『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口幸治

久々の読書記事。別にずっと本を読んでいなかったわけではないが、記事にできるような本を読んでいなかっただけ。ランボーの詩集とか読んだけど、感想なんてとてもじゃないが言えない。

いつも思うが、新書というのは非常にタイトルのつけ方がうまいね。ヒットしただけあって私もちょこちょこ、この本のことは耳に入るが、やはりタイトルの意味が気になってしまうもの。

実際読んでみるとケーキの切れない非行少年というのはトピックの一つであってメインテーマではない、あくまでメインテーマは「非行少年」そのものが対象。
非行少年は反省しないではなく、反省ができないというのはとても衝撃。ヤフーニュースのコメントなんかを読むと少年犯罪については何かと厳罰化を望む声が大きい。ただ、それは感情論でしかなく、実際はそんな単純なことではないことがよくわかる。

ただ、一方でどこまでが病気のせいなのかという線引きも難しい。この手の問題に関して日本はいろいろと遅れているんだなというのを感じてしまう。