ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

描きたいと思う色の作り方

2008-03-10 10:14:23 | 犬たち
絵画初心者の方は色を混ぜ合わせて、イメージする色を作りだすのが苦手のようです。特に100円ショップでの水彩6色セットは、ほとんどの色は混ぜ合わせて作る必要があるため、今回は混色のコツをテーマにしました。

①3色の混ぜ合わせだけでどんな色でも作れることを信じること

色の3原色、黄・赤・青の3色も、印刷での3色のインクの色も、100円ショップの6色の中の3色もすべて同一の色なのです。
私のアートディレクター時代は、より正確な色を印刷で出す場合、色見本を付けるより、チャートを参考にしながら刷り色である黄・赤・青の濃度を指定する方法で行いました。つまり 黄25% 赤80% 青15% というように。それが絵具の混色作りに大いに役立っているようです。
私たちがいつも見ている雑誌などの印刷物は、黄・赤・青+黒の4つの色からなっています。黒は補正する色ですから、黄・赤・青の3色で、ありとあらゆる色を表現しているのです。印刷は3色を重ね合わし、絵具はパレットの上3色を混合するのですが、方法こそ違うものの原理は全くいっしょです。
つまり100円ショップの6色の色で、どんな色も作れることを信じることが大前提です。

②作りたい色の色見本を用意すること

漠然と肌色を作りたいとか、葉の緑色を作りたいかではなく、具体的な色の見本を用意することが大切です。わたしの場合は写真を素に描きますが、その写真上のこの部分のこの色ですが、ちょっと赤みをプラスして・・・などといった具合に、写真の色見本となるものを脇に置き、比較しながら作りたい色を作ることが大切です。

③試し塗りで確認し、調整の積み重ねで目標の色に近づけていくこと

最初に3色の中から最も近い色をパレットに出し、目標に近い色を混ぜ合わせていきます。
作った色を別紙で試し塗りをし、何度も色を付け足し調整して目標に近づけていきます。その場合目標の色と試し塗りの色との相違の原因が何処にあるのか解明することが大切です。その手がかりとして、色には3つの属性があり、それを知る必要があります。

A色相  赤とか緑とかの色合い
B明度  明るさ・暗さ
C彩度  鮮やかさ 濁り具合

A色相の相違では、出したい色に近い色を増加させて調節します。
B明度の相違では、暗い色を加えるか水の含有で調節します。白色は使いません。
C彩度の相違では、反対色で調整します。

④すべての色を好きになること

色にきれいな色や汚い色などはありません。すべての色を分け隔てなく素晴らしいと思う気持ちが大切です。それによりはじめてすべての色を自由に使えるのです。