ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

文明という洪水は何を流し、何を流れ着かせたのか

2011-10-28 20:43:33 | 犬たち

 

タイ国の洪水のニュースが連日放送されています。

そのニュースで、日本を代表する企業がこれほどまでにタイ国に進出し、それも重要な役割を担った製品を作っていることを知ることとなりました。

この地はアジアのデトロイトといわれるとのことで、トヨタをはじめ、ホンダ・日産・三菱自動車が操業停止となり、IT関連としてはハードデスクの世界的シェアを有しており、富士通・ソニー・パナソニックなどが深刻な被害を受け、その他新日鉄・JFEなどの鉄鋼関連も大きな被害を受け、日本の産業界にも深刻な打撃を受けているとのことです。

 

15年ほど前、私は今回の洪水の中心地・アユタヤからバンコックまでをチャオプラヤ川(その当時はメナム川と呼ばれていました)の船下りを楽しんだ記憶があります。

敬けんな仏教国であるタイは、川沿いにパゴタ(仏教寺院)が林立し、桃源郷を旅しているような穏やかな印象を持ちました。

その旅行は一応視察旅行であったため、進出する日本企業も視察したのですが、特に印象深かったのは日系の自動車工場で、一応ラインにそって自動車の組み立てをしているものの、手際といいスピードといい時代遅れの手工業の感は否めず、日本企業の本格進出にはまだまだ先!という印象を持ち、タイには近代文明など似合わないさえ思ったものでした。

 

あれから15年、世界は劇的に変りました。

経済のグローバル化が急速に進展し、日本企業の経営戦略は技術と企画・プロデュースをするものの、中国や東南アジアなどの人件費などのコストの低い国で生産し、世界に向けて販売するというビジネスモデルが勝利の方程式として確立しました。

たとえば日本の工場労働者の月給は20万円程度なのに対し、東南アジアでは5万円以下とすれば、海外への工場進出は経営的視点で見れば必須なことであり、タイ国でのこれほどまでの日本企業進出はまさにそのことを証明しているのではないでしょうか。

 

そんな状況の中で、もうひとつ重要なファクターが加わりました。それが円高です。

未曾有の円高は、グローバル化をさらに加速させます。

円高はメリットとデメリットがありますが、メリットを最大限生かしていくことこそ企業発展の必須条件とするならば、具体的には外国企業の買収や提携、工場や販売拠点の海外進出などが加速されると思われます。

 

私は洪水被害が復興した頃、たとえば来年の今頃にもう一度タイ国に旅したい、それも昔と同じコースをめぐりたいと思っています。

あの旅が私の心に深く刻み込まれており、その感動を再度味わいたいことと、これほどまでに産業発展を遂げたその理由が知りたいからです。

古都アユタヤから船に乗り、ひたすらチャオブラヤ川を下り、バンコクまでの船旅をし、古き良さを残したままの景色が、どのように変化したのか。

微笑みの国といわれた謙虚さと暖かさの人心が、どのように変化したのかを。

 

文明という洪水の中で、流されたもの、流れ着いたものを、この目でしっかり見てみたいのです。

 


ノー天気のバカだからこそ福がくる

2011-10-21 02:20:26 | 犬たち

 

愛犬モモタロウはイングリッシュ・ゴールデンという35キロの大型犬で、散歩ではみんなが振り返るほどカッコいい犬でしたが、すでに13歳となり人間の年齢で言えば80歳を越える老犬となりました。

12年ほど前から階段の上り下りに苦労するようになり、年を負うごとに夏の暑さにヘトヘトになってきたのですが、何とか今年の暑さも乗り切ったと思っていた矢先、事件が起こりました。

ある朝突然足がふらつき始め、ほんの数分で四つ足で立つことが出来ず、音を立てて倒れてしまいました。

突然のことに私たちはただならぬこと、はっきり言えば「死」を予感しつつ、慌てふためいて病院に駆け込みました。

待合室での長くて辛い時間の後、先生から告げられた病名は「突発性前庭疾患」とのことでした。

前庭とは耳の内側の平衡感覚をつかさどる器官で、その器官の奥にダメージがあるとのことで、命の危険は低いものの深刻な病気には変りありませんでした。

 

3日間の入院の後自宅療養に移り、最低1ヶ月は覚悟しなければならないという介護生活が始まりました。

当初は私の手作りの豪華ベットの上での寝たきりの状態で、病院ではほとんど食べ物を口にしなかったのですが細々と口にし、それがなんと、あっという間にガツガツと食が太くなりました。

微かに前足を動かすだけが、立とうと努力するようになり、なんとかお座りの姿勢が出来るようになり、次は私の補助があればやっとこさ歩けるようになり・・・そしてあれよあれよと1週間たった今、食べる執念はものすごく、食べるためにはなんでもするというように、家の中を元気に走り回っています。

 

実は私たち夫婦はこれまで「介護」の経験がなく、これを機会にしっかり「介護の大変さ」を体験しようと思っていたのですが、あっというまに元気になってしまったのですが、何はともあれ、めでたしめでたしとなりました。

 

というハッピーな話を(何事もネガティブに考える)友人に話したところ、その友人は

 

キミたちノー天気のバカだね~!

たまたま病気は回復したものの、モモタロウちゃんの老化は確実に進行しており、間違いなくあと数年以内で何らかの病気で死亡する、その覚悟はしているだろうね。 

そんな犬畜生のことより、キミたち自身の老後のことをまじめに考えているのかね。

2人ともポックリ死ぬタイプではなく、寝たきりの長患いの予感がするナ~。

そのときは病人同士のバタバタの「老々介護」となるわけだ、ウン!

 

オレたちノー天気のバカだから、そんなこと考えなくてもいいもんね~

 


ポジティブシンキングで最も重要なことは、過去という重い荷物を捨てること。

2011-10-13 17:29:17 | 犬たち

 

 

 

私はプラス思考といいますかポジティブシンキングの実践者だと自負しており、周囲の人もそれを認めています。

これは明るく振舞うとか、物事を否定的に考えないとかの現象面の行為だけではなく、生き方の問題だと思っていました。

 たまたまTVで脳科学の第一人者の茂木健一郎さんがポジティブシンキングについて語る中で、まさに私が実践してきたことそのままをピタリと語り、「間違っていなかったんだ~!」と我が意を強くしたのです。

 

ポジティブシンキングで最も重要なことは、過去という重い荷物を捨てること。

それにより爽やかな気持で未来を設計できる・・・それがポジティブシンキングなのです。

 

私には写真のアルバムというものはありません。

230年前から記念写真を入れる箱が棚の隅にあり、セピア色の子供時代の写真から、記念写真といわれる自分が写った写真がその中にどっさりあり、時々頂いた記念写真をその箱に放り込むことはあるものの、箱を開けて中の写真を見入ったこともなく、これからもたぶん開かずの箱となるでしょう。

それは私の信念などという大それたものではなく、ただ単に過ぎ去った過去に関心がないだけなのです。

これはアルバムに限ったことではなく、私の人生のすべてにおいて周囲があきれるくらい過去への関心が希薄なのです。

過去に関心がなくなることは、未来は過去の延長という発想もなくなり、実に身軽で爽やかに、そしてより広い中から自由に未来を設計できるのです。

 

ポジティブシンキングとは逆に、ネガティブシンキングといいますかマイナス志向の方に共通するのは、過去の経験や思い入れを過剰に大切にする人が多いようです。

過去を過剰に大切にすること、それはとりもなおさず自分を過剰に大切にしているといえるのです。

自分を過剰に大切にしているわけですから、たえず自己と社会との軋轢に悩み続けたり、劣等感を持つことが多くなります。

それは自分の過去の経験から培った価値観や伝統文化や風習・思い出に固執しすぎる傾向にあり、失敗を恐れて保守的になる方も多いのです。

 

そんな私ですが、劣等感に悩まされ続けた青春時代でした。

それはまさにネガティブシンキングそのもので根暗な私でしたが、今から思えば過剰な自分への保護意識がそのようにさせたのかもしれません。

しかしあまりにも多忙なビジネスマン時代を過ごすうちに、劣等感などで悩むヒマもなくなり、いつしか「開き直りの精神」で仕事を乗り切る術を身に付けるようになりました。

その頃を境に私の人生は陰から陽へ、憂鬱から笑顔へ、根暗から根赤へ、そしてやることなすこといい方向に向かうような気がする・・・・つまりポジティブシンキングへと、大きく人生の舵を切ったような気がします。

 


深刻な世界同時不況の中での年金受給者の生き方

2011-10-06 17:54:20 | 犬たち

 

深刻な世界同時不況が、高い確率で訪れるといわれています。

 

ギリシャ危機に端を発してのEC諸国、アメリカの金融危機の双方が深刻な状況に遭遇しており、中国のインフレからのバブル崩壊という爆弾も抱えています。

日本もその直撃を受けて異常な円高となっていますが、不況による倒産や雇用不安が深刻化することは避けられないといわれています。

 

そんな雲行きの中で、われら年金受給者はどうなるのでしょう?その答は、

世の中が嵐になっても、それとは逆に年金受給者には明るい太陽が降り注ぐといえるでしょう。

なぜなら、世の中がどんなに不況でも、年金の停止はおろか減額はまずありえなく、安定収入が確保されているからです。

その上世の中はデフレ傾向と円高が進行しており、それは増額と同じ効果をもたらします。

たとえばちょっと前まで1$=120円でしたが、現在は76円前後ですから、その当時と比較すればドルベースでは1.5倍強の増収になったと同じということになります。

 

それではわれら年金受給者は何をすればいいのでしょう?

日本経済の欠点のひとつは国民個人の持つ資産、特に中高年者のタンス預金が膨大にあるということです。

お金は廻ることではじめて経済が活性化するのですが、タンス預金はお金を眠らせているだけであり、それが経済的疲弊の引き金となっていたのです。

だから年金受給者こそどんどんお金を使っていただくことにより、社会を活性化させ経済を立て直す一助となる・・・つまりお金を使うことが高い社会貢献となるのです。

 

われら年金受給者は何にお金を使ったらいいのでしょう?

これまでの生活をワンランクアップしてちょっと贅沢するのは、誰もが思いつく方法ですが、それ以上に有効な使い方があるようです。

私の独断と偏見となりますが、年金受給者こそ以下のようなお金の使い方を提案いたします。

「生きがい作りへの自己投資」こそ最も有効なお金の使い方です。

 

青春時代の自己投資は、これから社会へ羽ばたくためのスキルアップを意味していましたが、中高年ではいかに魅力的に生きるかが最大の課題であり、魅力的な生き方=生きがい作りへの自己投資こそ有効なお金の使い方ではないでしょうか。

それは人生に夢と目標を持つことであり、それに向かって現実的な行動することです。

具体的には趣味や好奇心を深化させることであり、教養への再出発することであり、体を鍛えなおすことかもしれません。

これからの時代の年金受給者は「もう年なので・・・」と言っている暇などないのです。