ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』

2020-09-12 21:04:49 | 邦画
公開が延期して来年に本公開とのことだが、一足早く鑑賞。

冒頭のナレーションを菅田君が担当していたが、彼も森山大道のファンなんだね。一緒に仕事していたのは知っていたが、そうだと知るとちょっと好印象を抱いてしまう。

この作品は森山大道のドキュメンタリーであると同時に彼の作品『にっぽん劇場写真帖』の復刻(再構築)のドキュメンタリーでもある。森山大道に興味がなくとも、写真集ができるまでの過程は非常に興味深く観られると思う。

一方で当然ながら森山大道の偉大さというのも画面を通して伝わってくる。私も一度サイン会に行ったが、オーラは非常に感じた。海外でも評価されている人だというのは何となくは知っていたが、あらためてその評価がわかる。海外の人から見て日本のストリートスナップというのはどのように目に映るのだろうか。

映画の内容以前に思うのは森山大道が年の割に非常に若く見える。髪は当然染めているだろうが、それでも量は同年代に比べれば圧倒的に多い。ファッションだってジーパンにTシャツを華麗にこなす体型。
そして何よりもたたずまい、歩き方に年齢を感じさせない。背筋もちゃんとまっすぐだし、被写体を追って小走りまでしている。やはり若さの秘訣はストリートスナップか。

地味にショックだったのは作中で使用しているカメラがcoolpix だったこと。森山大道に憧れてGRを買った私としてはちょいとさみしい。
が、カメラにこだわりがない、いい意味で写真とラフな付き合いをしている氏には何も不自然はない。自身の名言「量のない質はない」をいくつになっても実行している人なんだろうな。作中のインタビュー中も気になるものがあったらすかさず撮影をしている。

しかし、森山大道もケルアックのファンなんだな。なんで私の好きな著名人はこうもケルアックが好きなのだろうか。

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