<爺婆登山隊が今日も行く>
種まき権平衛の桜を愛でた後は、どうしょうか?
と考えます。
此れほどの晴天ですから、もしかして山、古道に行くとか?!
熊野古道ガイドマップを見ながら、暫し作戦会議です。
前回の便石山 像の背垂直登坂で痛い目に合いましたが、この青空ですから勿体無いような。
そこで、馬越峠の石畳を見ながら、近場の石橋まで行きそこから引き返す事に衆議一致しました。
今回も山支度等はしておりませんからね。
まぁ~熊野古道の中でも、一番メジャーな馬越峠ですから何とか成るだろうとの甘い考えなのです。
馬越峠入口の駐車場は、約15台程度しかスペースは有りません。
到着時はほぼ満車でしたが、道沿いの傾斜地に駐車する事が出来ました。
駐車スペースが無い場合は、皆さん近くの「道の駅 海山」に停め此方に来るようです。
一応、前回の経験から水筒は持ち、手提げ袋は置いて行きます。
こんな事なら、杖を持参するのでした。
スタート地点は、なだらかな石畳が続きます。
道幅も広く、これなら馬が通う事が出来そうな雰囲気ですね。
少しづつ道は急坂に成って行きます。
しかし、石畳が続きますので歩き安い状態です。
やはり、垂直登坂とは比較に成りません。
暫く進みますと、「夜泣き地蔵」に到着しました。
これで目的の石畳を歩く、「夜泣き地蔵」を見るは達成しましたので、引き返そうとしますと、お連れ様が石橋まで行くと言わなかった?と催促です。
「夜泣き地蔵」も見ましたし、良いんじゃ~~ないのと、ひ弱なKenyじぃーじは思うのですが。。。。
まぁ~思いの外、楽に来れましたので、もう少し行くかとの気持ちに成ります。
今回の馬越峠古道は、皆さん軽装な方が多く気後れせず行けるのですが。。。
聞こえていました、谷川のせせらぎが大きく聞こえると、どうやら「石橋」に到着しました。
一枚岩の小さな橋が、谷川に掛かっています。
古代より熊野古道を旅した人々が、数多く渡った橋なのですね。
現代人としましては、不思議な感じがしますね。
(*^_^*)
ここまで来ますと、目的地到着ですから今度こそ帰ろうと思うのです。
お連れ様を見ますと、目が冷たいのです。
「ここまで来て帰る積りなの?」
目がそう言っています。
仕方なく、気弱なKenyは更に進まざるを得ません。
(@_@;)
「石橋」を過ぎますと、ハート形の敷石が!
う~~~ん! これは恋人達の聖地と成る事でしょう。
爺婆には、もう~~必要は無いかな?
いやいや、何処かに出会いは有るやも知れませんね。
(*^_^*)
更に更に石畳坂を登りますと、何故か林道に突き当りました。
どうやらこの地点までは、車で来れるのですね。
(@_@;)
馬越峠まで540m 15分との事ですから、峠までは行って見ようと思います。
馬越峠は峠からの展望が開けるのかと思っていたのですが、茶店跡が杉、桧に囲まれ非難小屋が有るだけでした。
う~~~ん!
これでは、ここまで来た甲斐が有りません。
まぁ~止せば良いのでしょうが、爺婆登山隊はこれでは撤収は出来ないのです。
天狗倉山方面に行って見ようかと。
特に内容が分かっては居ないのですが、眺望が開けるのかと。
階段状の山道が続きます。
登る程に険しくなる登山道では、外国人に出会ったり多くの登山者で賑わっているようです。
まだかまだかと思いながら、登って行きますと視界が開けて来ました。
尾鷲の海が一望出来ます。
苦しい登り坂の先にこの眺望ですから、山男、山ガールの気持ちも分かるような。
今回も天候が良いですから、遠くの青い海が見渡せ気分も爽快と成ります。
暫く汗を冷やしておりますと、何やら上の方で声が聞こえます。
どうやら、ここは頂上では無いようです。
これは爺婆登山隊としては、頂上まで行かない訳には行きません。
山頂の案内板を頼りに進みます。
大きな岩山を回り込み登りますと、そこが頂上の下でした。
大きな一枚岩にへばり付くように登れるのです。
左側は絶壁で、遠く眼下には尾鷲の町並みが見えます。
地元の自主ボランティアの方か、熱心に説明されていました。
ここから尾鷲の町並みを覗き込んだ後は、後方の岩山を登ります。
どうやら、古い梯子を登った所が天狗倉山山頂に成るようです。
頼りない錆びた梯子を恐る恐る登ります。
梯子は人の登り降りでユサユサと揺れるのです。
kenyは何とか登っている時に金属疲労、破断が起こらない事を祈るばかりです。
お連れ様は高い所は怖いから登らないと言います。
Kenyは、ここは登らない訳には行かないだろうと、気合いを入れ登りました。
岩山の上は割と広く、10畳位のスペースが有りました。
お弁当を広げている登山者も見えました。
花崗岩の岩山ですから、これも50万年前の紀伊半島誕生と共に出来たのでしょうね。
紀伊半島は思いの外、山が険しいのです。
晴天ですから、遠く大台ケ原まで見えます。
登る時より慎重に、梯子を一段々降りました。
(@_@;)
帰りは岩山をぐるっと回わって帰ります。
下から見ますと、その大きさが際立ちます。
小さな子供連れの女性が登って行きます。
もう少しですから、頑張ってと自然と声を掛けます。
その後は順調に下りましたが、石畳は滑り安く一度ズルと来てしまいました。
転倒は免れましたが、やはり気は抜けませんね。
(@_@;)
登山口に辿り着く頃には、しっかりと足腰は筋肉痛です。
道の駅で一腹し、腹ごしらえしました。
牡蠣丼が空腹なお腹には、すんなりと収まります。
ガイドマップに掲載されています、天狗倉山写真は何とセンスの無い事!
あれほどの巨岩が有るとは知りませんでしたが、パンフに載っている写真は平らな山頂部のみなのです。
宜しければ、天狗倉山Kenyの写真をお使い下さい。
折角の熊野古道 世界遺産が勿体無い事です。
郷土の名所、名跡はもっとアピールしたいものですね。
今回は垂直登坂は無かったのですが、距離だけは有ったようです。
当日の万歩計は1万歩超えでした。
道理で筋肉痛と成るハズですね。
帰りは紀北町の地元スーパーで買い物し帰りました。
大根、ほうれん草が可也、お得だったような。
(*^_^*)
この冬、早春は尾鷲、熊野でしっかりと楽しませてもらいました。
これからは桜前線と共に北上でしょうか?
翼の伸び加減如何ですね。
(*^_^*)