ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

アベノミクス効果は、世界の中の日本の形をかえるかもしれない

2014-08-21 09:50:10 | 犬たち

安倍政権の掲げる「アベノミクス」がなぜ日本を元気にするのか、私なりの方法で解説してみることにしました。

安倍政権の打ち出した「アベノミクス」は、デフレ脱却による景気浮揚を打ち出した政策ですが、市民感覚からすれば最もわかりやすい形として、人手不足という社会現象となって表れてきました。
人手不足はそれ自体マイナスですが、全体としては景気が上向き、経済が活性化してきたことを如実に表しており、日本はひさびさの好景気に向かうことが想定されます。

特に外食産業や建設・土木産業は深刻な人手不足となり、建設業では、これまで男性の聖域だった工事現場などに女性を大幅に導入する計画まで進んでいます。
これまでの雇用形態も人件費を抑えるために、正社員ではなく、嘱託契約や派遣契約、業務委託やパート契約などといった多様な契約を導入していました。
しかしこれからはもっと人材を大切にしなければ、企業の発展が望めない、そんな時代にもなりつつあるようです。

そのような人手不足の状況になったことは、日本にとって本当に久しぶりのことになるのです。
しかし長期的視点で過去を振り返れば、就職氷河期と言われた近年の一時期を除けば、日本は長い間人手不足の時代だったのです。

私は昭和41年に就職したのですが、その時代は就職といえば終身雇用が当たり前の時代でしたから、就職した会社に停年退職まで「身をささげる」という気持ちで働くことが、当然のこのように思っていました。
それを雇用する会社の立場から見れば、(人手不足の中で)ようやく確保した人材は、役立つ人材として育てることにより、企業発展の礎にしなければならないという、ゆるぎない戦略があったような気がします。
だから社員は会社に対する忠誠心や共同体意識が高く、大げさに言えばそんな強い労働への意欲は、日本の成長発展に貢献し、強い日本を作っていったと言っても言い過ぎでないかもしれません。

つまりアベノミクス効果は、まず最初に人手不足の状況に陥ることにより、それが労働者への昇給と繋がるだけでなく、人材育成こそ企業の成長戦略の柱であることを再認識させたことになったのではないでしょうか。

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アベノミクスの最大の目的は、デフレを脱却し、緩やかなインフレ(物価上昇率2%)になることを目指しています。

それでは何故 デフレを脱却し、インフレを目指すことは、景気浮揚や経済発展につながるのでしょうか?

デフレとはお金の価値が上がり、インフレとはその逆にお金の価値が下がることを意味するのですが、そのお金の価値が下がることが、なぜ景気浮揚につながるのでしょうか?

その答えは簡単で、たとえばある人が10万円を持っているとすれば、
デフレ時代は、時とともにお金の価値が上がるわけですから、お金をすぐ使わないで貯めこむことで、10万円が11万円の価値となり、つまり使わないことが利口なお金の使い方ともなるのです。
その逆にインフレとなれば、時とともにお金の価値が下がり10万円が9万円となるわけですから、早く使った方がお金の価値を活用できるのです。

景気が良くなるとは、積極的にお金を使う=淀みなくお金が循環することですから、緩やかなインフレこそ、景気浮揚だけでなく、株価上昇・円安にも影響を与え、国際競争力にも大いに貢献できるのです。
その逆にデフレでは、お金を使わない→値下げする→企業業績が悪化する→給与が減る と経済が落ち込んでいく負の循環となっていくのです。 

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民主党が政権交代しての3年間、日本は深刻なデフレの中にありました。
少子化が進み、その逆に高齢者の人口が増え、物価が下がるのはいいのですが、国民の収入もそれ以上に下がり続けました。
当然経済も停滞し、日本から活力がなくなりつつありました。
結論からいえば、デフレにより、日本は縮み続けていたのです。実は日本が弱体化の道を歩んでいたのです

政権交代した安倍政権は、日本の弱体化に強い危機感を持ち、間髪を入れずに「アベノミクス政策」を打ち出し、日本回復への戦いが始まりました。
それは「3本の矢」として、お金の流通量を増やす大胆な金融政策、10兆円規模の経済対策、民間投資を喚起する規制緩和等を大胆果敢に展開しました。

あれから1年半、数字としては明確にアベノミクス効果が出始めているのです。
株価は80%・実質GDPは4.2%の上昇となり、企業収益は40%の上昇となりました。
雇用においては女性就業者は60万人増加、賃金上昇も最高水準を示すに至りました。
つまりアベノミクス効果により、企業業績の改善→投資の拡大→賃金の増加→消費の増加→企業業績の改善→・・・と景気の歯車がゆっくりと回り始めてきたのです。

アベノミクス効果はこれからが本番で、本格的な好景気が到来すると思われます。
好景気には新規産業が台頭する時であり、若者が名乗りを上げる時でもあります。
そして新しい世界の中の日本の形が、再構築される時でもあります。

私は老人と言われる年になり、この好景気に乗じて何かをしようという気持ちなどはまったくありません。
ただ志ある青年たちが未知の世界に乗り出し、果敢にチャレンジし、力強い日本を形作っていく様を、しっかり見守っていきたいという願望を強く持っています。


私の半生は、海とともにありました

2014-08-05 01:29:23 | 犬たち

海を愛する者は心が広い・・・、それはなぜなのでしょう?


どうして海が好きになったのか、その海が私の人生にどんな影響を与えたのかをお話ししようと思います。

私の故郷は町からも山からも、そして海からも遠く離れており、見渡す限りの田んぼの真ん中で生まれ育ちました。
私は子供心にそんな退屈な田舎から早く脱出して、都会に出ることを憧れましたが、東京の会社に就職するということで、その夢が実現できました。

しかし現実の都会生活は憧れたものとは程遠く、そこで味わう孤独感や閉塞感はまさに東京砂漠そのもので、息苦しい都会の片隅でじっと耐えなければならない日々でした。
その反動なのかどうか、休日ともなると山や海などの自然に足が向くようになり、自分は都会人になりきれず、自然志向の中ではじめて生き生きすることを思い知らされました。
そしてその自然志向といっても、故郷のような田舎の自然ではなく、山や森の自然とも少し違うと思う中で、海こそ自己が求めていたものであることを悟った出来事がありました。

それは海好きの友だちからシュノーケリング(素潜り」を教えられ、海の中に潜ったとき、一瞬にしてその不思議な世界の虜になったのです。
ウエットスーツを始め道具一式をそろえ、ほぼ毎週千葉の外房に潜りに出かけ、体が冷たくなるまで海と戯れました。
その熱中は仕事の出張先でも、たとえば沖縄・八丈島・グウァム・ハワイ・サモア・・・ちよっとした時間を見つけて潜る、それほど海の魅力に取りつかれたわけで、その情熱はわれながらすざましいものでした。

そしてついに東京を引き払い、海に面した湘南・逗子市に居を構えたのは34歳の時でした。
あれからこの地で37年を過ごして、そしてこれから先もこの地が終の棲家となるでしょう。

逗子に来てまずはウインドサーフィンに夢中になりました
上達するにつれ、湾内をチョコマカと行ったり来たりするのではなく、元来無鉄砲な私は遠距離を走ることに興味を持ち始めました。
たとえば逗子→江の島の10キロの往復などにチャレンジしているうちに、突然の強風で沖へと流され、漁船に救助されることが1度ならず2度も起きてしまいました。

ウインドサーフィンでの体力の限界を感じ始めた頃、海の仲間の誘いに乗って共同でクルーザーを購入し、クルージングに夢中になりました。
上の絵がそれと同型のクルーザーで、その船は5.6人も乗ることが出来、日曜日ともなれば相模湾に乗り出し、シーズンともなると、2泊3日で伊豆大島や伊豆半島の船旅も何回も行いました。
しかし考えてみれば、クルージングのほとんどの時間は、船の上での仲間たちとの雑談に終始することがわかり、自然と足が遠のいていきました。

その頃大型犬のゴールデンリトリーバーが家族の一員となり、海岸を散歩することが習慣となりました。
初代は「スキッパー」次は「モモタロウ」、どちらも海が大好きなため、よほどの風雨でもない限り、海岸の散歩は欠かしませんでした。
海岸を歩くだけで何が海との関わりだとお思いでしょうが、とんでもない! 海岸こそ広い海と陸との境界線ですから、海の魅力の切り口でもあり、新たな感動がありました。
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海を愛する者は心が広い・・・、それはなぜなのでしょう?

海を愛する者は、海の恐ろしさを知っているのです。
海は穏やかな時だけでなく、荒れ狂うときもあり、そんな中で何度も危険な目にあっており、時には命の危険にさらされることも経験します。
だから海を愛する者は謙虚な気持ちになれるのです。

海を愛する者は、海には手つかずの大自然があることを知っているのです。
陸の秘境といってもたかが知れているのに対し、海を知っているといっても、せいぜい沿岸周辺のほんの少しだけに過ぎず、その向こうに底なしに未知の世界が広がっているのです。
だから海を愛する者は大きな気持ちになれるのです。

海を愛する者は、海の細やかな現象を知っているのです。
海岸にひねもす打ち寄せる波の情景は、無機的で自然の豊かさと無縁に見えるけど、
打ち寄せる波が砂の中に沁み込み、そこには無数の微生物が波が運んで来てくれた小さな微生物を食べ、その微生物をミジンコのようなものが食べ、それを貝や小魚が食べる・・・。
波の情景は退屈そうに見えるけど、実は砂の中は豊かでそして激しい食物連鎖の世界なのです。
だから海を愛する者は、自然を心から愛しているのです。

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今は、シュノーケリングもウインドサーフィンも、そしてクルージングも卒業し、その上愛犬スキッパーとモモタロウも亡くなりましたが、毎日3キロの海岸散歩を続けている、海大好き少年?の私なのです。