ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

人は知らず知らずのうちに最良の人生を選択している

2011-04-25 04:23:50 | 犬たち

 

人は知らず知らずのうちに最良の人生を選択している

 

この言葉は脚本家の小山薫堂氏の言葉ですが、その言葉の背景として、以下氏の文章をそのまま引用します。

 

周囲が愕然とするほど,僕は楽天家である。自己啓発書風の言葉を使うなら,ポジティブシンキングである。たとえば,学生時代にこんなことがあった。
親友の車を借りてドライブに出かけた。購入してまだ1週間も経っていないピカピカのアウディだ。冷静に考えれば,そんな高級車を若葉マークの自分が借りてしまったことが間違いだった。そしてあろうことか,僕はその車で正面衝突してしまったのである。非は信号無視で飛び出して来た先方にあったものの,ピカピカのアウディは一瞬にして無残な鉄の塊となった。そのとき,僕は顔面蒼白に……なるどころか,廃車になりながらも運転者に怪我一つ負わせなかったアウディに感謝しながら,こう思っていた。
「もしここで正面衝突していなかったら,次の交差点で歩行者をはねていたかもしれない。何て自分は幸運なんだろう!」
もちろん車を貸してくれた友人には大変申し訳ないと思ったが,起こってしまった事故は仕方がない。自分でも呆れるほどこういう風に楽天的に考えることで,僕はこれまで人生の辛い場面を乗り切って来た。 

・・・・・ 

 

私たちは未来と過去のはざ間にいるのですが、過去は過ぎ去ってしまったわけですから変えることができませんが、過去への評価は変えることができます。

過去を悔いの残る暗い過去と見るか、未来へ希望を託した過去と見るかで、未来が大きく変わるのです。

氏の言う「最良の人生の選択」とは、「心の持ちよう」をいうのです。

 

人生にはいろいろな選択する場面と直面します。それについて氏はこのように書いています。

 

人生は分岐点の連続である。ありえたかもしれない人生が枝分かれしている。きっと自分の人生は、その一番よい枝を選びながら進んでいるのだ。万が一、失敗、敗北のほうを選んでしまったとしても、それは目先の失敗や敗北に過ぎない。よりたくさんの光が届くほうに向かって、人生の枝は伸びているに違いない。

 


日本全国放射能まみれという風評と、その目的

2011-04-18 02:48:54 | 犬たち

福島原子力発電所の放射能もれでの野菜や魚への風評被害が深刻ですが、それ以上に海外の日本への風評被害が深刻なのです。

いくつかの国は日本からのすべての食料輸出の禁止や、被災地と何の関係もない愛媛県の今治タオルや、佐賀県の有田焼といったものまでが、税関で放射能検査を受けているとのことです。

また海外からの観光客が激減し、観光立国を標榜する日本は大きな打撃を受けています。

これらの海外の過剰なまでの風評被害は、ひとつの情報から起因しています。

 

日本政府は福島第一原発から半径2キロ県内の住民に避難指示を出し、2030キロ圏内には屋内退避を指示しました。

時を同じくして、アメリカ政府は50マイル(約80キロ)圏内にいる米国民に対して、避難を勧告しました。

日本とアメリカの2つの情報、世界はどちらを信用したのでしょう。

世界の国々は、日本政府はパニックを極力避けるために、事実を過小化してまでも小さく押さえようとしていると判断し、アメリカ政府の発表こそ真実であると受け取ったのです。

つまり世界各国はアメリカ政府の発表を基に、日本国全体が深刻な放射能汚染にまみれていると判断して、そのための対応をしたのです。

それに加え日本の一部の(バカな)マスコミまでもが2つの情報を比較して、「日本政府はウソを言っている」と報道し、それが日本国内での風評被害に拍車をかけてしまったのです。

 

後になってアメリカ政府が50マイル(約80キロ)と規定したその根拠は、福島第一原発の2号機が完全に損傷した(炉心溶融)という仮定に基づき判断を下したのであって、現実はそれほど大きな損傷ではないことを認めました。

それにより「現在のデータによると20マイル離れていれば安全といえる」と修正しました。

しかし時すでに遅く、国際的な風評は日本の国益を大きく損ない、取り返しがつかなくなるまでになってしまったのです。

 

この一連の風評を考えているうちに、こんな風評も連想されました。

 

数年前、トヨタは破竹の勢いでアメリカ市場のシェアを広げ、自動車大国アメリカ市場でNO1に上りつめたのですが、それに呼応するようにトヨタ自動車に相次ぐ事故とその原因となった欠陥が指摘されました。

アメリカ政府はトヨタを欠陥車として糾弾し、深刻なリコール問題として発展し、それを機にトヨタの信頼性は崩壊しました。

それがなんと相次ぐ裁判を通して潔白が証明され、トヨタの勝利となったのですが、時すでに遅くトヨタは信頼が回復しないまま低迷を余儀なくされ、結果として自動車王国アメリカのメンツが保たれたこととなりました。

この事件を振り返ると、「トヨタは欠陥車」という意図的な風評を流布することにより自動車王国のプライドを守ったのは明らかでした。

つまり風評作戦は大成功に終わったのです。

 

一方「放射能もれによる80キロの退避・・・」の情報は、単なるミスか、それとも自国民を守ろうとする余りの過剰な対応だったのか?もしかしたら他の理由があったのしょうか?

他の理由とすれば、その理由はアメリカ発の新たな風評作戦だったのでしょうか?

 

突然話が変わって、今、日本がもっとも頼りになる国はどこの国だと思いますか?

 

多くの人は韓国でもなく中国でもなく、アメリカと言うでしょう。

そしてこの大震災の復興に必死になってガレキを取り除いているアメリカ軍の頼もしい姿を見るにつけ、その印象が増幅したのではないでしょうか。

そのことと風評との間に、深い関係があるように私には思えるのです。

 

 

 

 


50年・100年を視点においけば、原子力発電しかないのです

2011-04-10 10:40:04 | 犬たち

 

上の絵は三浦半島の野菜畑から見た風景を描いたもので、遠景に横須賀火力発電所の巨大な煙突が見えます。

この発電所は老巧化のため休止していたのですが、東日本大震災により電力不足が深刻化したため、大急ぎで再稼動するとのことです。

 

東日本大震災はマスコミを賑やかせていますが、その内容といえば東日本各地の津波被害と福島原子力発電所の放射能漏れ事故の2つに分けられていますが、前者は死者行方不明者が2.7万人を越える甚大な被害に対して、後者の原発での放射能漏れでは死者0人と、被害の大きさでは比較になりませんが、情報の量としてはどちらも優劣を付けがたく、むしろ海外メディアでは原発事故の方の関心が高いようです。

海外ではなぜ原発事故にそれほど関心が高いのか?その理由は各国ともこれからのエネルギー政策で原子力発電を中心に考えざるをえないという事情に起因しているからなのです。

 

原子力発電の発展について、旅客機の発展の歴史を例にとって考えてみたいと思います。

私たちは海外旅行だけでなく、ちょっとした旅行でも旅客機を利用しているように、世界がグローバル化した最大の貢献者は旅客機の発展かもしれない・・・それほど深く社会の中に旅客機が定着しています。

しかし考えてみれば、飛行機は金属で出来た物体であり、空を飛ぶこと自体不自然なのです。

だからライト兄弟が空を飛んで以来、多くの飛行機事故が繰り返され、その都度多くの人命を失ってきました。

そしてそれらの事故を教訓に技術開発や安全対策が向上し、高度な安全運行を確立してきたからこそ、航空機の利用が社会の中に深く受け入れられて来たのです。

今回の福島原子力発電所事故で、原子力発電は決して安全ではないことが露呈しました。

同時にその事故は、原子力発電はいかなる状況になろうとも100%安全が担保されてこそ初めて社会に受け入れられる、そのための安全システム全体を総合的に見直さなければならないという重い課題を突きつけられたのです。

だからこそ世界が注目しているのです。

 

この事故を契機に、こんな危険な原子力発電など廃止・もしくは縮小したほうがいいのではという意見が出ています。

その考えは5年・10年の視点で見れば、正しいかもしれません。しかし・・・ 

50年・100年を視点において考えれば、原子力発電しかないのです。 

原子力発電に替わるエネルギーといえば火力発電となりますが、その素となる石油・石炭・天然ガスの天然資源が地球上から枯渇し始めるからです。だから長期的視点では火力発電に頼るわけにはいかないのです。

それ以外のエネルギー、たとえば水力・風力・潮力・太陽光発電などは補佐的エネルギーにすぎず、国の中心となるエネルギーには遠く及ばないため、将来を見据えれば(今のところ)原子力発電しかないのです。

だからこそ私たちは厳しい目で、それと同時に温かい目で、原子力発電のより高い安全性への変革を見守っていかなければならないのです。


これからは復興の時、これまで以上に元気な日本になる時

2011-04-04 18:07:45 | 犬たち

東日本大震災の復興にこれから大きくブレーキをかけるのが、皮肉なことに社会の「自粛ムード」のようです。

 

先日ドライブ旅行をしてきました。

サクラもほころぶこの時期、通常であれば観光客で賑わう観光スポットも驚くほど人が少なく、閑散として行き交う人の表情も「この時期は浮かれてなんかいられない!」と、うつむき加減の人ばかりでした。

こんなときに旅行など不謹慎という声もあるかもしれませんが、観光地での商売で家族を養っている人もおり、ガソリンを販売して生計を立てている人もいるのです。

そしてそれらの集合体が日本経済の力となっているのです。

この時期のこのドライブ旅行は、家にじっとしているよりよほど社会に役立ったと私は思っています。

 

日本経済の中で、個人消費は6割を占めています。

その個人消費が停滞すれば日本経済自体が停滞し、それが税収に直結し、震災の復興費を捻出できなくなってしまうのです。

そればかりでなく激しい国際競争力から立ち遅れてしまう、取り返しの付かないことになってしまうのです。

 

春の高校野球はなんとか開催できたものの、恒例の祭や花見、花火大会などのイベントが相次ぎ中止となりました。
TVでは通常広告に替わり公共広告放送されていますが、その中で「買いだめは止めよう」とか「こまめにコンセントは抜こう」とかのメッセージが繰り返されています。

もちろん福島原発事故の影響により節電という事情があり、節電は守らなければなりませんが、過度の節約や自粛ムードで経済全体を萎縮することは、私たちの自身を苦しめることになり、復興を遅らせてしまうことになるのです。

 

大震災から20日が経ち、涙するだけの時が過ぎ、

これからは復興の時、これまで以上に元気な日本になる時ではないでしょうか。

 

205○年、40年後の老人のつぶやき 

日本は見るかげもない三流国になってしまったけど、21世紀のはじめまで世界2位の経済大国だったんじゃ。

それが東日本大震災を境に落ち込んだのだけど、震災だけだとすぐ復興しこんなことにはならなかったのじゃが、

同時に起こった原発事故とそれに伴う計画停電を契機に、自粛ムードが美徳のように誤解されて

経済がガタガタと落ち込み、元には戻らなくなってしまったのじゃ。

今から思えば、日本人のひ弱でクソ真面目体質が露呈して、それが災いしたのかも・・・。