ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

「ペットのお言葉」の絵の描き方にトライしませんか

2009-05-22 10:00:28 | 犬たち

上の絵は「ペットのお言葉」の5月23日のクックちゃんの絵です。
淡彩というより濃厚な絵、描き込んだ絵・手の込んだ絵に見えますが、実はサラッとカンタンに描いた絵なのです。(上達したからそのように見えるだけなのです。エヘン!)・・・もっと言えばちょっとしたコペルニクス的な描き方を見つけ出したからなのです。

 「ペットのお言葉」は1日1枚描く企画ですが、これまでは3日で1枚というペースで描いていましたからハードといえばハード、365日休みのないスケデュールのため、よりカンタンにより短時間に、そして負担が少なく描ける描き方として、これまでと違う「はがき絵」の描き方で描くことにしました。
その違いは上の絵を丹念にみれば、輪郭の細い線がなくなり、それに変わって筆の線で描かれているのがおわかりいただけたと思います。
その描き方は5年ほど前に同じトレース水彩画でも「はがき絵」の描き方として作ったサイトがありましたので、それをクリックしてごらんください。5年前でしたので絵が稚拙なのはご容赦ください。

その違いは、これまでのトレース紙は「パイロット プラスチックカーボン」でトレースし、直接黒い線を画用紙に描くことができましたが、今回のトレース紙は「スーパーチャコペーパー」(デザイン複写紙・薄紙、画材店等で販売)を使用しています。
「スーパーチャコペーパー」の特色は水でぬらせば線が消えてしまうという特色を持っていますから、水を使う水彩画に最適な画材なのです。

そのため以下の描き方の特色があります。

特色1 輪郭線は筆の線となります。

トレースされた青い線は最終的には消えてしまう線です。つまりトレースされた青い線をなぞるように筆を走らせると、自動的にトレース線が消え、筆の線が残ることになります。
その筆の線こそこの絵の表現の中心となりますから、ゆっくりていねいに、そして大胆に強弱をつけて描くことが絵のポイントとなります。
筆の線は太さといい濃淡の強弱といい、これまでのトレース線よりはるかに幅広くそして深く表現することが出来ることがおわかりだと思います。

特色2 彩色はカンタンに>

輪郭線に表現の中心を持っていった分、彩色はとても簡単にサラッと塗れば絵の完成となります。

実をいいますと、従来のトレース水彩画で苦労している方こそ、この描き方をお勧めします。それだけカンタンに楽しく描くことができるからです。

 


毎日長く描き続けるコツは、能力の出し惜しみをしないこと

2009-05-15 09:48:52 | 犬たち
3月10日より開始した「ペットのお言葉」も1日の休みもなく描き続け、今日(5月16日分)まで67枚となりました。
友人から「毎日は大変でしょう!」とか「アイディアが枯渇するでしょう!」とか「根性がありますね」とか言われるのですが、本人はまさにノー天気生活というよりのんきな父さんといった気分で、楽しく絵を描く日々を送っています。

とはいえ「ペットのお言葉」を毎日描き続ける上でのコツがあります。
それは決して能力を出し惜しみをしたり、長期戦にそなえてのペース配分などや、いいアイディアを出し惜しみするなどの姑息なことをせず、その日の絵はこれまでの最高のもの最新のものを描き、持ちうる能力を出し切ることにあります。
逆に長期的な計画をたてることや合理的なペース配分でおこなうことは一見長期戦に対応した方法のようですが、実はそうではないのです。絵の必須条件は「情熱」です。飽きてしまったり、緊張感がなくなることは致命傷なのです。
むしろ毎回出し尽くしの崖っぷちの姿勢にこそ緊張感が生まれ、新しい能力開発や技術の革新が生まれると思うのです。そしてそのほうがはるかに楽しく絵が描けるからです。

もうひとつ大切なことは、描き終えた絵は過去のモノとしてゴミを捨てるように忘れてしまうことです。
それでこそ次の日を迎えると、これまでの最高のもの最新のものを1枚の絵に託すべく、すべての能力を出し切ろうというエネルギーが沸々と湧き出してくるのです。

私にとって絵を描くことは仕事ですが、それだけでなく遊びや趣味としての楽しみでもあり、癒しや休息でもあります。
つまり大げさではなく今の私は絵を描くことは生きることそのものなのです。
だから1日1日を区切って、能力を出し切って絵を描くことは、1日1日充実して生きていくことそのもののなのです。
過去を振り返ることや、未来を夢見るよりも、今日をしっかり全力で生きることこそ大切だと実感しています。

早朝ベットの上で突然「こんな絵も描けるかもしれない!」と思い立って、パジャマのまま描いたのが上の絵です。昨日よりステップアップして描いたからこそ、新しい分野に小さな風穴を開けることができるように思いました。



悩んで悔やんで生きるより、明るく楽しく生きたいよね

2009-05-06 14:42:14 | 犬たち
私は根っからの楽天家で「ポジティブシンキング(積極的な思考)」といいますか「前向き」に考える性格です。
だから私の信条は、すべての人間は遅かれ早かれ死ぬわけで死ぬまで生きている(当たり前)わけですから、悩んだり悔やんだりして生きるよりも、できるだけ明るく楽しく生きぬくことこそベストな生き方だと思い、実践しているつもりです。
バカは悩まないといいます。ということは私は大バカということになりますが、その大バカの体験的ポジティブシンキングの方法について日頃から考えていることを話したいと思います。

世の中には2種類の悩みの根があります。
ひとつは自分の力が及ばない悩み、たとえば高級官僚の腐敗とか、ヤンキースが弱いことなどは、自分の努力ではどうしょうもないことですから、イヤなことはパッと忘れて無関心になるのが賢明な方法と思っています。
でもヤンキースが勝ったときなどの都合のいい情報になれば、一転して耳を傾けますが・・・。
もうひとつは自らが生み出した悩みです。
たとえば生活や仕事、人付き合い、健康などから生じる悩みですが、その悩みにどう対応するかで人生が大きく違ってくるようです。

悩みが深刻化した病気が「うつ病」です。
自殺者は毎年3万人を越えていますが、その多くは「うつ病」から起因しており、複雑な社会環境がそうさせるのか「うつ病」患者が急増しており、「うつ病」は大きな社会問題となってます。
ではどうしたら「うつ病」をさけられるのでしょうか?
その病気への導入といいますか、きっかけとなる引き金は「失うこと=喪失感」にあるとのことです。
それは身近な人と死別することもあろうし、恋人と別れることもあるでしょう。
病気や怪我で体の機能を失うこともあります。
私たちの年代ともなると定年退職でこれまでの仕事を卒業する人が多いのですが、それは仕事だけでなく仲間や企業文化さえも失うことになり、急増する「うつ病」の大きな原因のひとつといわれています。
つまり「うつ病」を回避するには、その引き金となる「喪失感」を減少もしくは転換させることがポイントのようです。

私の定年退職での場合、喪失感も未練もまったくありませんでした。それは思いっきり絵が描けることへの意欲に満ち溢れていたからです。
つまり喪失以上に新たな世界がはるかに魅力的だったからです。
そのように人生の大きな節目は喪失がつきまといますが、それは同時に新たな出発のチャンスでもあります。
喪失は新たな自分の変身の時・生まれ変わりの時と捉え、次への希望の星を見つけることこそポジティプシンキングの真髄ではないでしょうか。

上の絵は「ペットのお言葉・5月8日」の絵ですが、犬や猫には「うつ病」はなく、よって自殺もありません。
つくづく思うのですが、彼らは根っからのポジティプシンキングで、いつも明るく「ばんざ~い!」と言って生きているような気がします。
私は彼らを人間より上手な生き方をしている動物だと思って描いています。