私は何年間もず~っと絵を描き続けているのですが
「根性ありますね~」とか
「ずいぶんご苦労なさったでしょう」とか
「挫折をどのように乗り越えてきたのでしょうか?」という質問を聞かされます。
しかし私は元来根性などまるでなく、絵で苦労したことや辛い思いをしたことがありません。
絵を描くことはひたすら刺激的で楽しく、プラスのイメージしか思い浮かびません。というよりマイナスのイメージが少しでもあれば絵など描きません。
挫折感を味わいそうなときもありました。その場合はその絵をさっさと放り出して、すぐ他のジヤンルの絵に夢中になりました。そしてすっかり忘れて数ヶ月後、気がつけばあのときの挫折の壁はカンタンに乗り越えている自分に気づくことが何度もありました。
ひと言で絵といいますが、絵の世界はとても広くて深く、ワンダーランドなのです。
絵の上達のコツは「楽しいから描く」ことにあると頑なに信じています。
描くのが楽しい→熱中する→上達する→楽しい→熱中する→上達する・・・の連続反応の方程式が上達のコツだと思っています。
「初心者のためのトレース水彩画教室」のレイアウトが変わりました。
この中での40点ほどの絵にそれぞれの絵の描き方、絵の素となる写真を準備していますが、それぞれの完成画を前面に出し、あなたの描きたい絵や好きな絵を容易に選択できるようにしました。あなたの「好き!」を探してください。
描きたい絵や好きな絵を描くことは「楽しいから描く」ことに直結するからです。
私がHPの中だけでなく、実際のトレース水彩画教室の講師をしていますが、生徒のAさんは他の水彩画教室を止めてわが教室で絵を描くことになったのですが、ここで描いた絵を前の先生に見せたところ、先生は急に不機嫌になり、それ以降目をあわせようとしなかったとのことです。
その時、Aさんはトレース水彩画に変えるだけで、絵の上達が1ランクや2ランク以上に上達したことを実感したとしみじみ言っていました。
絵がなぜ楽しいのでしょうか?
それは上手に描けるからです。そして描けば描くほど上達するからです。