ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

人生後半のキーワードは「存在感」

2010-08-30 06:45:22 | 犬たち
インターネットで遊んでいたら、「有名人と年齢」というサイトがあり、その中での60歳以上の方をリストアップしてみました。
この年代で活躍されている方は、文化人や経済界など多岐にわたっていますが、このリストではいわゆる芸能人だけですが、だからこそ人生を映しているような気がしました。

   60歳   志村けん 舘ひろし 和田アキ子 八代亜紀 萩原健一 大和田獏
   61歳   武田鉄矢 矢沢永吉 テリー伊藤
   62歳   都はるみ いしだあゆみ 井上陽水 瀬川瑛子
   63歳   ビートたけし 西田敏行 泉ピン子 矢崎滋
   64歳   阿藤快 石倉三郎
   65歳   吉永小百合 おすぎ・ピーコ 長塚京三 タモリ
   66歳   高橋秀樹 みのもんた
   67歳   小林稔侍 加藤茶 加賀まりこ 森本レオ 田村正和
   68歳   松方弘樹 中尾彬
   69歳   徳光和夫 萩本欽一 石坂浩二 岩下志麻 三田佳子
   70歳   津川雅彦 原田芳雄 坂東英二 
   71歳   中村玉緒 千葉真一 若林豪
   72歳   梅宮辰夫 小林旭
   73歳   加山雄三
   74歳   北島三郎 里見浩太郎 市原悦子 野際陽子
   75歳   野村克也
   76歳   児玉清 長門裕之 大橋巨泉
   78歳   田中邦衛 仲代達矢
   79歳   八千草薫 高倉健
   80歳   高島忠夫
   85歳   大滝秀治
   87歳   三国連太郎

ここに登場した人は健康で職業意識が高いのは当然として、何といっても社会がこの人たちを待ち望んでいる力があったことが共通しているようです。
その力とは、彼らは余人に変えがたい「存在感」を持っていることにあります。その「存在感」は芸能人だけの課題ではなく、第一の人生を終了し、第二の人生を歩む私たちにも共通するテーマではないでしょうか。

わが人生を振り返れば、実に「存在感」のない半生だったような気がします。
何事においても平凡でほどほど・・・邪魔ではないが、取り得もない人生だったかもしれません。
第二の人生になってはじめた絵ですが、せめて絵だけでも「存在感のある絵」を描こう!と、(恥ずかしながら)最近になって目覚めてきました。
上の「京都・美山のかやぶき屋根の風景」では、チョッピリ「存在感」の芽が育ってきたと、自分に甘い私は思うのですが・・・。


不可能な表現力を可能にした「勝負の一色」に改名

2010-08-24 06:38:49 | 犬たち

これまで続けてきた「プリンターを使ったトレース水彩画」の名称を、「勝負の一色に変更しました。
それはプリンターを使って・・・・・とゴチャゴチャ言うよりも、決め手の色をカンタンに塗れる、つまり「勝負の一色」でワンランク上の絵が描けるという、結果をズバッと言ったほうがインパクトがあると思ったからです。

手前味噌で恐縮ですが、「勝負の一色」で描き始めて、私の絵もグーンとグレードアップし、天才への道を歩み始めたと思っているのですが、みなさんもそう思いませんか!
その原因は「決め球」を持っていることによる自信といいますか、余裕が生まれたのではないかと思っています。
それは野球の監督に似ていて、一枚の絵を描くだけでもいろいろな能力が必要なように、、投・走・打すべてに緻密な配慮があっても勝てるかどうかというところですが、「勝負の一色」は圧倒的なエース・ピッチャーと、イチローのような3割バッターを一挙に獲得したため、ダイナミックな作戦を敢行でき、勝利に導ける確信を持ったで監督のようなものだからです。

水彩画はとても魅力的な表現メディアですが、大きな欠点も持っています。
大きなスペースを塗るときにありがちなのですが、どうしても色むらやシミが出てしまいます。均一に塗ることは不可能といってもいいでしょう。
それに塗った先から絵の具が乾いていくため、不自然な筆跡が出てしまうこともあります。
デリケートなグラデーションが描けるとしたら奇跡です。
暗い背景の中で、明るい線などを描き残すのがとても大変です。

そんな欠点こそ水彩画の魅力であり味だと言う人もいますが、欠点は欠点なのです。

水彩画の欠点の対極・真反対にあるのが「勝負の一色」=プリンターを使っての表現の特色なのです。
つまり「勝負の一色」は広い面積を均一に塗れ、色むらやシミ・筆跡がなく、微妙なグラデーションも表現でき、あらゆるスペースを自由自在・意図通りに塗りあげることができるのです。
水彩画では描くことが極めて困難な領域を、「勝負の一色」でカンタンに表現することができ、それにより絵がステップアップできるだけでなく、新しい絵の世界を表現することができるのです。

初心者のみなさんにぜひ挑戦することをお薦めします。
「勝負の一色」は絵画経験の長さやテクニックの積み重ねとはあまり関係ありません。それよりもセンスと計画性さえあれば、充分対応できる画法です。
あなたもこの期をチャンスにチャレンジしませんか!

 


はやぶさ手ぬぐい・・息子と親バカの話

2010-08-19 10:17:53 | 犬たち

上の写真は、我が息子であるモモタロウ(ゴールデンリトリーバー 12歳)が、小粋な手ぬぐいをかぶって、年甲斐もなく興奮している写真ですが、今回のプログではもうひとりの息子(人間・戸籍上の長男)と、この手ぬぐいの話をしようと思います。

まずは手ぬぐいから説明します。
一見和風デザインの手ぬぐいをよく見ると、「隼」の赤い文字がありますが、その「隼」とは、小惑星探査機「隼」のことで、よく見れば絵の中に人工衛星やカプセルのシルエットも描かれています。
全体に散りばめられたピーナッツのようなものは、採取目的となった小惑星「イトカワ」のシルエットです。
小惑星探査機「隼」は2003年に打ち上げられ、幾多のアクシデントやトラブルを乗り越え、満身創痍となりながらもミッションを続け、今年6月オーストラリアの砂漠に突入し、探査機は大気圏で燃え尽きたものの、カプセルは無事回収されました。
このニュースは日本中に快挙として伝えられたことは、皆様もご存知のことと思います。
これをテーマに我が息子がこの手ぬぐいを作りました。

息子はWEBサイトの企画制作会社に勤めています。
息子の中心となるクライアントは宇宙航空研究開発機構(JAXA)で、WEBサイトでの広報全般を仕事としており、「隼プロジェクト」だけでなく宇宙やロケットに関する多様な業務、派手な仕事も地味な仕事もこなしています。
我が息子はこのプロジェクトの快挙を記念して、仕事仲間に何か記念になるものを送って喜びを分かち合おうと、自費で作ったのがこの手ぬぐいでした。
この手ぬぐいは好評で、特に学者や研究者からもニーズがあり、そのうちにJAXAの担当者が、「この手ぬぐいも売ってみたら?」という話になりました。
というのもJAXAでは記念品などを販売するセクションがあり、半信半疑で販売したところ、なんと即完売となりました。
さらに急いで再製造するも即完売、とうれしい悲鳴の中、再々製造中(・・・といっても○百枚程度ですが)という状態らしいのです。
というわけで、まもなくJAXA関連会社の通販サイトに再登場する予定です。

目のつけどころといい、デザインといい、さすが我が息子と思ったわけで・・・気がつけば、ほとんど親バカ丸出しの話になっちゃいました。  

 


日本経済の復活は、グローバルな視点を持った人材育成にある

2010-08-16 02:18:01 | 犬たち
築地魚市場は深刻な不況の中にあります。
主要なお得意であった食品会社やレストラン等は築地を通さず、直で仕入れることにより流通コストを省力化する方向にあるからです。
そんな中で新たなお客が増加しています。それは海外市場です。
近隣諸国では「TSUKIJI」は品質保証の高級ブランドとしての名声が高く、あの「大間のマグロ」は日本人の口には入らず、中国の富裕層が美食を堪能していることになるわけです。
それほど経済がグローバル化しているのです。

ワールドカップサッカーで日本は善戦し、決勝ラウンドは「パラグアイ」という地球の反対側の南米の小国となりました。
そのときこれまでほとんど知識も馴染みもない国が、私たちの生活と大きく関りがあることを知ることとなりました。それは日本で消費される「ゴマ」の6割がパラグアイ産だったのです。
それほど経済がグローバル化しているのです。

経済は戦いだとすれば、経済市場は否応なくグローバル化しており、その中で2つのキーワードが勝敗を決めているのです。
それは「よりいいもの」と「より安いもの」の2つのキーワードです。
これからの経済は地域や国内で競うことにはそんなに意味がなく、宗教や文化、生産国への親近感や疎遠感もそんなに関係なく、それよりも「よりいいもの」と「より安いもの」の2つを実現できることが、経済戦線の勝利の方程式のカギとなるのです。

日本経済は「よりいいもの」には善戦するものの、「より安いもの」で惨敗するというワンパターンの苦戦を強いられています。
日本の「よりいいもの」とは世界をリードする技術開発力であり、「より安いもの」が達成できないのは、人件費が原価を跳ね上げていることが主たる原因といわれています。

たとえば「太陽電池」。ちょっと前までは日本企業はトップ5の中で、4社まで入っているほどの圧倒的シェアを誇っていましたが、現在では中国等の進出により、トップ5の中に1社も残れなくなりました。
そのように開発当初と現在の日本の世界市場シェアの推移は、カーナビゲーション・100%→20%、リチュムイオン電池・100%→50%、液晶パネル・80%→10% DVDプレーヤー・100%→20% と惨敗の歴史となっています。
常勝の家電分野では、パナソニック・ソニー・東芝・日立などの主要家電メーカーを束ねても、韓国のサムソン1社には勝てないまでになりました。  

それではこれからも日本が勝利する戦略はあるのでしょうか?

そのひとつは、当分他国が追いつけないような圧倒的な「よりいいもの」を作るか、次から次へと機関銃のように「よいいいもの」を作り続けることにあります。

そして「より安いもの」を獲得するには、「生産と販売」を日本以外の各国で現地化することに尽きると思っています。
それには何といってもグローバルな視点を持った人材が必須となります。
少なくとも世界の共有語である「英語」に堪能でなければなりません。学生時代に一定の期間「留学」経験があることは、大きな武器となります。
そんな彼らがビジネスマンとなって世界中を飛び回らなければなりません。世界中の地域のデープな住民になりきり、「人間」としての信頼を得なければなりません。
そのようなグローバルな人材の育成にしか「より安いもの」の実現は不可能なのです。

生産拠点を国外に出せば、空洞化がおきると危惧する輩もいますが、国内の産業を守ろうとして、結果としてすべてが敗北してしまう愚をどれだけくりかえしてきたのでしょう。

「プリンターを使ったトレース水彩画」シリーズを開始しました

2010-08-06 09:03:48 | 犬たち

満を持して、我がHPでプリンターを使ったトレース水彩画シリーズを開始しました。
この技法は数ヶ月前から暖めていたもので、HPスカイツリーのある街や、最新作シリーズ水のある風景の中の最新10枚程度は、この技法でトライ&エラーを重ねながら質の向上を図ってきました。より深くこの画法を知りたい方は、ぜひ上記のサイトもご覧ください。

 「トレース水彩画」は透明水彩で描くのですが、透明水彩はとても魅力的な画法ですが、多くの弱点や欠点を持った画法でもありました。
たとえば、暗い中に明るい線を描くことや、広い面積を均一に塗ること、デリケートなグラデーションを表現することなどに不向きで、その制約から一般的に透明水彩はサラサラと軽く描くだけの「淡彩」が主流でした。それはいろいろな料理がある中で、“お茶漬け”のような存在感の弱いポジションでした。
私は「トレース水彩画」を武器に、より広い分野の描き方も可能に出来ないか、料理でいえば和洋中・フルコースの料理も作れるまでにならないかと挑戦してきましたが、そのひとつの答が「プリンターを使ったトレース水彩画」と確信しています。

「トレース水彩画」の目的は、より多くの方に“絵を描く楽しさ”を堪能してもらいたいことにあります。
特に中高年ともなり「ひとつ趣味でも・・・」と思っている方を強く意識して開発してきました。
その背景には従来の絵はとても難しく、相当の訓練を経なければ相応の絵を描くことが出来なく、その証拠として絵画人口の減少がなによりそのことを物語っていました。
「トレース水彩画」は絵画初心者の方でも苦労なく上手に描くことが出来、描けば描くほど上達する画法です。
そしてそれを可能にするためには、生活の中の日常品を積極的に「絵を描く道具」として取り入れてきました。初期には従来からの銀鉛カメラとコンビニのカラーコピーでしたが、それがデジカメに変り、今回の「プリンターを使ったトレース水彩画」では、パソコンとプリンターを活用して描くことを提案しているように、生活用品の技術革新とともに、絵の描き方も進化させていこうと思っています。

それでは「プリンターを使ったトレース水彩画」でどんな絵が描けるのでしょう。
たとえば上記のタイトルで言えば、ワンちゃんは通常の水彩で描いたのですが、背景の青からオレンジまでのグラデーションの表現が今回の新しい画法です。この表現はこれまでの水彩はもとよりどんな画法でもここまで正確に描くことは出来ないでしょう。
そのように「プリンターを使ったトレース水彩画」から描かれる絵は、いろいろな可能性を秘めており、これから「プリンターを使ったトレース水彩画」の中で、新しい表現分野に挑戦していきたいと思っています。

「やっぱり!私は絵を描く才能がない(ため息)」と思っている方が、この描き方を境に、目からウロコで絵画エリートの道を歩む、そんな描き方でもあります。
これを機にチャレンジするのはいかがでしょう。