事の元です。・・・実に経緯がネットブックによく似ていますね。悪貨は良貨を駆逐するってやつでしょうか。それとも、高機能・高画質に愛想を尽かしたとか?両方ともよく分かる話です。前者だとちょっと寂しいですが。
ところで、日本ではどうなんでしょう。
と言うわけで、我らがAmazonでビデオカメラを検索してみると・・・うん、いっぱいありますね。アンダー2万円のビデオカメラ。もっとも、日本のメーカーのものはほぼ皆無で、一番安いサンヨーのXactiでも3万円が気持ち切れるくらい。中には1万円を大きく割り込むようなものもあって、今のデジカム市場に、なんというかショックを受けております。
値段を見ていて、自分でも「これくらいなら」とか思ってしまいました。やっぱりお買い得に見える製品というやつは物欲を加速させるようです。Webbieがもし日本でも発売されたなら、既存のソニー製品を駆逐してしまうかもしれませんね。