ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

動物の食事にも、安全・安心の目を

2008-03-30 17:26:44 | 犬たち
わが家で殿様として君臨する愛犬「モモタロウ」もすでに10歳。10歳は大型犬の平均寿命とのことで、寄る年波に勝てず体調不良が続いていたのですが、餌を変えてから見違えるように元気になりました。同時にわがままも加速したのですが・・・。

話変わって、日本の食糧自給率は40%を切ってしまったのですが、その中でも極めて低い自給率に低迷しているのは、家畜やペットなどの飼料なのです。
カロリーベースで鶏の卵は10%、牛肉は11%、豚肉は5%と、日本で生まれ育っても、その餌となるとそのほとんどは外国から輸入されたものを食べているのです。
「ヤッパ、この旨さ!松坂肉は違うな~!」といっても、その牛は三重県松坂市でしか育たない特別な草を食べたのではなく、食べるものは外国産となれば、肉は餌で作られるわけですから、松坂肉の味の差は、値段の差ほどではないのではないでしょうか。
動物は人間のように不平不満などのグチを言わないことをいいことに、不良素材や残留農薬、遺伝子組み換え・ポストハーベストなどありかもしれません。
直接口にする食品には安全・安心に神経質になっている私たち日本人も、家畜の餌には厳しい目が行き届かず、盲点になっていたかもしれません。
家畜だけでなくペットも同様です。たとえば例の国からアメリカに輸出した猫用飼料に含まれていた農薬で、大量の猫が死亡した事件が話題になりましたが、日本でも愛犬・愛猫のニーズを踏まえて、近々に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」という長ったらしい法律が制定されそうです。
人間の食品に毒が入れば罰せられますが、これまではペットフードに毒が入り、犬や猫が死んでしまっても罰せられなかったのですね。

わが家の殿様「モモタロウ」は2・3年前より月に数回便が柔らかくなり、アレルギー性の症状も出てきたため、獣医師さんと相談しながらあれこれ餌を取り替えてきたのですが、やっと究極のドッグフードにめぐり合いました。
花王の通販限定商品「ヘルスラボ・10歳~用」です。カナダからの輸入品ですが、ウソのようにピタリと症状が治り、おいしさも桁違いのようです。
これまでのドッグフード、かなりの不良品じゃなかったの?と疑うことを知らない私も疑うほどに品質のレベルの違いを感じました。

花王といえば、若かりし頃長く花王さんの広告の仕事をさせてもらっていたのですが、その当時からクソのつくくらい真面目な会社でしたが、今も真面目さの頭にクソがついているようでした。



絵具の混色で独自の色を作る楽しさこそ水彩画の醍醐味

2008-03-28 05:22:28 | 犬たち


2枚の絵があります。2枚とも同じ写真から描きました。
1枚の絵は約2年前に描かれた絵です。
画材をいいますと、絵具はホルベインのケーキカラー24色(4500円)、筆はラファエル大小4本(各3000円前後)、 紙はアルシュ(20枚8000円)。最高級とはいかないまでも、画家である私が厳選して選び、使い込んできた画材で描きました。
もう1枚の絵は1ヶ月前に描きました。
画材をいいますと、絵具(6色セット)、筆(1本)、画用紙(12枚)すべて100円(消費税別)です。それらの画材は100円ショップ「ダイソー」で買い求めました。

2枚の絵、100円ショップでの画材の絵は、どちらの絵でしょうか?

100円の画材は紙はペラペラ、筆はバサバサでした。しかし最も苦労したのは絵具でした。黄・赤・青・緑・黒・白の6色セット(上記写真)となっており、救いといえばその中の黄・赤・青の3色は色の3原色に近い色でした。
3原色といえば、私たちの身の回りの印刷物も、黄・赤・青の3原色と黒の4色だけで印刷されています。目に見えるものはすべて印刷で再現できるように、その4色さえあればどんな色でも表現できるハズなのです。
100円の画材企画を始めた当初はとても苦労しました。なかなか思うような色が出ないのです。安っぽい薄っぺらな色しか出なかったのです。
しかし悪戦苦闘と試行錯誤をしているうちに、混色の魅力や面白さにのめり込む自分を発見しました。
100円の方は後で描いたことになりますが、前の絵を観て描いたのではないのですが、2枚並べてみると色がほとんどいっしょです。それほど自由に色を出せるまでになりました。
これは面白い!これまでにない味わい深い色も出るのです。しっとりとした色彩のハーモニーも表現できるのです。
企画「100円ショップでそろえた画材でここまで描ける」をご覧下さい。後半部分の数点は中間色が生かされたしっとりとした色彩の絵だと思うのですが。

 今の私の色彩での課題は、「いかに濁った色を出せるか」にあります。別の言い方をすれば「いかに鮮やかな色をでしゃばらせない」かにあります。その答はパレット上での複数の絵具と水の混色の妙にあるようです。
100円企画での収穫は、安易に絵具を使うのではなく、いろいろな色を混ぜ合わせて、新しい独自の色を作っていくことの楽しさを 知ったことです。

100円の方の答はです 

 

 


65歳からのノー天気な日々の過ごし方

2008-03-26 09:56:22 | 犬たち
ハッと気づけば、65歳の誕生日を数日過ぎていました。
元来記念日とか行事などが嫌いな私ですから、これまで誕生日のお祝いなどしたこともないのですが、世間では60歳・65歳・70歳などを人生の節目として、いろいろな優遇措置をするのですが、私は無視することにしています。65歳という年齢の認識は人生の終盤でもなく後半でもなく、長~い「途中の時期」だと思っているからです。
なぜなら、どうせ一度っきりの人生、終盤とか後半と思うより「途中の時期」と思ったほうが明るい未来やドラマティックな舞台がこれからも待っているような気がするからです。

時間軸では 現在・過去・未来 となっていますが、私は極端な未来志向の性格のようです。過去にはまるで関心がない薄情な性格のようです。
たとえば、私にはアルバムがありません。思い出を記録したり、懐かしさの感傷にひたるという意識が希薄なのです。よく「思い出づくり」などといって旅などする人がいるようですが、そんな話を聞くだけで全身が痒くなります。「思い出など作ってどうするんじゃ~」と。
私は40年近く努めていた会社の人とは退職してから5年で4人しか合っていません。ひとりは絵を注文した方、もうひとりはわが家を尋ねてきた方、後の2人は偶然街で出会った方、たったそれだけです。会社とは問題やトラブルがあったからではなく、円満退社だったことを付け加えておきます。つまり済んだことには関心がないのです。

過去への関心が低い分、未来づくりへは強い関心があります。
過去の事実は変えることはできませんが、未来は現在の努力でいくらでも変えることが出来るわけですから。
とはいっても、将来は大金持ちや権力者になろうとは全く思ってはいません。ひとえに「心豊か」になることに努力しているつもりですが。

しかし「老後」を考えないわけにはいきません。避けて通るわけにはいきません。そのため以下のように考えています。

75歳まで「老後」については考えまいと思っています。

75歳で老後を考えるというのではなく、その年で次の「老後」を考える時期を決めようということです。つまり考える時期をできるだけ先延ばししようということです。
「老後」を考えるとは、「老後の生き方」についてや「病気」「死への準備」「死」「残すもの」などですが、ちょっと重いテーマですよね。
私の方針では75-65=10、10年間はそんな難しく面倒なことをを考える必要がありません。時々妻が老後的な話をするのですが、「ストップ!その話は75歳になったら話そ!」ということにしています。
最短であと10年、ひたすら花よ!蝶よ!とノー天気な日々をすごせばいいのです。



仕事の切れめは、都会との縁の切れめか?

2008-03-23 09:11:19 | 犬たち
日本中が人口減少に悩んでいる中、東京圏だけはしっかり人口増なのです。
それは今に始まったことではなく、東京はたえず日本各地からの人口流入の歴史を繰り返してきました。私が就職のため上京したのは昭和40年(1965年)。その時代は高度成長まっさかりの時代で、全国から働き手が東京などの大都会に集中しました。日本の産業構造が農業を中心とした地方分散型産業から、付加価値産業を中心とした都市型国家へ大きく舵をきった時代でもあり、私たち地方出身者は必死に働くことで、なんとか東京圏に留まることができ、住居を持てるようになりました。
その居住パターンは働く場所は都心、住む場所は郊外といった「ドーナツ化現象」となり、満員の通勤電車で通う日々でした。

しかし最近の居住パターンはちょっと違うようです。東京流入者は郊外ではなく都心に住み着く傾向にあります。高層マンションが居住先となったのです。
久しぶりに東京に出てみると、高層マンションの多さにびっくりしますが。都心の地価の下落や建物の規制緩和、それに建築技法の高度化により、横への広がりのドーナツ化から、縦への伸びの垂直膨張化へと変化してきているのです。

東京圏への人口集中の理由は、経済の一極集中化、分かりやすくいえば職場が東京に集中しているからに他なりません。となれば私のような定年退職者は、金の切れ目は縁の切れ目、仕事がなくなれば何も都会の隅のゴミゴミしたところにフジツボのようにしがみついている理由はないのです。
自然いっぱいの田舎のほうがよほど似合っているかも知れません。東京集中の解消、地域の過疎化への対応にも、多少なりとも緩和に貢献するかもしれません。

そうなのです。わが夫婦の最大の関心ごとといいますか共通の話題は移住先の話。
とはいえ本気度は妻10%・私5%、90%以上は絵空事を楽しんでいるに過ぎませんが、それが結構楽しいのです。ちょっとしたドライブでも「あのあたりがいいな~」とか「ここだったら街までほどよい距離だし・・・」と捜しまわり型ドライブが、ぼんやり型ドライブよりリアリティがあるだけずっと楽しいこの頃です。
それにしても、目の前に海を臨む絶景があり、山に囲まれ、近くにゆったりと川が流れ、それでいて交通の便がよく、都心にも近く、そして寂しいとはいえないほど近隣に住民もいて、その人も知的で親切で・・・その上びっくりするほど安い・・・そんな所ないかな~(ないだろうな~)



絵は観るより、描くのが100倍楽しい!

2008-03-20 10:20:07 | 犬たち

わがHP「100円ショップ・・・」企画内で、新企画「な~るほど、超カンタンに描けるはずだ!」を開始しました。
これまでのHPの内容は作品を観てもらうことが主眼でしたが、この新企画は観るのではなく、実際に絵筆を持って描くことを前提とした企画です。
その第一弾は「 No1 りんご 」ですが、No1のみならずこの企画全体を通して以下の特色を持っています。

  ①上の写真のように、絵の素となる原寸大の写真がプリントアウトできます。   
   ②描く手順と描き方のコツを、詳しく解説してあります。
  ③初心者の方が絵を始めたい場合、道具一式を安価でそろえられます。

  これを契機に絵を描くことにチャレンジしませんか!

私の仕事は、ひとりでも多くの方が絵を描く・絵画普及の仕事です。
「100円ショップ・・・」企画は、安価な画材でもここまで描けるという「芸」をみせることではなく、絵を描くことは手軽で身近な趣味であることを伝えたかったのです。
絵を始めようと思っても、道具一式そろえるのは結構値段も高く、三日坊主に終わればもったいない、という意識が躊躇する大きな理由にあるようです。そのため100円ショップで一式全部そろえても7点・735円、その上高価な道具と遜色なく描けそうということを理解してほしかったのです。
もちろん使い古した絵の道具があればそれを活用し、不足の画材を100円ショップでそろえるようにして、あるものを有効利用してください。
そしてもうひとつの普及のポイント。それはそれなりに上手に描けること。描けば描くほど上達することにあるようです。
トレース水彩画の画法はデッサン力を必要としないため、本格的な絵を(私の知る限り最も)カンタンに描くことができます。

何をやってもすぐ飽きてしまう性格の私が、絵への熱中時代だけはず~っと続いています。というよりますます熱中度が高くなってきたようです。絵は私にとっては仕事であり、趣味であり、暇つぶしであり・・・私の人生そのものになってしまいました。
それほど絵の世界は広くて深いのです。ぜひ皆様も絵を描く素晴らしさを体験してほしいのです。
絵は観るより、描くのが100倍楽しいのです。