ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

チャレンジほど面白いものはない!

2010-10-28 09:45:27 | 犬たち
年をとるにしたがって、新しいものへのチャレンジ精神が弱くなり、これまでの価値観に固執する傾向にあるようです。
私は67歳ですが、画家としての駆け出しの新人と思っており、新人からチャレンジ精神を取ったら何が残る!と自分に言い聞かせています。

そのチャレンジ精神を鍛えるひとつの方法として、毎年10月~年末までの期間に、次の年の干支を描くシリーズ企画を展開しています。
今年も来年の干支「うさぎ」に取り組んでおり、最終的には20点は描こうと思っていますが、上の絵は「作品6 和の華やかさ」の作品です。

このシリーズは何故チャレンジ精神を養うかと言いますと、以下の条件をクリアしなければならないからです。 その条件で20点も描くとすればは相当大変なのです。

       ① 干支の動物(今回はうさぎ)を主役にした絵とする。
       ② テーマやテクニック・表現方法など、決して同じ絵は描かない。
       ③ どこかで見たようなオリジナリティの希薄な絵は描かない。
       ④ 絵としての作品レベルは、一定レベル以上の作品でなければならない。

というわけで上の「作品6 和の華やかさ」の作品は、なんとか和風の兎の作品を描けないかと思案している中で、数年前に東北地方に旅した折、古布の端切れを買ってきたことを思い出し、その古布の模様を生かすことから思いついた作品です。
簡単ですので作り方をお教えします。ぜひあなたも作ってみてはいかがでしょう。

       ① 画用紙に描きたいモノの形を切り抜きます。
       ② もうひとつの画用紙に布の端切れを並べ、糊付けします。
       ③ ①の画用紙をサンドイッチ状に載せ、糊付けして、ハイ!完成です。

 悩みに悩んだ末の苦し紛れの中で思いついた表現方法なのですが、布地から絵を描いたのは初めてで、出来上がりも自分のこれまでの作品の領域を超えた作品になったことを実感しました。
この表現方法はまだ未熟ですが、この表現での可能性の大きさ、つまり布地の模様を使うことでの新しい表現世界の無限の広がりを感じたのです。
そのように新しいチャレンジに挑戦するからこそ、新しい表現方法を発見できることがおわかりいただけたと思います。

イヤ~ッ、チャレンジほど面白いものはない・・・と実感した一枚です。

あなたの体の40%は、とうもろこしで作られています

2010-10-23 10:32:24 | 犬たち
日本人のあなたの体の40%は、とうもろこしで作られています。

NHKの科学番組「いのちドラマチック」の放送で、驚くべきことを知りました。
1本の頭髪から人体の生成の基となる食品を分析できるのですが、その分析結果によると、なんと日本人の最大摂取食品は「とうもろこし」で、平均40%を占めているとのことです。
つまり人間はいろいろな食品を摂取して体を作っているわけですが、肉や骨などの体の4割が「とうもろこし」から出来ているということです。

「ウソだ!とうもろこしなんて1年を通してせいぜい数本しか食べてない!!」と怒鳴りたくなるのですが、本当なのです。
まず牛や豚・鶏などの家畜の飼料のほとんどは、とうもろこしが主原料なのです。牧草を食べて大きくなるという時代ではないらしいのです。
だから肉やハムなどはもちろんのこと、牛乳や乳製品・卵などの基を正せば、たとえばチーズ→牛乳→牛の飼料→とうもろこしとなり、最初の食品となるとうもろこしがカウントされるのです。
それだけでなく、とうもろこしはコーンスターチやコーンシロップとして、甘味料や食品添加剤などの加工品など多岐にも利用され、毎日の食事に欠かすことができなくなっているのです。

とうもろこしの栽培はあまり手間がかからず、高温地帯や乾燥地帯などの農業に適さない地域でも充分栽培することができます。
だから広大な農地での大型機械を使ってでの大規模栽培・大量生産で収穫しているのです。
そのため生産コストも販売価格も安く、世界生産量は6億トンを超えて穀物の中では最大である上に良質の栄養源となっているため、食品や飼料だけでなく、最近では石油に代わる代替ルギー燃料としても注目されています。

世界のとうもろこし生産のトップはアメリカ、2位は中国となっており、日本での生産量は微々たるもので、ほとんどはアメリカからの輸入にたよっているのが現状です。
日本の食糧自給率は40%と言われていますが、逆からいえば60%は輸入に依存しているわけですが、大雑把にいえば、そのうちの40%はアメリカからのとうもろこし関連食品で、残り20%は世界各地からのもろもろの食品や飲料ということになるようです。

食料自給率40%をなんとか50%に上げようと、政府が音頭をとりながらいろいろな策を打ち出していますが、自給率40%を維持することさえ難しいといわれています。
そのひとつとして、農業就労者の平均年齢は60歳という現実があります。働き盛りの若者が欠如しているのです。
その理由は超カンタン!です。農業では儲からないということです。

しかし、アメリカのとうもろこし生産農家はしっかり儲けています。そのノウハウを日本の農業関係者も真剣に検討すべきではないでしょうか。


来年の干支、うさぎの絵のシリーズを開始しました

2010-10-19 17:23:38 | 犬たち
毎年恒例の干支の動物シリーズを開始しました。
来年の干支は卯=うさぎなので、これから12月末まで順次うさぎのイラストを発表していきます。
写実描写あり、漫画風あり、絵本調あり、劇画タッチありと、まるで違ううさぎの絵を10枚以上は描くつもりですので、お楽しみにしてください。
このイラストはHPを見て楽しむのもよし、年賀状のデザインの参考にするのもよし、そのままそっくり利用するのもよしと、みなさまのお役に立てばと思って描いています。

私の画家としての出発は、HPの旧タイトルが「主張する犬・猫たち」が示すように、ペットの肖像画家からの出発だったように、犬と猫の絵はたくさん(500枚以上かも)描いてきました。
うさぎを描くのは初めてでしたが、どうせうさぎなんて犬や猫の親戚みたいなものだからカンタン・カンタン、と描き始めたのですが、「アレッ!全然違う!」ことを描き始めて発見したわけです。

まずうさぎの顔は無表情で喜怒哀楽がほとんどない。何を考えているのかわからないし、人間との積極的コミュニケーションが感じられない・・・。
そんな中での最初の一枚は上の絵「蝶ネクタイ」ですが、この絵はなんとか及第点で描けましたが、2作目以降の絵は頭の中は真っ白な画用紙状態で、何を描いたらいいのかわからなくなってしまいました。

何よりもうさぎのことはなにも知らないことがイメージが浮かばないことの原因であることがわかってきたので、取るものもとりあえず明日でも動物園に行ってうさぎを観察することから始めようと、今、泥縄式絵画制作に燃えている私なのです。



童謡「赤とんぼ」にこんな深い意味があったのだ!

2010-10-15 09:20:19 | 犬たち
皆さんもよくご存知の「赤とんぼ」の歌で、最近ジ~ンとくる深い意味があることを知ったのでご紹介します。

     夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か

     山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか

     十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた

     夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先


「赤とんぼ」の作詞は三木露風ですが(大正10年に発表・作曲は山田耕作)、詞の内容は露風自身の幼少時代の思い出を正直に書いたものと思われます。
露風は5歳の時両親が離婚することになり、以降母親とは生き別れで祖父に養育されることになったのですが、実際は子守り奉公の姐やに面倒を見てもらい、そのときの印象を歌にしたものです。

だから詞の第一節の「おわれてみたのは」を漢字で書けば「追われてみたのは」ではなく、「負われて見たのは」であり、姐やの背中におんぶされて肩越しに見た夕焼け という意味です。

姐やといっても15歳で嫁に行ったのですから、当時の農家は赤貧のため口べらしもあっての子守り奉公で、しばらくして嫁いでいったわけですが、嫁入り先の農業労働力としての意味もあり、その後の姐やも働きづめの一生を送ったのでしょうね。

また、「お里の便りも絶えはてた」の意味は、姐やが嫁に行ってからは彼女の便りがなくなった と解釈する人もいますが、私の推薦する解釈では、お母さんは離婚し実家に出戻っているのですが、実のお母さんが実家の近くの娘を子守り奉公に出すように図ることにより、彼は姐やからお母さんの便りを聞くことが出来たのですが、姐やも嫁に行くことになって、もうお母さんの消息も聞くことが出来なくなったという意味だと思います。

第一節の「夕焼け小焼け」は幼少時代の思い出で、最後第四節の「夕焼け小焼け」は、あれから幾年月を経た今見る風景であり、実に時空を越えた詞の内容なのです。

この詞の中に3つの叙情がひとつの思いに重なりあっています。

    ひとつは、真っ赤な夕焼けと赤とんぼの、美しくそして鮮烈な情景、忘れえぬ情景。
    ふたつは、姐やの背中に感じる体温の暖かさと、姐やへのほのかな恋慕の情。
    そしてみっつは、もう会うことが出来ない、母への強く切ない未練の心。

この短い詞の中に万感の思いが込められていたわけで、だからこそ時代を超えて私たち日本人の心を揺さぶる理由がそこにあったのですね~。


中国 民主化への道

2010-10-13 11:21:09 | 犬たち
貿易立国日本の相手先NO.1は、これまでアメリカが長く続いていたのですが、現在は輸出においても輸入においても中国がNO.1となり、これからはますます拡大していくそうです。
GDPは日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国は、すでに日本経済にとってはなくてはならない最重要な国になっているのが現状なのです。

しかし最近のニュースとして「中国人作家へのノーベル平和賞の問題」で、日本人のみならず世界から中国への不信感が生まれました。
世界経済がグローバル化している中、先進諸国の経済や文化が世界基準化(グローバルスタンダード)するのが絶対条件になっていますが、中国は市場経済や資本主義体制などの経済面では世界基準を達成しているものの、もうひとつの世界基準となる民主化が決定的に遅れていることが不信感の要因となっています。
中国への不信感は、中国共産党の一党支配の国家体制にあり、すべてはその共産党を頂点に司法・立法・行政が施行されており、国民の選挙による政治参加はありませんでした。
国民には言論や思想、情報開示は、過去と比較してずいぶん緩和されたものの、その自由は制限されており、とうてい民主主義の国とは言えません。

こんな大矛盾をはらんだ中国は、これから一体どうなるのでしょう?
以下、独断と偏見の私の見解です。

15年否10年内に中国は民主国家に変貌します。というより変貌しなければ国の存続そのものが危機的状況になるほど中国は追い込められているのです。
かつては最貧国の中国が物質的豊かさを享受できるようになると、その次は民主化による心の豊かさを熱望することが流れであり、それは地域格差、世代間格差、思想的な制限への不満となって表われ、そのエネルギーの噴出を政府は制御できなくなってきているからです。
具体的には、拓かれた政治としていろいろな政党が現れ、国民選挙が実施され、言論や思想が自由となり、いわゆる民主化が実践され、その面からも世界基準となるということです。
その過程として以下の2つのシナリオを想定してみました。

①ソフトな展開での変革のシナリオ
たぶんこのシナリオは中国の指導層が現在実行している作戦で、ゆっくり小出しに民主化のカードを切っていく展開のことをいいます。
この作戦の最大のポイントは、中国共産党という一党独裁を維持するか否かの問題ですが、当初は形の上での複数党を建て、選挙での国民参加の道を歩む作戦をとるのではないでしょうか。

②ハードな展開での変革のシナリオ
天安門事件のようにクーデターや内紛での変革で、中国共産党を力で崩壊させるような形で展開すると思われます。
内戦などの革命の様相を呈するかもしれないし、長期の戦いが続くかもしれません。
巨大な中国がいくつかの国に分解する可能性もあると思います。

2つのシナリオ①②を書きましたが、中国の指導層が①のシナリオを積極的にそして大胆に遂行しなければ、彼らにとって最悪の②のシナリオになるという意味を含めて予測してみました。

中国の民主化は中国の内政問題にとどまらず日本にも大きな影響を及ぼします。
シナリオ①が日本にとってもベターですが、シナリオ②になれば少なからず日本にも被害が及ぶと予想されます。
いずれにしろ中国の民主化は世界が望んでいるだけではなく、中国自体の明るい将来性への道でもあると思います。