kenyのキャンピングカーライフ!

キャンピングカー遍歴からの楽しみ、苦しみ、整備などに付いて思い付くまま綴ります。何かの参考に成れば幸いです。

ロケットガレージ ツアー

2017-10-18 11:37:47 | イベント全般

<感動の射点最接近!!!>

種子島の夕方は、風がピッタリと止まり夕なぎが有るのです。

同時に気温は上昇し、暑い事この上無い状況と成ります。

 

そんな暑い夜に、明日はどうしたものかと作戦を捻ります。

宇宙センター 技術館で頂きました、絵葉書セットをなにげなく見ていますと、「ロケットガレージ」??の文字が目に止まります。

どうやら本物のロケットがガレージに保管されており、見せてくれるツアーが有るようです。

 

翌日、早速申し込みますと、運良くお昼からのツアーに参加出来ました。

ここも料金は無料でした。

科学技術館に集合し、バスでツアー出発です。

本来は入場出来ない、宇宙センターの深部に入る事が出来るのです。

 

もう~ロケット射点(打ち上げ点)は、目前に見えます。

今日も青空で、極暑の一日が始まります。

本来は一般入場禁止ゲートを通過し、奥に進みます。

乗用車は守衛さんがトランクを開き、内部を確認しています。

いゃ~~興奮と緊張が高まります。

 

バスが停車した所は、白い大きな建物です。

内部は冷房が効いていまして、H-Ⅱロケット 7号機が保管されているのです。

ここで、お気付きでしたでしょうか?

 

H-ⅡAでは無く、H-Ⅱなのです。

H-Ⅱロケットは7号機に不具合があり、8号機が先に打ち上げられたのですが、失敗したのです。

そこで、7号機を検証したのですが、原因が判明しなかったそうです。

 

そして、当時開発中で有りました、H-ⅡAロケットに開発の重点を移し、結果7号機は打ち上げられず保管されているとの事でした。

 

ガレージ内部に入りますと

本物のH-Ⅱロケットをこの至近距離で見れるとは!!

人影と比較し、その大きさを御覧下さい。

ロケットの内部構造を初めて見る事が出来ました。

それも旧型では有りますが、本物です!

(#^.^#)

 

奥に見えます、オレンジ色のタンクは液体酸素タンクでしょうか?

総重量 250トンの内、燃料重量が90%を占めるそうです。

燃料タンク廻りは、可也強度を有する構造に見えました。

但し、軽量で、なをかつ強度を保証する為に肉抜き、細いリブでの補強が見えます。

 

横から見ますと、この大きさですからね。

本体を吊り下げるフックもこの大きさです。

接合部にはこんな文字が

多分、蓋の内部に液体酸素の配管接続部が有るのでしょう。

こんなパーツも各ネジには、ワイヤーロックが見えます。

F1等のレーシングエンジンも振動からのネジ緩み防止として、ステンレスワイヤーでネジを結合します。

どうでしょう?

この配管ジャングルは?!

信頼性向上には、部品、接合部は少なければ、少ない程、向上するのです。

 

ロケット打ち上げ点の架台です。

高熱に曝される為、熱で金属が融けていますね。

ロケットは組立架台ごと、2台のローリーで射点まで運ばれます。

このローリーが架台下に潜り込み、架台、ロケットを運ぶのです。

尚、エンジンはディーゼルだそうです。

ローリーのタイヤがこれ!

完全にスチールホイールで、タイヤはウレタンですね。

空気等は入っていません!

まぁ~万一、パンクしますと大変ですからね。

 

第二段 ロケットエンジンでしょうか。

う~~ん、メカ好きにはたまりませんね。

こんなロケットエンジンも

ブースター内部です。

思ったほど何も無いのですね。

高温で燃焼する水素ガスを放出するのです。

 

ロケット先端部のフェアリングです。

この内部に人工衛星が格納されます。

ここで説明員さんに、「人工衛星の放出方法は?」と聞きますと、「スプリングで放出する」との事でした。

それが、この架台で赤丸部に人工衛星が取付られ、内部のスプリングで押し出すそうです。

まぁ~無重力状態ですから、大きな出力は不要なのでしょうね。

 

今日は、H-ⅡA みちびき4号機を打ち上げました翌日なのです。

 

こんな日にロケットガレージツアーに参加出来た事は幸運でした。

射点に来ますと、組立、打ち上げ架台が射点に立っているのです!

左右の赤白鉄塔は避雷針で、中央の灰色H形塔が組立、打ち上げ架台なのです。

 

右側の塔部にH-ⅡA F36の文字が見えるでしょうか?

今回、H-ⅡAは、36号機と成ります。

 

近くに停止しています自動車と比較して頂きますと、その大きさが分かりますね。

 

まさか、打ち上げ翌日に射点に立てるとは!

いゃ~~~感激ものです!!

 

空は何処までも青く、遠く宇宙に続き、みちびき4号機は今も飛行しています。

 

組立棟はこの大きさです。

自動車はミニュチュアに見えますね。

 

一昨日、19:01分にH-ⅡAはこの組立棟からローリーに乗せられ、射点まで移動したのです。

 

その後、総合指令室も案内されたのですが、小型ロケット用?

見学用の指令室に見えました。

まぁ~~射点、ロケット本物が見れましたので、良しとしましょうか。

 

その後、また技術館に帰り、アイスをカジリながらアンケート記入を行いました。

そして、見落としていました正面ゲートまでの道を再度偵察しました。

う~~~ん、今日は良い物を見ました。

 

相変わらず、日射は強く極暑は続きます。

その所為か、空は何処までも青空です。

 

今晩は早目に温泉に浸かり、ユックリしましょうか?!

ロケット、宇宙の夢が見られるかも知れませんね。