最近のスマホはすごいですね。
スマホは携帯電話から進化してきたのですが、ご先祖のことなどすっかり忘れて最先鋭の情報端末そのものとなっており、そこにアプリのひとつとして電話機能も付いているという位置づけになってしまったようです。
インターネットや写真機能、各種ゲームは当たり前、音声応答機能と進化してきたのですが、これからも止まるところをしらず進化し続けていきます。
たとえば最新スマホのアプリを見てみると・・・
曲を聴かせると、その歌の題名を教えてくれます。鼻歌でもOKです。
写真の中のハングル文字を日本語訳してくれるため、韓国旅行も困りません。
買い物のレシートを見せると家計簿を作ってくれるので、手抜き主婦にうってつけ。
しゃべりたくないとき、代わりにおしゃべりしてくれます。
スマホが金属探知機に早変わりして、宝探しの強力なアイテムとなってくれます。
虫や花にスマホをかざすと、その名前を教えてくれます。
スマホを床に置き腕立て伏せをすると、1.2.3とカウントしてくれます。・・・などなど
そしてスマホの進化の先が「ウエアブル端末」という機能で、腕時計型やめがね型など、身に着けるコンピュータという方向に進むのだそうです。
そうなると単に両手が使えて便利になるという枠を超えて、「この次は〇〇に取り掛かりなさい!」とか、「◇◇をするのを忘れています!」とか、コンピュータが人間に指示するようになるのだそうです。
そしてその先の人間とコンピュータとの関係は、利口なものがリーダーになるとしたら、コンピュータのほうに人より分があり、考えたくもない時代がやってくる恐れがあります。
そのようにネット社会が進展し、今や9600万人がネットを利用する時代になりました。
しかしこの圧倒的な利便性を持つネットですが、使い方を誤ると深刻な問題を引き起こします。
その顕著な例は、スマホを中心とした「ネット依存症」が、中学生や高校生などの若者に急増していることです。
その典型的なパターンとして、高校生のA君はクラスのリーダー格の明るいスポーツマンでしたが、ある時からネットゲームにのめり込みました。
それからは学校の遅刻や欠席が多くなって成績は急落し、とうとう登校拒否となり、自室に閉じこもり後昼夜逆転で食事はおろか風呂にも入らず、家庭内暴力をふるう引きこもりになってしまったそうです。
そしてついにネット通販からの買い過ぎでの金銭的問題が深刻化し、それを契機にA君はネット依存を断ち切る決心をし、まさに地獄から這い上がる思いでようやく現状回復ができたとのことです。
A君の場合は極端としても、ネット大好きの人には誰にでも依存症の危機が潜んでいるのです。
そしてネット機能の進化は人間生活にドンドン入り込むことでもあり、それはよりネット依存症の危険が迫ってくるとでもあるのです。
そのようにネットが抜き差しならぬ麻薬中毒とならないためには・・・
ネットの進化がどれだけ進もうと、ネットは人間が使う道具にしか過ぎません。
各人の生き方に適合した「正しく健康的な付き合い方」を確立し、それを守ることこそ大切なのです。
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私のネット利用といえば、パソコンとケイタイとになりますが、2つの活用方法はまったく別のものとして使い分けています。
パソコンからはこのブログやメール、ホームページ・動画の作成、そして絵を描くための写真のストックと編集にも活用しており、これは画家としての作業の一部となっています。
それだけでなく情報収集や美しい映像に見とれたり、動画を楽しんだりして、私の知的生活・感性生活を形作る重要なアイテムとなっており、在宅の多くの時間パソコンと向き合っていることになります。
それに比較してケイタイは、外出時にはケイタイを携帯することを忘れることが多いなど、最小限の使用に止まるなどの小さな存在となっています。
つまり在宅時はパソコンと向き合うのですが、外出時はネットから離れて心を開放する時間とし、2つを使い分けることにより、精神的なバランスを取っているような気がします。
それが悠悠自適をより快適に過ごすための「私流・ネットとの健康的な付き合い方」かもしれません。